ファイアーエムブレム0(サイファ)

ファイアーエムブレム0(サイファ)とは、任天堂が発売するTCGである。
同社の人気シリーズ『ファイアーエムブレム』を題材にしている。

概要

以下の特徴がある。

• カードはすべてキャラクターのみ
  FEの魅力はキャラクターであるとの解釈からこのような仕様を採用。特徴的な武器やスキルはカードの効果として再現。
• 一部プロモーションカードを除き、デザインはすべて既存のものではなく新規描き下ろし
  有名イラストレーターを多数起用。あえて各々のイラストの個性を活かすように指示されており、バリエーション豊か。
• ゲーム中に登場しないIFの職種が登場
  ゲームルールの仕様上、上級職しかないキャラクターに対応した下級職カードが新規設定される。
• 声優のサインが箔押しされたスペシャルなカードが存在する
  レアリティではSレア以上の存在でありボックスを購入しても安定して入手できない最上級レアとなっている。
• 好きな主人公キャラを選んでデッキを構築する
  （絆コスト1のキャラから）自分の好きなキャラを主人公として戦う。FE本編で出会った愛すべきキャラに好きなだけ愛を注ぐことができる。

また、クラスチェンジや絆、射程や竜特攻などのゲームでおなじみの要素がルールに組み込まれており、FEを遊んだひとにはまさにゲーム本編を彷彿とさせる遊びができる。

ルールはシンプルながらもデッキ構築の面白さ、戦略の幅広さが好評である。

サイファオリジナルのキャラも登場予定となっており、公式ページでちらちらと確認できる。

簡単な遊び方

基本

デッキは50枚以上。同名カードは4枚まで。出撃コスト1の主人公を1枚指定する。
このためコスト1のカードのない一部キャラは主人公にできない。
初期手札6枚。手札制限なし。

端的に言うと主人公のカードが6回倒されたら負けである。
故にデッキ構成は主人公を強化、もしくは守るための構成が基本となる。

ほかのカードゲームの例に漏れずターン制で交互に同じフェイズを繰り返すことになる。

絆

ターン開始時にカードを1枚、絆として配置できる（パスできる）。
所謂MtGのマナに近く、このコストの数が多ければ多いほど強力かつ高コストのカードを出撃させられる。

この絆は同じカテゴリ（色）のキャラが1人でも配置されていれば、ほかの絆のカテゴリを問わない。

たとえばコスト3のジェイガンを出撃させるとき、絆に2枚の覚醒カテゴリ、1枚の暗黒竜カテゴリがあったとき、出撃できる、といった具合である。

ただし、スキルによってはこの絆を裏返すことで発動するものがある。
この場合、絆を無色として扱う。
もし先ほどの暗黒竜カードが効果で裏返しされた場合、ジェイガンは出撃できない。
また、マナとは違い裏返した絆カードをもう一度表に返す手段はほとんどない。

出撃

以上の条件を満たせば戦場に仲間を出撃させられる。
1ターンで出撃させられる数に制限はない。コストがあるだけ出撃させられる。
先ほどの絆例で言えば、コスト3ジェイガンを１体出撃させてもいいし、コスト1サジとコスト1マジ、コスト1レナの３体を同時出撃させることもできる。

ただし、同名のキャラクターは１体以上出撃できない。

行動（戦闘）

フィールドに出撃したキャラ同士を戦わせる。
防御側に選択権はなく、攻撃側が攻撃対象を選択できる。また、前衛、後衛を移動させることもできる。この場合は行動終了として戦闘に参加できない。
ユニットには射程があるため、攻撃されたくないユニットを下げたり、相手の効果で後衛にされた前衛向けユニットを戻したりできる。

攻撃はカードに記された戦闘力＋支援力での勝負になる。
支援はデッキの１番上から引いたカードにかかれた支援力が加算される。
（運要素に見えるが、支援力はカードごとに大きく差がありデッキ構築で差が出てくる）

また、支援は同名カードでは失敗する。
これは同じカードではなく、クラスチェンジ後や仕様の違うカードもすべて対象となる。

この際、攻撃側には必殺の一撃、防御側には神速回避という最終手段が選択できる
これは、手札に攻撃する（された）カードと同名カードがある場合、

攻撃側：手札から捨てて戦闘力＋支援力の合計値を２倍にする。
防御側：必殺の一撃を含むすべての攻撃をこの戦闘で完全に回避する。

デッキを組む際には、同じ名前のカードが増えれば支援失敗確立はあがるが、これらの最終手段を行える可能性は高くなる、というジレンマが発生する。

細かいルールは省いたが、基本はこれを繰り返し、主人公を６回倒すのが目的となる。

シリーズ

弾ごとに登場する作品が決まっている。
各シリーズのブースターは1パック10枚入り。必ずホロ使用のレア以上のカードが1枚入っている。
ボックスは固定アソートで買うとSレアが必ず4枚入手できる。
（そのほかのレアカードも封入物が決まっていることが確認済みである）

レアリティは以下の通り。

• ノーマル
• レア（ホロ加工）
• レア＋（レアの一部カードに金箔＋カードデザイン自体も違う）
• スーパーレア（立体加工）
• 声優サイン箔押し入り

第一弾『暗黒竜と光の剣』＆『覚醒』

2015年6月25日発売。（ファイアーエムブレムifと同日）

　■スターターデッキ『暗黒戦争編』『覚醒編』
　　それぞれ『ファイアーエムブレム暗黒竜と光の剣』『ファイアーエムブレム覚醒』を題材にした入門デッキ。
　　ルールブックとプレイシートが付属しており、まずはこれを購入すれば誰でも遊べる。
　　また、スターターなので強いカードがない、ということはなくこれ単品でも相当強いデッキになっている。
　　（実際大会でも活躍しているとの報告も）
　　スターターのみの限定カードも数枚封入。

　■ブースター『英雄たちの戦刃』
　　スターターと同じ２作品を収録したブースターパック。
　　

スターター購入特典として、ファイアーエムブレムifで使用できる『マルス』『ルキナ』、ブースターボックスに『ペガサスナイトのミネルバ』のカードイラスト採用ユニットがダウンロードできるコードがおまけで付属する。
（これらは所謂『覚醒』における魔符ユニット程度の扱いであり、amiibo連動要素に比べれば微々たるレベルなので、特典狙いで無理に買うほどのものではない）
ボックス特典は第2弾のプロモーションカード『カムイ（男）』『カムイ（女）』。どちらか1枚入っている。

参加声優はマルス（緑川光）、シーダ（丹下桜）、ナバール（子安武人）、ルキナ（小林ゆう）、リズ（阿澄佳奈）、ルフレ♀（沢城みゆき）。

第二弾『白夜王国』『暗夜王国』

２０１5年９月１7日発売予定。

　■スターターデッキ『白夜編』『暗夜編』
　　最新作『ファイアーエムブレムif』から両陣営で登場。

　■ブースター『光と闇の神焔』

　　同じくifの２陣営での発売。

スターター購入特典はニンテンドー3DSのきせかえテーマ。
「白夜篇」：『ファイアーエムブレム25周年 歴代主人公』
「暗夜篇」：『ファイアーエムブレム25周年 歴代ヒロイン』

BGMは辻横由佳による新曲サイファのテーマとなっている。

ボックス特典はプロモーションカードと主人公用スリーブ（全2種類、ランダムで5枚封入）。

第三弾『if』『蒼炎の軌跡』

発売日未定

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関連項目

• ファイアーエムブレム
• ファイアーエムブレム0（サイファ）公式ページ