KUBO/クボ二本の弦の秘密とは (クボニホンノゲンノヒミツとは) [単語記事]

KUBO/クボ二本の弦の秘密（原題：Kubo and the Two Strings）とは、2016年のストップモーション・アニメーションである。

概要

基本情報
KUBO/クボ二本の弦の秘密
監督	トラヴィス・ナイト
脚本	マーク・ヘイムズクリス・バトラー
音楽	ダリオ・マリアネッリ
製作	トラヴィス・ナイトアリアンヌ・サットナー
配給	（米）フォーカス・フィーチャーズ（日）ギャガ
公開	（米）2016年 8月19日（日） 2017年 11月18日
上映時間	102分
映画テンプレート

ストップモーション・アニメーションに定評のあるライカが手掛けた、封建時代の日本を舞台とする切なく美しいファンタジー・アクションアニメ映画。

浮世絵の版木の様式や折り紙、水墨画などの日本の事物に多大な影響を受けている。

特に作中に登場するがしゃどくろのパペットは高さ4m87cm、重さが181kgにもなり、ストップモーション用のパペットとしては史上最大だとされる。

アカデミー賞二部門とゴールデン・グローブ賞にノミネートされるなど高い評価を得た。

あらすじ

封建時代の日本。

海に突き出た崖の洞穴で衰弱した母・サリアツと暮らす少年・クボは、盆踊りの日に灯籠流しを行うため、決して日が暮れたら外に出てはいけないという母からの教えを破ってしまう。

すると、クボの存在を察知したサリアツの妹たちが来襲してクボを襲い、母は彼を庇って死んでしまう。

クボは母が死ぬ間際に命を吹き込んだサルのお守りと自身が作成した折り紙人形、かつて父に仕えたというクワガタみたいな姿の武芸者をお供にして、祖父である月の帝と対峙する。

主な登場人物

クボ: 主人公。三味線の音色で折り紙を操ることが出来る少年。村に出て得意の三味線で物語を紡ぎ、日銭を稼いで日々弱っていく母の介護を続ける。祖父によって片目をなくしている。母親からも「クボ」と呼ばれる当たり、苗字ではなく名前のようだ。
サリアツ: クボの母親。嵐の海の中、どこかからクボを連れて舟で現在の洞窟までたどり着いた。航海中、海底の岩に頭を打ち付けられた影響で後遺症が残っており、クボの介護なしでは日常生活もままならなくなってしまった。
サル: サリアツの力で命を吹き込まれた木彫りのサルのお守り。面倒見がよく、いまいち自覚がないクボに苦言を呈すことが多い。
ハンゾウ（折り紙人形）: クボの父ハンゾウをモデルとした侍の折り紙人形。進むべき方向を示す。
クワガタ: 虫のような姿をしたノリの軽い武芸者。呪いにより、かつて武士だったこととクボの父に仕えていたこと以外の記憶をなくしている。弓の名手。再び大義に仕えるため旅に同行する。
カラスとワシ: 闇の姉妹。クボからすると叔母にあたる、クボを狙うサリアツの妹達。魔術や刀、鎖鎌などを扱う。
月の帝: クボの祖父にあたる恐ろしい月の帝。永遠の命に固執し、クボの目を狙う。