ティベリウス(ロマサガ3)とは (ティベリウスとは) [単語記事]

神王様はすべての人のために現れるのだ。

さあ、お前達も祈るがいい。

こんな概要だが、役に立つかな？

ナジュ砂漠に建つ巨大な神王の塔にて新興宗教団体「神王教団」を指導者として率いている。肩書きは「神王教団長」。白髪で頭頂部の髪は完全になく老人のようにも見える。本人も「老いぼれ」を自称するが設定では47歳。

600年前の魔王、300年前の聖王に続き、3度目の死食で現れたであろう宿命の子を両者を超える「神王」と信じて疑わず神王教団を興し、日々の宗教活動や勢力拡大に努め、神王を迎え入れる準備を進める。

仲間にすることも可能で、一連のマクシムスイベントの際に神王の塔で普通に仲間にできる。宗教団体トップとしてはやけにフットワークが軽い。難易度的に仲間にできるのがどうしても中盤以降になりがちで、再加入させる場合に塔を登る手間もあるのでやや仲間キャラとしては影が薄い。ただ、ロマサガ3 世界に与える影響力は絶大で、こんな人物を仲間にできるのはサガシリーズらしい感じである。
マクシムスイベントの最中に、パーティの人数が5人以下の場合は塔頂上のモンスター戦のあと話しかければ、彼を一緒にパーティに加えつつマクシムスを追うことも可能。

ちなみにハリードにとっては主君の仇敵といったポジションだが特に問題なくパーティ内で共存させられる。

ティベリウスや神王教団がやっていることは異常な規模であり、仲間キャラとして以外の部分が実は凄まじい存在感なので1つずつ見て行きたい。

砂漠の真ん中に神王の塔を建てる
ティベリウスの指導力・カリスマ性、神王教団の宗教団体としての規模の異常さを最も現すのがこれだろう。砂漠にあれだけの建造物を造るという遠大な計画を立案し、信者に実行・完遂させるティベリウスの指導力・カリスマ性はロマサガ3 世界でも突出したものである。

ゲッシア朝ナジュ王国を返り討ち
神王教団を弾圧しようとしたハリードの祖国ゲッシア朝。これをただ1個の宗教団体が返り討ちにして滅ぼしてしまっている。神王を信じないものへの非情さ、神王教団が組織として1つの国と変わらぬ強さを持つことを実感させる出来事。

信仰心・器の大きさ
ティベリウスはマクシムスの過去の悪行を知っても「くいあらためて神王を待つものは救われる」と発し、実際にマクシムスが離反するまでは庇う姿勢だった。教徒への寛容さ、ティベリウスの信仰心・器の大きさを感じさせる発言である。これも偏に「神王の出現による救済」を完全に信じ切っているからこそだろう。

大勢力扱い
ミカエル編の施政イベントをやると判るが「外交」選択時の神王教団の勢力は「大勢力」である。その費用なんと3000万オーラムで大国ツヴァイクの1000万、交易都市ピドナの2000万を凌駕している。死食後に教団を立ち上げたと思われるが、わずか十数年でここまでの勢力に育て上げてしまっている。

ここまでティベリウスの指導者としての影響力・カリスマ性を見てきたが、その足元では徐々に綻びが見え始めてもいる。

マクシムスの離反
マクシムスは元々聖王遺物の収集が目的で教団に近づいており、実際に収集・横領に成功しているが、そのことにティベリウスは気付いていなかった。マクシムス1人でこれを達成できるはずもなく、教団内の協力者を感じさせる。現にマクシムス戦では人間型の信者が聖王遺物を持ち救援に駆けつけており、教団内で反ティベリウス派が拡大していたことを伺わせる。

シャルルの暴走
ロアーヌと神王教団のマスコンバットによる一戦で神王教団は「信じる者達」という自爆攻撃を実行している。
教徒に寛容なティベリウスがこれを実行しているとは思えず、指揮官シャルルの独断の可能性がある。ティベリウスの指示だとしてもこんなことをしていては教団は長続きしないだろうし、シャルルの暴走だとしたらやはり巨大化した教団でティベリウスの求心力が低下していたことを匂わせる出来事である。