SUNTORYとは (サントリーとは) [単語記事]

水と生きる
SUNTORY［サントリー］
サントリーホールディングス株式会社（非上場）　大阪府大阪市北区堂島浜二丁目
　酒類:サントリー酒類株式会社株式会社（非上場）　東京都港区台場二丁目
　飲料:サントリー食品インターナショナル株式会社（上場）　東京都中央区京橋三丁目

企業概要

1899年、鳥井信治郎によって鳥居商店として創業。この鳥井商店を母体として設立されたのが株式会社壽屋であり、1963年のビール事業への再参入をきっかけにサントリー株式会社へと商号を変更することとなる。現在は持株会社であるサントリーホールディングスが各事業（酒類、飲料・食品等々）の事業会社を子会社とする純粋持株会社の形態を取っている。

現在でも創業者一族の関連企業が9割近くの株式を保有しており、証券取引所への株式上場は行っていない。非上場の著名な大企業として、会社法の講義などでもしばしば言及される。ただし、飲料部門の子会社サントリー食品インターナショナル（旧サントリーフーズ）など、ごく一部のグループ企業は株式を上場している。

社名のサントリーはもともとウィスキーの商品名であり、当時扱っていた赤玉ポートワインを太陽（SUN）に見立て、創業者「鳥井」の名前と併せて「サントリー」としたとされる。

日本有数の酒類・飲料製造メーカーとして知られ、伝統的にウィスキーでは圧倒的なシェアを誇っている。反面、ビールは大手メーカーの中で最後発であり近年まで赤字事業であったが、2008年に参入から45年目にしてようやく黒字化を果たした。
また、系列のサントリーフーズでは清涼飲料水を製造しており、日本コカコーラに次ぐ国内シェアを誇る。
近年では酒類・飲料以外の事業にも積極的に参入し、世界初の青い薔薇を製品化した生花事業やゴマから抽出したセサミンなどの健康食品事業などにも注力している。

また、古くから広告戦略や文化事業に力を入れて来た企業として有名。日本初の女性のセミヌード広告やペンギンのキャラクターを用いたビールのコマーシャルなど、常に話題となる宣伝で売り上げを伸ばしてきた。あのペプシマンも、本国ペプシコは全く関係ない日本でペプシの販売をするサントリーから生まれたキャラクターである。

ビール業界進出の足掛かりとした「純生」では加熱処理を行っていないビールを「生ビール」と称する制度を確立させる、「山崎の名水」（今の「天然水」シリーズのルーツ）を売り出して「水を買って飲む」意識を根付かせる、節税のためにビールに似せた発泡酒（「ホップス」）を編み出す、などたびたび新しい概念をひねり出しては飲料業界に変革をもたらしている。

文化事業でもクラッシック音楽における日本有数のコンサートホールのサントリーホールや、ガラス工芸の所蔵で知られるサントリー美術館、近代･現代美術の収集を行っているサントリーミュージアムを抱えており、熱心な企業であるといえる。ただし、東北は熊襲の産地であり、文化的程度も低いので文化事業は必要ないようである（よくわからない人は「東北熊襲発言」でググってみよう。さすがに罪の意識はあるのか東日本大震災に際しては地震翌日に早くも「南アルプスの天然水」36万本を緊急提供した他、数十億円レベルの支援プロジェクトを立ち上げるなど積極的に動いている）。