魔道士(ファイアーエムブレム)とは、ゲーム『ファイアーエムブレム』シリーズに登場するユニットのクラスの一つで、魔法を操り敵を攻撃する者である。
魔法の系統は作品によってばらつきがあるが、ここではいわゆる「普通の魔法使い」について、他の魔法系クラスと比較しながら扱う。
魔法の力で攻撃する者であり、物理攻撃系のクラスとは一味違った性能を持つ。
原則として直間両用のユニットであり、やや打たれ弱い事が多い。
『ファイアーエムブレム』シリーズにおける重要なユニットの一つで、直間両用の魔法によって近接系には遠くから、アーチャーなら隣接して、反撃を受けずに戦う事ができる。
また、魔法攻撃への抵抗力は「守備」ではなく「魔防」によって決定される。守備の高いキャラは魔防が低い傾向があるため、守備が高いドラゴンナイト、アーマーナイト、マムクートに対しては魔法攻撃が有効。
間接攻撃の手段としてはアーチャー系や「手槍」「手斧」が競合相手となり、作品毎の戦士系の魔防の伸びの影響を受けるものの、「遠近両用」「守備の高い敵に通りやすい」というその特異性からいないと困るのは確かで、メンバーに一人か二人は欲しい所である。
初期のころは魔道士だけであったが、聖戦の系譜から魔法に属性による区分が付き、まず「炎」「雷」「風」で三すくみとし、光・闇はこの3属性に対し有利になる。GBAシリーズでは炎、風、雷などを纏めて「理」とし、「理」「光」「闇」で三すくみができている。暁の女神では「炎」「雷」「風」の三すくみが発生し、それを「理」と分類し「理(炎、雷、風)」「光」「闇」の3すくみが形成されている。
上級職は、初期では回復魔法を使うシスターや僧侶の上級職と同じ「司祭」になり、クラスチェンジで杖が扱えるようになったが、魔道の使い手と聖職者が全く同じというのはやはりおかしいと思ったのか、こちらも作品が進むと分化し、現在は「賢者」になる事が多い。どちらも魔法+杖と得物は同じだが、ステータス傾向は司祭は魔防に、賢者は魔力に優れるという差異がある。
この杖が使えるという事は前衛職の使用武器が増えるのとはやや意味合いが異なり、「手が空いたら回復役ができるようになる」という重要な意味がある。
男性のマージはなぜか(青年であろうがジジイであろうが)太もも要員であることが多い。
また、作品によっては精霊の加護などの理由でダークマージ系や僧侶系の魔法職と共に、飛行系以外で唯一砂漠で移動力が落ちないという特性を持つ(ただしマージナイトなど馬に乗っている兵種は対象外)。
特に砂漠マップは各作品のどこかしらで必ず出るほど定番となっているため、いるといないとでは行軍速度や範囲に大きな違いが出る。
いないと困る、とにかく困る。けど魔道士ばっかりでも困る。
バランスが大事。
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
まどうし(魔法) | ⇒ | しさい(魔法・杖) |
魔法の回避率=幸運の値で、速さや地形効果は影響しない仕様のため城門や玉座に居座るボス相手にはかなり有効。ただし、威力は魔道書に完全に依存しているので、いくら鍛えても魔道書を変えなければ火力は変わらないことには注意。
また、ドーピングアイテムの魔除けは魔防+7と超強力。Mシールドの杖または聖水と合わせることでトロン(威力13)ですら無効化も可能。
味方では以下の5人が仲間になる。
見習い | Lv3 | 下級 | Lv12 | 上級 |
---|---|---|---|---|
村人(剣) | ⇒ | 魔道士(黒魔法) | ⇒ | 賢者(黒魔法・白魔法) 神官(黒魔法・白魔法・剣) |
他の作品とは異なり、魔法は自分のHPを消費して攻撃する仕様のため残りHPが少ないと発動できないことがなる。なお、他作品では杖に相当する白魔法もリザイアを除いて全てHPを消費する。
クラスチェンジは少々特殊で、男性が賢者、女性が神官にクラスチェンジ可能。主人公であるセリカのみさらにそこからプリンセスにクラスチェンジ可能。
また、キャラクターによって覚える魔法や使える魔法が異なるのも特徴。魔道士・賢者・神官は「ファイアー」(賢者・神官にクラスチェンジで「リカバー」も追加)、シスター・聖女は「リザイア」を全員共通で使えるが、それ以外は覚える魔法も習得するレベルもてんでバラバラ。
アルム軍にはリュート、デューテ、セリカ軍にはメイ、ボーイ、ソニア、ノーマが加入する。
村人・傭兵系のキャラクターも魔道士になった場合の魔法の修得が個別に設定されているが、初期のファイアー以外に1つか2つ覚える程度と大したことはない。そんな中、クリフが特に魔法を多く覚え、男性で唯一「オーラ」を使うことができるなど妙に優遇されている。
