夢大陸アドベンチャーとは (ユメタイリクアドベンチャーとは) [単語記事]

夢大陸アドベンチャーとは、1986年にコナミからMSX向けに発売されたアクションゲームである。

概要

MSX向けに発売された作品ではあるが、現在はWiiU バーチャルコンソール、またProjectEGGでもプレイできる。

不治の病に侵されたペン子姫を救うために、どんな病気でも治るという「ゴールデン・アップル」を求めて凶暴な肉食恐竜「フリーザウルス」が蔓延る夢大陸へ向かうというストーリーである。

レースゲームとしての側面が強かった前作と異なり、敵の攻撃を避けることに主眼が置かれたアクションゲームである。アイテムやボーナスステージ、パワーアップアイテムであるハートといった新要素・敵の種類の大幅増加、水上面や水中面の追加など、単なる続編とは言えないほどのボリュームアップ(と高難易度化)を果たし、歯ごたえのある名作となっている。全24ステージ。

BGMの評価も高く、特に氷上ステージ、渓谷ステージ、雪原ステージのBGMは名曲との声が多い。

詳細は後述するが、この時代のアクションゲームとしては珍しくマルチエンディングである。

アイテム

ステージで集めた魚を小さい地割れから入れる店で交換することでアイテムを入手できる。以下はその一部。

アイテムの種類	効果
スピードシューズ	前に進む最大速度が上がる
プロペラ	ジャンプの滞空時間が調整可能になる
ガン	Mキーを押すことで弾を撃ち、一部の敵を倒すことが出来る
黄金の羽	ジャンプ中に左右移動ができるようになる
銀のヘルメット	一部の敵(ウニヤー・ハリセンウニ)に当たっても3回までミスにならない
メガネ	見えない敵「ベガ」が見えるようになる(ただし効果は2ステージぶんのみ)
地図	一部のステージ(STAGE12,18,24)をクリアするために必要

高い店と安い店があり、高い店の主人は口が悪いことで有名。タダで1つだけアイテムをくれるサンタの店もある。なんと3種類の店ごとにBGMが違う。

また、店ではスロットを回すことができ、運次第では手持ちの魚を増やせる。

隠しアイテムもあり、アイテムの「腕輪」を所持している状態で特定のステージで条件を満たすことで取得できるが、その条件は難解であり事前知識なしで出すことはほぼ不可能である(一応STAGE6の隠しアイテムはいつのまにか出現条件を満たすこともあるが)。

店で購入できるアイテムとは別に、ステージ中に定期的に出現するパワーアップハートもあり、ジャンプをするたびに色が変わる。取得した時点での色がピンクだと得点 1000点、緑だと残りタイム+50、水色だと筋斗雲に乗れ、黄色だと無敵になる。後半のステージなどはいかにこの無敵を維持してステージを駆け抜けるかが攻略の鍵となってくる。

敵や障害物

敵や障害物も前作から大きく種類を増やしている。以下はその一部。

敵・障害物	概要
スライム	ぽよぽよと跳ねて体当たりをしてくる
北極コウモリ	自機狙いの弾を撃ったあとそのまま突っ込んでくる
ムンムク	上空から雷を落としてくる雲
ファイアー	上空から突然降ってくる火の玉
ウニヤー	水中面で横殴りに襲ってくるウニ
岩	当たると死ぬ
流木	同じく当たると死ぬ　水上面が難しい理由の一つ

基本的にどの敵も当たると一撃死するほか、一撃死しない障害物であっても当たってつまづいている隙(通称おっとっと)に被弾、ということもよくある。

ボス

三面ごと(STAGE3,6,9...)に出てくる肉食恐竜「フリーザウルス」。一応倒し方は「地面に刺さっている4つの杭をジャンプで地面に押し込んで地面に穴を開け、フリーザウルスを落とす」というものであるが、ほとんどの場合ガンで倒されてしまう(20発撃ち込めば倒せる)。しかもガンで倒した時も地面に穴が空いて落ちてゆく。どういうことだ…

ちなみに全部で8体登場するが個体差はなく全て同じ強さ。最終ステージのSTAGE24であってもSTAGE3のものと同じ。

その他

たまに出てくる羽を取るとボーナスステージである宇宙空間へ行ける。どうやって息をしてるんだ　ここでは魚を取れるほか残機UPの黄色の金の魚を取れる。基本的に残機を増やせるのはスコアエクステンドとここしかないので、なるだけ多く増やしておきたい。

一部ステージにはワープ地割れ(自機と反対方向に出る大きな地割れがそれ。アイテム「ベル」を持っているとワープ地割れの直前で知らせてくれる…_{STAGE13以外は})が隠されていて、先のステージへワープすることができる。しかし、ワープを使うと隠しアイテム(どれもこれも重要な効果を持つ)が取れなくなる場合がほとんどで、存在を知っていても使わないほうが後々有利であるケースも多い。STAGE18→21のワープのみ取れなくなるアイテムは無いので利用してみてもいいだろう。

ゲームスタート時のレベル選択画面で、「NORI KO」と入力するとゲームオーバー時にコンティニューができる(ただし魚は0になる)という裏技もある。

衝撃のエンディング

このゲームはマルチエンディングであり、グッドエンドとバッドエンドがある。

グッドエンドはもちろんゴールデン・アップルを持ち帰り姫の病気が治るというものであるが、問題はバッドエンド。

その内容であるが、なんと「ゴールデン・アップルを持ち帰るも時既に遅く、姫は既に亡くなってしまっている」というもの。しかも姫のベッドの上に遺影が飾られている。BGMと相まって凄まじく悲惨。

多くの人は初回クリア時このバッドエンドに到達したと思われる。内容が「間に合わなかった」というものであるため、多くの人が「ああ、クリアまでにかかった時間でエンディングが分岐するんだな」と思ったり、また前述のコンティニューを利用した人なら「ノーコンティニュークリアでグッドエンドに行くのかな」などと想像しがちであるが…

まさかポーズした回数で分岐するとは誰が予想しただろうか。

クリアするまでにポーズをかけた回数が4n+1回(1,5,9…回)である場合にグッドエンドに行ける。ちなみにすべての隠しアイテムを取るプレイならば1回はポーズをかけることになるので、それ以外でポーズをかけなければグッドエンドに到達できる。

ただし携帯電話版でのみ条件が異なり，4n+1回ではなく4n回(4,8,12…回)である。