(待っててくれたのか。俺を勝たせてくれるって?)
「―――いいぜ!」
《覚醒を待つ竜 ルアード》(ドラグハート ルアード)とは、トレーディングカードゲーム「カードファイト!! ヴァンガード」のカード(ユニット)である。
ノーマルユニット
クラン:シャドウパラディン 種族:エルフ
グレード:3 パワー:11000 クリティカル:1 シールド:なし
効果:自【V】:儀式3(あなたのドロップゾーンにグレード1が3枚以上で有効):[あなたのドロップゾーンからノーマルユニットを2枚選び、山札の下に好きな順番で置く] あなたのライドフェイズ開始時、コストを払ってよい。払ったら、そのターン中、あなたは次の【超越】のコストを払わずに【超越】できる。
自【V】:[【CB(1)】,あなたのリアガードを1枚選び、退却させる] あなたのターン中、あなたのGユニットが【超越】した時、コストを払ってよい。払ったら、あなたの山札からグレード1以下のカードを2枚まで探し、別々の(R)にコールし、山札をシャッフルする。
「人知れず積み上げた力が今、目覚める。」
“シャドウパラディン”で調査されている秘術「竜刻変化(ドラグシフト)」の研究者、「竜刻魔道士(ドラグウィザード)」の1人。本来は習得に数年を要するという竜刻変化の基礎「左腕の竜」を半年足らずで成し遂げた偉才の持ち主であり、竜刻魔道士の中でも指折りの実力者。もともとは孤児であり、ある“シャドウパラディン”の騎士に拾われたことがきっかけで騎士団入りを果たす。その後は自分を拾ってくれた騎士を兄と慕い、彼のような強い男になるべく剣の腕を磨いていたが、何者かの手によってその騎士が殺害されたことで、彼の人生も激変する。彼はより短時間で強い力を得るべく、剣を捨て、秘術の研究に手を染めたのである。そして皮肉にも、彼の才能はそこで開花した。自分に竜刻変化の才があることを確信した彼は、さらなる竜の力を求め、研究と調査の日々に没頭していく。すべては、顔も名前も知らぬ敵への復讐を果たすために。
【ルアードの調査日誌(シャドウパラディンの竜について)】
“シャドウパラディン”に伝わる竜の伝承や記録は、記憶に新しいものが多い。有名なものをいくつかあげるのであれば「最初の“シャドウパラディン”を創った盟主にして、聖域で大規模な内乱を起こしたファントム・ブラスター・ドラゴン」、「かつて守護竜であったファントム・ブラスター・ドラゴンに仕え、今は守護竜を支える影を務める竜の騎士レイジングフォーム・ドラゴン」、「(この項目は斜線で消されている)」「撃退者の主であり、光の魂と闇の力を携えし幽幻の竜ドラグルーラー・ファントム」、そして最も記憶に新しい「聖域を手中に収め、叶わぬ覇道を夢見て朽ちた竜クラレットソード・ドラゴン」。他にもさまざまな伝承があるが、概ねこんなところだろう。他の国の竜伝承についても調査が進み次第、この日誌に書き加えていくことにする。
トライアルデッキG10弾「竜魔道の儀式」の目玉となるメインヴァンガード。
同トライアルデッキは、ヴァンガードのデッキ構築の際ほぼ必須となる「守護者(センチネル)」のうち「完全ガード」が4枚収録され、強力なGユニット《暗黒竜 カーニバル・ドラゴン》も存在するなど、かなり完成度の高いものになっている。
しかし、そのトライアルデッキの中で何より光るのがこのカードである。
超越軸として基礎的な効果を揃えており、超越時自身のリアガード1体をコストにグレード1を2体デッキから呼び出す効果がある。
これにより単純にリアガードを揃えるだけでなく、各種リアガードの効果を発揮させることで、小粒ながら一気に盤面を揃えることができる。
しかし弱点として、呼び出すリアガードがデッキから枯渇してしまいがちなのが、この手のシャドウパラディンの悩み所である。
―――が、このカードはその弱点を自らの手でメリットに変えることができる。
シャドウパラディンの新たなキーワード能力として制定された「儀式(リチュアル)」。
これは自身のドロップゾーンにグレード1が指定枚数存在するときに有効となる効果である。
シャドウパラディンは自身のリアガードを退却させて効果を得る方針のため、達成は容易だが、1以外のグレードのカードがいくら落ちても効果に影響しない。
このカードの「儀式」は「儀式3」、つまりドロップゾーンにグレード1が3枚で適用可能。
得られる効果は特に凶悪なものであり、ノーマルユニットを山札の下に2枚置くことで、ターン中の超越時、手札コストを踏み倒すことができる。
手札を減らさずに超越。状況を選ばずに戦うことができる上に、グレード4はドライブチェックが1回多いため、単純に1枚のアドバンテージ。
ヴァンガードのパワーが上がるためさらにアドバンテージ。コストを踏み倒すだけなのでヴァンガードの効果に支障はない。
書いてあることだけでも文句なしに凶悪だが、コストがドロップゾーンからノーマルユニットをデッキに戻すこと。
つまり、スペリオルコールしたい対象のユニットをデッキに戻すことができ、後半の効果に即座につなげることができる。
これにより、スペリオルコール対象がいないという弱点を克服。安定して効果を発揮でき、各種カードにもつながる、極めて強力なカードである。
「ルアード」には専用のカウンターチャージユニットである《アビサルオウル》が存在するため、カウンターコストの負担もある程度度外視して粘り強く戦うことができる。
総じて今までの短期決戦型シャドウパラディンの長所を残しながら、長期戦にも対応した強力なヴァンガードといえる。
ただし弱点として、なるかみの「雷激」軸、ならびにリンクジョーカーの「根絶者」はドロップゾーンを次々バインドしていく傾向にある。
そうなるとこのカードの長所が徹底的に殺されていくため、特に相性の悪い相手である。
「食らいつけ、求める世界を掴むまで!
