シアーハートアタックとは (シアーハートアタックとは) [単語記事]

シアーハートアタック（Sheer Heart Attack）とは、

直訳で突発的心臓発作。転じて隠語で「暗殺者のナイフ」「心臓を一突き」などの意味を持つ。
Queen（クイーン）の楽曲「Sheer Heart Attack」及びアルバムタイトル。→Sheer_Heart_Attackでタグ検索
漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するスタンド能力「キラークイーン」第2の爆弾。上述の楽曲が元ネタ。本項で解説する。

キラークイーンの左腕から一発だけ出る爆弾戦車
名づけて『シアーハートアタック』

第4部に登場するシアーハートアタック

CV：カシワクラツトム（ジョジョASB/ジョジョEoH）、森川智之（TVアニメ）

【破壊力:A / スピード:C / 射程距離:A / 持続力:A / 精密動作性:E / 成長性:A】

吉良吉影のスタンド「キラークイーン」の左手から一発だけ発射される爆弾戦車。
形状はソフトボール程の大きさの球体にキャタピラーがついた戦車状で、キラークイーンのヴィジョンと同じ猫耳のシルエットをした髑髏が戦車の前面にあしらわれており、額のナイフは上述した隠語の「暗殺者のナイフ」を表している。
自我があるのか、「コッチヲ見ロッ！」「今ノ爆発ハ人間ジャネェ～」などのセリフを吐く。

特徴は「熱に向かって突進し、人間の体温に反応してで自身が爆発」する、自動追跡型のスタンド。
自身が爆発するといっても、スタンド像そのものは爆発で消失することはなく、標的が残っていれば再び攻撃対象に向かって突進していく。
突進と爆破衝撃のパワーは近距離パワー型スタンド並とも言えるが、「熱」に向かって単純な動作をする「自動操縦」なので、他の遠隔操作型スタンドと違ってパワフルな攻撃ができるようになっている。

スタンド本体の左手から発射されたスタンド像であるため、スタンドが受けたダメージはすべて本体の吉良吉影の「左手」に帰ってくるのだが、スタンド像そのものがものすごく頑丈であり、破壊力最高クラスの「スタープラチナ」のラッシュでも表面が凹む程度しか傷つかない。
しかし、東方仗助の「クレイジー・ダイヤモンド」でなおすと本体の所に戻って行ってしまうので無力化してしまう。

本体の吉良吉影は、「『シアーハートアタック』に『弱点』はない」「狙った標的は必ず仕留める」と絶対の信頼を寄せている。

作中で初めて登場した『遠隔自動操縦型』『自動追跡型』の概念を持ったスタンドであり、通常『パワーが強ければ本体から遠くまでいけない』『本体から遠くまで飛ばせるがパワーが弱い』といったこれまでのスタンドのルールの例外として広まる事になり、その解説として度々「シアーハートアタック」が例として挙がる。
歴戦のスタンド使いである空条承太郎は、その経験から「射程距離の短いスタンド並のパワーを持っているが、単純な動きしかしていないから遠隔操作している」と見破った。

第8部に登場するシアーハートアタック

第8部「ジョジョリオン」に登場する吉良吉影は、第4部に登場する吉良吉影と同じ名前の「キラークイーン」というスタンドを持っており、同じく「シアーハートアタック」も使える。

しかし、その能力の細部は違っており、第8部で登場するシアーハートアタックは「遠隔操作による精密動作の精度が高い」「複数のシアーハートアタックが出せる」といった特徴を持つ。
第4部の吉良吉影のような精神ではないからか、爆発に巻き込んでもこなみじんに吹き飛ぶような能力ではない。

ゲーム作品では

ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトルでは、DLC キャラクターである吉良吉影のグレートヒートアタックとして登場する。一定時間対戦相手に向かってシアーハートアタックが突進攻撃する超必殺技で、ガード不能。しかし、ジャンプすれば容易に回避されてスキだらけの本体を攻撃されてしまう。
シアーハートアタックに対して、広瀬康一のコマンド技「S・H・I・T」を当てると…？

自我が存在するスタンドのためか、本作では吉良吉影とは別で声優が起用されている。

ジョジョの奇妙な冒険アイズオブヘブンでは、参戦キャラクターである吉良吉影のスキルの一つ。クールタイムは長いが、発動すれば一定時間シアーハートアタックが自動的に動き、近くにある標的へ爆破攻撃をする。
対戦相手から離れても自動攻撃してくれるから便利と思われるが、プレイヤーもこの爆破に巻き込まれてしまう為、コンボ攻撃を仕掛けようとして自分もシアーハートアタックの爆発に巻き込まれてしまうので注意。

原作同様、熱に向かって突進する性質がある為、ステージ中の熱があるとされるギミックに対して突っ込んで行ってしまう。

その他の知識

ほぼ毎年、さっぽろ雪まつりの市民雪像でジョジョをモチーフにした雪像を制作する「雪像コブラチーム」は、2016年に「シアーハートアタック」をモチーフとした雪像を制作した。当イベントが国際的な催しのため、特徴的な髑髏の顔は好ましくない為、単行本38巻のオマケページに掲載されている「鼻水を垂らしてマヌケそうな顔をしたシアーハートアタック」のラフスケッチをモチーフとして選んでいる。