コララインとボタンの魔女とは、ニール・ゲイマンによる2002年出版のヒューゴー賞を受賞した児童文学作品およびそれを元にした2009年公開のアニメ映画である。この記事ではアニメ版について記述する。
アメリカのアニメ制作会社ライカが『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のヘンリー・セリックを監督に迎えて制作したアニメ映画。
コマ撮りであるのが信じられないほど作画が滑らか。コララインだけでも20万7336通りの表情が用意されているなど史上最も手の込んだストップモーションアニメと言われる。
コンセプトアートを日本人の上杉忠弘が担当。本作により日本人初のアニー賞美術賞を受賞している。
日本では2010年2月6日に3D版が、2010年7月に2D版が公開された。
高評価を得たため本国アメリカではミュージカル化されオフ・ブロードウェイで公演された。
人里離れた場所にある築150年のボロ屋敷、ピンクパレスアパートに引っ越してきたコララインは、黒猫と一緒のストーカーじみたワイボーンを始めとした変人ぞろいの近隣住民と出会うも、友達という友達はできず、多忙な両親にもかまってもらえない退屈な日々を過ごしていた。
そんなある日、館を探検中隠された扉を発見。昼開けてもレンガがあるだけだったが夜、ベッドの下から出てきたトビネズミに続いて覗いてみてみると、今度はレンガではなく細長い通路が続いていた。
ワクワクしながら突き進むとそこは目がボタンの両親が住まう別世界のピンクパレスアパートが。
別の世界はコララインにとって正に理想郷。料理好きなママにピアノ好きなパパ、無口なワイボーン。
食卓では汽車がグレイビーソースをかけてくれ飲みたいジュースはシャンデリアに補充されている。
庭にはハチドリが飛び交い見たこともない美しい花が咲き誇る。
ずっとこっちの世界にいたい。コララインはそう思い始めていた。別の世界のママから目に縫い付けるボタンを渡されるまでは。
コラライン(CV:榮倉奈々)
11歳の女の子。髪は紫。よく名前を間違えられる。風呂に湧いたゲジゲジを素手で潰すなど本当に女の子かと思うほど肝が据わっている。皮肉屋だがクマのぬいぐるみを抱いて寝るなどどこか夢心地。学生帽をオッドジョブ並みに扱うなど投擲能力が高い。
ママ(CV:戸田恵子)
鼻の高い黒髪の母。泥嫌いな園芸雑誌ライター。いつもピリピリしている。
パパ(CV:山路和弘)
顔色の悪い疲れ果てた父。ママと同じく園芸雑誌ライター。料理が異様に下手。
ワイボーン(CV:浪川大輔)
通称ワイビー。スケルトン衣装に身を包んだピンクパレスアパート大家の孫。コララインにつきまとうためストーカー呼ばわりされるお喋りな少年。映画オリジナルキャラクター。
黒猫(CV:劇団ひとり)
ワイビーと一緒にコララインをストーキングするネコ。本作のヒーロー。別の世界ではヒトの言葉をしゃべる。
エイプリル(CV:小宮和枝)
ピンクパレスアパートの半地下に住むイギリス人。元女優。歴代の飼い犬を剥製にしている。お茶の葉占いが得意。80年以上前のタフィ―を大量にストックしてある。
ミリアム(CV:宮寺智子)
エイプリルとコンビを組むイギリス人占い師。エイプリルと同じく元女優。かなりの爆乳だが誰得。カツラを着用している。
ボビンスキー(CV:斎藤志郎)
ピンクパレスアパートの屋根裏部屋に住む変わり者のロシア人。手足と顎が長い。歳を感じさせないほど身軽で体が柔らかい。トビネズミに芸を仕込んでいるが上手くいってないらしい。
別の世界のママ
穏やかで料理上手なママ。ザンジバルから取り寄せたココアゴキブリが好み。コララインに「ずっとこっちの世界にいていいのよ」と促す。正体はボタンの魔女。本当の姿はひび割れた仮面のような顔に背骨がむき出しの蜂のような胴体をした長身痩躯。過去に何人もの子供たちを幽霊にしてきた。愛情の示し方がおかしい独占欲の強い寂しがりや。ゲームが大好き。
別の世界のパパ
優雅な服装でピアノを弾きながら優雅に歌う。巨大カマキリの機械に乗っての庭いじりをする。一見ピアノ上手に見えるが実はピアノに弾かされている。ボタンの魔女の言いなり。コララインを襲う時「本当にゴメンよー」と言うなど本心ではボタンの魔女ほど冷酷ではないが完全に殺しにかかって来る。
別の世界のワイボーン
無口。別の世界のママ曰く「治した」らしい。口はボタンの魔女に縫い合わせられた。
別の世界のエイプリル&ミリアム
テリア犬達相手に曲芸を披露している。人魚姫の劇では視聴者にトラウマを植え付けるが中身は細身に生まれ変わっている。
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最終更新:2025/12/16(火) 12:00
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