片平晋作

• プロ野球選手一覧　>　片平晋作

片平晋作（かたひら しんさく）とは、元プロ野球選手である。故人。

概要

OB
片平晋作
基本情報
国籍	日本
出身地	大阪府大阪市
生年月日	1949年8月5日
没年月日	2018年1月22日
身長 体重	184cm 78kg
選手情報
投球･打撃	左投左打
守備位置	内野手、外野手
プロ入り	1971年 ドラフト4位
引退	1989年
経歴
選手歴 上宮高等学校 東京農業大学 南海ホークス(1972年-1981年) 西武ライオンズ(1982年-1986年) 横浜大洋ホエールズ(1987年-1989年) 監督・コーチ歴 横浜大洋ホエールズ(1989年) 西武ライオンズ 埼玉西武ライオンズ(1990年-1997年,2008年-2009年) イースト・アストライア(2013年)
プロ野球選手テンプレート

1949年8月5日生まれ。大阪府大阪市出身。

上宮高等学校に進学。レギュラーとして活躍したが、甲子園大会には出場できなかった。

卒業後、東京農業大学へ進学。東農大は当時東都大学野球リーグ二部二低迷しており、本人もプロ野球選手を目指しての進学ではなく、林業を学ぶための進学であった。在学中は左の飛ばし屋として注目された。

1971年ドラフト会議にて、南海ホークスから4位指名を受け入団。同期入団には定岡智秋がいた。

1973年、一軍に定着し、シーズン後半にはレフトのレギュラーとして出場を重ねた。成績は打率.269、4本塁打、18打点をマーク。

1974年、新外国人選手のロン・ロリッチと併用され、82試合に出場し打率.265、9本塁打、26打点をマーク。

着実に成長を重ねていたが、1975年は打率.074とスランプに陥った。

1976年、前年の悔しさをバネに成長を遂げ、ファーストや指名打者のポジションを奪取。打率.246、12本塁打、43打点をマークした。

だが、1977年はバセドウ病を発症し、スタメンの座を柏原純一に奪われてしまう。

1978年、キャンプ中はリハビリ組として過ごし、オープン戦前にコーチから「ここで結果を出さなきゃ終わりやぞ。お前の努力を見てきたから監督に推薦してやる」と言われ発奮。小田義人との激しいファーストのレギュラー争いを繰り広げ、打率.245、15本塁打、37打点をマーク。

1979年、小田とのレギュラー争いに勝利しスタメンに定着。初めて期待打席に到達し、打率.329(パ・リーグ5位)、16本塁打、68打点と好成績をマーク。

1980年にはキャリアハイとなる21本塁打を放ち、南海打線の中軸としてチームを支えた。同年オールスターゲームにも初出場を果たしている。

1982年、山下律夫らとのトレードで黒田正宏とともに西武ライオンズへ移籍。

西武では田淵幸一がファーストを守っていたが、その田淵からファーストのレギュラーを奪取。田淵は指名打者に回り、打率.277、14本塁打、47打点をマークしチームのパ・リーグ制覇・日本一に貢献。日本シリーズでは鈴木孝政から決勝ホームランを放っている。

1983年、打率.278、19本塁打、55打点をマークし、2年連続のリーグ制覇・日本一に貢献した他、初の個人タイトルとなるダイヤモンドグラブ賞を受賞した。

その後も西武の中心選手の一人として活躍を続け、1984年には12本塁打、1985年には規定打席に届かなかったものの打率.306をマークしている。

1986年、シーズン途中から大型新人の清原和博にファーストのレギュラーを譲ることになったが、指名打者として活躍。打率.292、17本塁打、45打点をマークし、3年ぶりの日本一に貢献した。

1987年、永射保とともにトレードで横浜大洋ホエールズへ移籍。

移籍初年度の1987年は主に5番ファーストとして起用され、打率.294、13本塁打、36打点をマーク。

1988年、ジム・パチョレックの加入もありファーストのレギュラーからは外れたが、代打の切り札として活躍。打率.244、5本塁打、17打点をマーク。

1989年、コーチ兼任としてプレーし38試合に出場したが、同年限りで現役を引退。

引退後は西武に戻り、打撃コーチや二軍監督、編成部長などを務めた。また、西武に在籍していない時期には解説者として活動していた。

2013年には女子野球のイースト・アストライアを務め、チームを優勝に導いている。

2018年1月22日、膵臓がんのため死去。享年68歳。

人物・エピソード

巧打と勝負強さで活躍した中距離のクラッチヒッター。三振の少なさも長所であった。守備面でも巧みなグラブ捌きでバウンドを上手く処理するなど堅実な守備が光った。

最大の特徴であった一本足打法は、高校2年生のときに王貞治に憧れて始めたもの。打席でのルーティンもほぼ完コピしており、引退まで一本足打法を貫いた。

1985年から1987年にかけて3年連続で開幕戦で本塁打を放っている。

解説者としては丁寧で人当たりのよい解説が印象的であった。

通算成績

打撃成績

通算:18年	試合	打席	打数	得点	安打	本塁打	打点	盗塁	犠打	犠飛	四球	死球	三振	併殺打	打率	出塁率
NPB	1503	4729	4309	492	1181	176	601	10	6	29	326	59	394	104	.274	.332

獲得タイトル

• ダイヤモンドグラブ賞：1回（1983年）

関連動画

関連項目

• プロ野球
• 南海ホークス
• 西武ライオンズ
• 横浜大洋ホエールズ
• プロ野球選手一覧