老化とは (ロウカとは) [単語記事]

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老化とは、老いることである。

概要

加齢、またはそれに伴って起こる生理機能の衰退や適応力の低下。

老化には細胞老化と個体老化がある。

分裂を繰り返している細胞も、やがて分裂できなくなるときを迎える。限界まで分裂を繰り返した細胞を老化細胞と呼ぶ。老化細胞は体内に蓄積し、やがて組織や臓器の機能を低下させていく。

体力が落ちたり肌に張りがなくなったりといった、一般的に加齢による減少として捉えている老化現象を個体老化と呼ぶ。私たちが「歳をとったな」と感じるときは、基本的に個体老化のほうを実感している。

加齢に伴い脳は神経細胞の減少に伴い委縮して小さくなり、意欲や記憶力に影響が及ぶ。脳の萎縮が進行すると認知症を発症する。

加齢は平等だが老いには個人差がある。食生活や運動習慣、睡眠の質などを見直すことで、老化を遅らせることは可能。

人類は古来より不老不死を追い求めてきた。現代でもその欲求はあまり変わらず、「抗老化」を意味するアンチエイジングという言葉はすっかり定着した。

老化そのものを病気と捉え治療できると考える研究者もいる。

健康に長生きしたいという願いを叶えるために老化学は近年目覚ましく発展していっているものの、老化のメカニズムは完全には明らかになっていない。

創作の中での老化

創作作品の中では加齢による老化の他にも、様々な老化を促進させる要因が登場することがある。

老化を題材とした作品

オールド(映画) - 2021年公開のM・ナイト・シャマラン監督作品。とあるビーチに観光に来た家族はそのビーチでは急激な老化が起こっていることに気が付く。

攻撃手段としての老化

能力バトル物の作品では、攻撃手段として相手を老化させる能力が存在する。そのまま老衰するまで老化させる場合もあるが、そこまでいかずとも相手の身体能力を削るデバフとしても機能する。

昔話『浦島太郎』では、玉手箱に仕掛けられた煙を浴びた浦島太郎はあっという間に老人になってしまう。
漫画『鬼滅の刃』では、鬼を老化させる薬が登場。最終決戦の切り札となり、ラスボスを弱体化させることに成功した。
漫画『ジョジョの奇妙な冒険黄金の風』では、プロシュート兄貴のスタンド「ザ・グレイトフル・デッド」が周囲の人間を老化させるガスを発生させる能力を持つ。スタンドに直接触れるとより急激な老化ができる。
小説・アニメ映画『ハウルの動く城』では魔女の呪いによって主人公の18歳の少女ソフィーが老人になってしまう。
ゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズでは、バッドステータスとしての老化と、敵を老化させて能力を下げる魔法「オールド」が登場。味方が食らった場合、老化を表現するために髪の毛が白髪になる作品もある。
ゲーム『ペルソナ4』でもバッドステータスとして老化が登場。

デメリットとしての老化

上記と同じく、能力バトル物の作品では、能力を使用するデメリットとして老化を早めるというケースが存在する。

クローンが登場する作品においては、クローンの寿命が本来の生物よりも短く、老化が急激に進行するというパターンも多い。急激な老化の原因は未熟なクローン技術のせいも多いが、早期に成熟したクローンを作るために成長を加速したせいであったりもする。

あるいは不老不死のキャラクターが「不老不死を維持するために別の人間の寿命を奪わなくてはならない」という条件が付けられていることがあり、その場合では不老不死のキャラクターの周囲では老化してしまう人間が現れる。

漫画・アニメ映画『AKIRA』では超能力に関する実験の結果、子供のままで成長が止まり、老化だけをしたキャラクターが登場する。実年齢は40歳前後だと推測できるが、見た目はそれ以上の老人となっており、老化が促進されていることが見て取れる。
漫画『GANTZ』では中盤からガンツスーツによらない超能力者である坂田と桜井が登場するが、坂田は超能力の使い過ぎで内臓が老人レベルに弱っていることが発覚。桜井に超能力の使い過ぎを警告した。
『スター・ウォーズ』シリーズ
- エピソード2初出の「クローン・トルーパー」は成長が加速されたクローンの兵隊であり、エピソード2から約20年後のエピソード4の時代にはその多くが老化により軍務に適さなくなっている。
- レジェンズに属するスピンオフ作品では、パルパティーン皇帝がクローンの体で復活するが、クローンの肉体は老化が速いという弱点を持っている。
漫画・アニメ『YAIBA』では、月の女帝かぐやは定期的に若い女性のエキスを摂取しないと老化してしまう。逆に、かぐやにエキスを吸い取られた女性も老化してしまう。
漫画『ONE PIECE』
- 魚人島編では肉体能力を強化する丸薬「パワー・ステロイド」が登場したが、戦闘終了後にデメリットとして使用後に老化することが発覚した。元ネタは『浦島太郎』の「玉手箱」である。
- モンキー・D・ルフィの最終形態である「ギア5」はその代償として使用後に一時的に老化する。