榎木孝明とは (エノキタカアキとは) [単語記事]

榎木孝明（1956年 1月5日～）とは、日本の男優。水彩画家としても活動している。

概要

幼少期は大人しい人柄だったようで、父親からは厳しく鍛えられた。そのひとつに薩摩示現流があり、腕前は玄人の域に達しているという。

元々は役者を目指していたわけではなく、武蔵野美術大学には陶芸を目的として入学した。しかし入学後にとある劇団で演劇助手を務め、そこからどんどん芝居に興味を持つようになり22歳の時に劇団四季のオーディションを受ける。
ただ本人はなにがなんでも受かりたいかと思いきやそれほどでもなかったようで、試験の科目に踊りや歌があることすら知らなかったようだ。当然ながら試験ではうまく踊れず棒立ち＆小学校唱歌を歌う等いろんな意味で目立った榎木は見事？補欠合格を勝ち取った。

入団後はさすがに学業との両立がきつくなり、3年次に中退。入団から3年後に『オンディーヌ』という芝居のハンスという主役級の役に抜擢されている。

1983年に劇団四季を退団。、その翌年、NHK 朝の連続テレビ小説『ロマンス』にていきなりテレビ主演デビューを果たし、この作品の主題歌も担当している。

90年には映画「天と地と」で主演の渡辺謙が白血病で倒れたため、緊急で行われたオーディションにて渡辺の役だった上杉謙信役に選ばれる。

95年から始まった「浅見光彦シリーズ」では2002年まで主演の浅見光彦を演じ、原作者の内田康夫からは「そこに浅見光彦がいる」「新作を書くたび、榎木くんの顔が浮かんで邪魔をするんだよ」と高い評価を受けている。

2015年には5月19日から6月18日まで飲み物以外は摂取しない「不食（ふしょく）」生活にチャレンジ。本人曰く「食べないことで、自分の意識がどう変わるかを試してみたかった」らしい。
病院で専門家の指導を受けながら不食を行い、体重を80kgから71kgまで減らすことに成功、ただ不食に対して賛否両論があることを把握しており、「決して食べないことを推奨するものではない」と強調している。