王家の神殿とは、漫画「遊☆戯☆王」に登場するカードである。
長らく禁止カードとされていたが、2015年1月1日にエラッタによって制限カードとなり、2015年4月1日に無制限カードとなった。
リシドが使用する永続魔法カード(リシドや遊戯の台詞では「フィールド永続魔法」となっている)。
(永続魔法カード)
通常ターンでは魔法・罠カードを
1枚ずつしかセットできないが
「王家の神殿」が場に出て
いる限り その持ち主は
罠カードを2枚場に出せる
テキストには書かれていないが、聖櫃にカードを封印する効果も持っており、また、「聖獣セルケト」の召喚条件となる3枚の魔法カードのうちの1枚。封印されたカードは敵の攻撃や魔法効力を一切受け付けないが、そのカードが失われたときプレイヤーが敗北するデメリットがある。また、封印したカードを開放(原文ママ)するには、セルケトとプレイヤーのライフポイント半分を犠牲にする必要がある。
闇遊戯曰く、このカードの2枚の罠カードを出せる能力は「何かを守るために外敵の侵入を拒む必要がある」ためのものらしい。
リシドがマリクを名乗って参戦したバトルシティでの城之内とのデュエルで使用。
1ターン目に発動され、罠カードを中心とするリシドの戦術を助けた。その後、聖櫃に「ラーの翼神竜」を封印。
さらに、「セルケトの紋章」、「封魂の聖杯」を発動し、3枚の魔法カードを揃えたことで「聖獣セルケト」を召喚。セルケトで城之内を圧倒したリシドだったが、対戦相手の城之内や観戦していた遊戯らがリシドの正体を疑い始めたことから、本物のマリクの指示でラーを使用する戦術に変更。ラーを開放したのだが、コピーカードを使用していたことにより神の怒りを受けてリシドが戦闘不能になったため、城之内の勝利に終わった。
アニメDMではそもそも魔法・罠のセット枚数に制限がないため、効果が大幅に変更。相手が1ターンにセットできる魔法・罠の枚数を1枚ずつにするという効果になった(封印効果はそのまま)。
「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ6 エキスパート2」の攻略本上巻(2001年12月20日発売)でOCGに登場。
テキストは以下の通り。
永続魔法
「王家の神殿」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分は罠カード1枚をセットしたターンに発動できる。
(2):自分フィールドの表側表示の「聖獣セルケト」1体と
このカードを墓地へ送ってこの効果を発動できる。
手札・デッキのモンスター1体またはエクストラデッキの融合モンスター1体を特殊召喚する。
魔法・罠のセット枚数の制限というルールはOCGにもないため、罠カードをサポートする効果として、セットしたターンに発動できるという効果になった。また、封印したカードを開放する効果は、セルケトとこのカード自身を墓地へ送って任意のモンスターを特殊召喚する効果になった。
罠カードを1枚のみだがセットしたターンに発動できるため、速攻魔法のように扱える。罠カードは発動までのタイムラグがある代わりに強力なカードもあるため、それらをすぐに使える。表側表示の魔法・罠カードを手札に戻す必要がある「宇宙砦ゴルガー」のために使うこともできる。
セルケトとこのカード自身を引き換えにモンスターを特殊召喚する効果を持つ。シンクロ・エクシーズモンスターは不可能だが、非常に広い範囲でモンスターを特殊召喚できるのは強力。しかし、セルケトはこのカード(もしくは「進撃の帝王」)がないと自壊する扱いにくいモンスターであるため、セルケトの展開が難しいゆえにこの効果も扱いにくい。「ファントム・オブ・カオス」でカード名をコピーすることを考えてもよいだろう。
(1)の効果が1ターンに1度とされたため、かつてのような罠カードの連発は不可能となり、セルケトを利用するデッキでない限りお呼びがかかることもほぼなくなったため、2015年4月1日の改訂で無制限カードとなった。セルケトデッキを使う場合はうれしいだろう。
禁止カードの時期が長かった故か、初登場以来一度も再録されていなかったが、エラッタと制限復帰に合わせて、「決闘者の栄光-記憶の断片- side:武藤遊戯」に再録された。
かつては以下のようなテキストだった。
永続魔法
※「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ6 エキスパート2」攻略本上巻同梱のカード(G6-B1)による
このカードのコントローラーは、罠カードをセットしたターンでも発動できる。