ストライドジェネレーション! 《天空を舞う竜 ルアード》!」
Gユニット
クラン:シャドウパラディン 種族:エルフ
グレード:4 パワー:+15000 クリティカル:1 シールド:なし
効果:【超越】 - ストライドステップ - [あなたの手札からグレードの合計が3以上になるように1枚以上選び、捨てる] 裏のこのカードを(V)に【超越】する。
自儀式3:[【SB(1)】,あなたのGゾーンから裏のカードを1枚選び、表にする] このユニットが(V)に登場した時、コストを払ってよい。払ったら、あなたの山札からグレード1のカードをGゾーンの表の「天空を舞う竜 ルアード」と同じ枚数まで探し、別々の(R)にコールし、山札をシャッフルし、あなたのドロップゾーンのグレード1のカード1枚につき、そのターン中、そのユニットのパワー+1000。
「超越共鳴(ストライド・フュージョン)」によって未来の自分自身の力を宿した「ルアード」の姿。腕のさらなる変化、体表や衣服の竜化など、現時点よりも「竜刻変化(ドラグシフト)」が進行している。翼が生成できるようになったため、魔力による補助なしで飛行可能になり、空中での戦闘の自由度が飛躍的に向上。さらに、体表および体内器官の一部が竜化したことで、極寒の海や溶岩の中などの極地でも、短時間ではあるが自分の身ひとつで活動できるようになっている。主な攻撃手段は竜の左腕による物理攻撃だが、当然この状態でも魔法は使えるため、中・遠距離での戦闘においても隙が無い。なお、初めてこの力に目覚めた時は超越共鳴による変化だと気づいておらず、純粋に竜刻変化の段階が進んだのだと喜んでいたが、超越共鳴が「未来の自身の力を宿す能力」だと知り、大きく落胆することになる。
ブースターパック「天舞竜神」にて登場したGユニットであり、ルアードの「超越共鳴(ストライド・フュージョン)」態。
過去のカードで言えば《クロノジェット・ドラゴン》に対する《クロノドラゴン・ネクステージ》のような存在である。
こちらも「儀式3」を備えており、ソウルブラストに加えGゾーンのカード1枚を表にすることで、山札からグレード1のユニットをスペリオルコール。
加えてドロップゾーンのグレード1の枚数×1000だけそのユニットをコールできる。
しかし現在シャドウパラディンには、Gゾーンの任意のカードを表にするカードがこのカード以外にない。
このカードがスペリオルコールできる枚数は、このカードの同名カードがGゾーンで表に存在する枚数分なのだが、現状では1回目はこのカードを表にして1枚スペリオルコールするしかなく、そこまで大きなアドバンテージを得られない。
現在はこの遅さがこのカードを運用するためのネックとなり、他に強力な効果を発揮できるカードがいくらでもいる現状、押しの足りないこのカードを使う場面がそうそうない、というのが残念なところである。
特に、このカードに超越しても圧力が高まる要素が少なく、他に圧力をかけられるGユニットが多いため、居場所を作るのが難しい。
ただし、盤面を丸裸にされる焼きクラン相手には返しとして十分な効力を持つ。
「覚醒を待つ竜」はアニメ「カードファイト!!ヴァンガードG NEXT」にて、話の中核となる新キャラクター「東海林カズマ」の使用するメインヴァンガード。
幼少期から使用していたが、彼はヴァンガードに辛い思いを抱いていた。しかし、そうして折れそうになった時、いつもこのカードが手札に来てくれた。
彼がルアードに勇気づけられて、再び気力を取り戻す姿を、チームメイトとなる新導クロノは見ていて……。
カズマはファイトの全てでこのカードにライドしており、彼の分身と思われる。
さらにそのまま《天空を舞う竜 ルアード》に超越することも多く、盤面を埋め直した上でフルアタックを決めるのがカズマの基本戦術である。
……が。
『カードファイト!! ヴァンガード』!!
カードゲームと関係ない題材のアニメ「Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-」に、この台詞と共に「天空を舞う竜」が登場。
さらに前後のシーンでは「覚醒を待つ竜」をキーカードとしたデッキが置かれており、持ち主のアルビノの少年・相模の近くには《覇道黒竜 オーラガイザー・ダムド》が落ちていたこともあった。
同アニメとヴァンガードは制作側に公の接点がないにも関わらず、ちらっとヴァンガードのカードが映っている場面があった。
しかし問題の相模は「コトリバコ」作成のために少年法を盾に罪を犯す少年であり、よりによって「GNEXT」でカズマにスポットが当たっている最中でこれのため、物議を醸した。
ちなみに「いかにレアなカードでデッキを組むかが重要なんだよ。やっぱGRで揃えたいよね」という台詞があり、相模は以降もGRを引き合いに出すが、GRは「ヴァンガードG」以降のパックの最高レアリティ「GR(ジェネレーションレア)」のことである。
しかし「覚醒を待つ竜」はトライアルデッキ収録、「天空を舞う竜」はGRの一つ下のRRR枠(SPあり)のカードであるため、GRの「ルアード」は放送当時存在していない。
なお、先述の「ダムド」の方はGRである。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/18(木) 08:00
最終更新:2025/12/18(木) 08:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。