また、自分のフィールド上のこのカードと「聖獣セルケト」を墓地へ送る事で、
手札・デッキ・融合デッキからモンスターカードを1枚選択し、特殊召喚できる。
現行テキストとの違いは、2つの効果について1ターンに1度の制約がないことと、特殊召喚できるモンスターに、エクストラデッキのシンクロ・エクシーズ・ペンデュラムモンスターが含まれていたこと。
特に罠カードの発動に関する効果に制約がなかったことが大きく、「処刑人-マキュラ」が禁止指定を受けた後、似たような働きができるカードとして使用された(そしてセルケトは忘れさられた……)。手札に加えて発動する必要があるため、マキュラほど容易には使用できなかったが、それでも罠カードをそのターンの内に使えるのは強力な効果であった。
そのため、2006年3月1日に制限カード、同年9月1日に禁止カードとなった。以降、エラッタで弱体化する2015年1月1日まで一度も復帰していなかった。
古いカードゆえに、テキストには「融合デッキ」という用語が用いられており、2015年のエラッタ・再録までこのテキストが最新のものであった。そのため、これを単純に「エクストラデッキ」と読み替えると、シンクロモンスターも特殊召喚できるということになる。しかし、実際にはマスタールールの時期には調整中のまま引きずり、マスタールール2でエクシーズモンスターも登場した後に、エクシーズモンスターも含めて可能という裁定がようやく出された。後に登場したペンデュラムモンスターについても、同様にエクストラデッキから特殊召喚可能とされた。
しかし、2015年のエラッタの際に「融合モンスター」と表記されてしまったため、シンクロ・エクシーズモンスターをこのカードで出すことは不可能となった。
このカード自体はシンクロ召喚の登場(マスタールールの施行)以前から禁止カードに指定されていたため、実際にこのカードの効果でシンクロ・エクシーズ・ペンデュラムモンスターをエクストラデッキから特殊召喚できたのは、2014年までのノーリミットデュエルや、一部のゲーム作品内のみだったということになる。
「融合デッキ→エクストラデッキ」の改称に際して、シンクロモンスターが含まれないとされた「成功確率0%」などは、改称前からテキストに「融合モンスター」と明記されていたためであり、このカードの場合は単に「融合デッキのモンスター」としか書かれていないため、エラッタ前はシンクロモンスターなども含まれるということになっていた(類例に「ゲール・ドグラ」がある)。しかし、バランス調整のためか、エラッタで含まれないようにされてしまった。
OCG基準でのこのカードは、大きく時代が飛んでアニメ「遊☆戯☆王ヴレインズ」で初めて登場。
ハノイの騎士のバイラが1ターン目に使用。その効果で、彼女のデッキの中核となるウイルス罠カードの、罠故の遅さをカバーし、対戦相手のブルーエンジェルの動きを大きく阻害した。
バイラのデッキのモンスターはミイラが主体となっており、イメージ的にもこのカードは合致している。
掲示板
7 ななしのよっしん
2025/03/04(火) 22:48:08 ID: 7i3vG+B/Xx
再現度高すぎだろ……ラーを封印できたり、ラー解放して場に出してしまったら神の怒りで相手諸共自分もぶっ壊してしまって裏目になるであろうところまで再現とか原作愛が強すぎる。
8 ななしのよっしん
2025/03/05(水) 09:22:32 ID: ggVYcVQxy8
>>7
起こり続けるインフレはゲームとしては功罪あるんだろうけど、カード1枚あたりの機能増えてるおかげで今回の強化みたいな原作ごっこしやすくなってるのは良いことだと思うわ
現冥強化なんかはあなたの山札は残り5枚ですとお見せなさい瀬人再現しようとして失敗しとるので結局匙加減ではあるが…
9 ななしのよっしん
2025/03/05(水) 20:12:21 ID: jwQIMAehbG
ゲート・ガーディアン👌 炎の剣士😒 王家の神殿👍
海外産は原作の流れを再現しつつ拡張させるのが上手い印象、逆に炎の剣士みたいな自己流で拡張させなきゃいけない原作カテゴリは微妙
ダーツ様のオレイカルコスシリーズとか作って欲しい
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最終更新:2025/12/11(木) 04:00
最終更新:2025/12/11(木) 04:00
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