敵専用クラスとして回復や専用魔法を使う「妖術師」や、モンスターを召喚する「祈祷師」も登場する。
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
魔道士(魔法) | ⇒ | 司祭(魔法・杖) |
城門に待ち構える防御力が高いアーマーナイトやジェネラルに対し、安全な位置から攻撃するというシリーズの基本的な役割を持つ。また、魔道書のバリエーションが増え、マムクートやドラゴンに対しても魔道書を切り替えることにより弱点を突いた特効で常に有利に闘える。ただし、その分防御力やHPは低く、特にドラゴンに対してはやっつけ負けに気をつけなくてはならない。冒頭で記述したように砂漠ではなぜか他のクラスと比べて圧倒的な機動力を誇る。敵として登場した場合は遠距離攻撃魔法を使ってくることも多い。
第一部では魔道士としてマリクとリンダ、司祭としてウェンデルとボアが仲間になる。
第二部では魔道士としてリンダ・ユベロ・マリク・エルレーンが、司祭としてウェンデルが加わる。
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
マージ(炎C・雷C・風C) ファイアーマージ(炎B) サンダーマージ(雷B) ウインドマージ(風B) |
⇒ |
マージナイト(炎B・雷B・風B・剣B) マージファイター(女)(炎B・雷B・風B・杖B・剣C スキル「連続」) マージファイター(男)(炎B・雷B・風B・剣C スキル「連続」) |
バード(炎C・雷C・風C・光C) | ⇒ | セイジ(炎B・雷B・風B・光B・杖B スキル「連続」) |
クイーン(炎A・雷A・風A・杖A スキル「カリスマ」) ※敵専用 |
この作品からクラスによって使用できる魔道書の属性が制限されるようになった。マージは3属性すべてが使えるが下級レベルの魔道書しか扱えず、専業の魔道士たちは一属性の魔道書しか扱えないが中級レベルの魔道書を扱える。バードは3属性のほかに光が扱える。
ただし仲間になるのはマージとサンダーマージとバードのみ(子世代代替ユニットとしてウィンドマージ)。
敵としてはファイアマージやウインドマージの登場が多く、遠距離攻撃魔法を放ってくることも多い。
前半では序章でアゼル、2章でレヴィン、3章でティルテュが仲間になる。
味方以外ではヴェルトマー家当主アルヴィス(セイジ、ファラ直系)などが登場。アルヴィスは序章でいきなり神器「炎魔法ファラフレイム」の圧倒的な破壊力を見せてくれる。
後半では6章にてティルテュの息子アーサー、7章で同じくティルテュの娘ティニー、8章でフュリーの息子セティが仲間になる。
上記の子供たちがいない(=母親がロストor独身)場合、アーサー→アミッド、ティニー→リンダ(暗黒竜・紋章のリンダとは別人)、セティ→ホークとなる。子世代のユニットの強さは父親によっても変わる。
敵としてはフリージ家のイシュトー(マージファイター、トード傍系)・イシュタル(セイジ、トード直系)兄妹や彼らの母ヒルダ(クイーン、ファラ傍系)などが登場。特にイシュタルの振るう神器「雷魔法トールハンマー」は驚異的な威力と命中率を誇る。こちらも神器で対抗したい。
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
マージ(炎・雷・風) | ⇒ | セイジ(炎・雷・風・光・杖 スキル「連続」) マージナイト(炎・雷・風・剣) |
バード(炎・雷・風・光) | ⇒ | セイジ(炎・雷・風・光・杖 スキル「連続」) |
この作品における魔道士の最大の特徴は、これまで敵のみが使用できた遠距離攻撃魔法を使えるようになったこと。これにより馬に乗って戦場を走り回りつつ遠距離攻撃で敵の部隊を安全圏から狙い打つという前代未聞の戦術が可能になった。敵として登場した場合はシーフに魔道書を盗まれ無力化されることも多い悲しいクラスになっている。なお、この作品から武器レベルは武器を使用した回数によって成長するようになった。他のクラスより不利な点もあり、魔法の重量は体格では補えない。
シナリオで二つのルートに分かれるため、どちらを選ぶかで仲間になる魔道士も変わってくる。共通で仲間になるのは4章外伝でアスベル、11章外伝でオルエン、14章でホメロス、23章でセティ(サイアスと二者択一)。ルート選択により16章Aでイリオス(ただしオルエンがいないことが条件)、16章Bでミランダが仲間になる。
敵ではオルエンの兄ラインハルト(マージナイト)が登場。今作での味方になりそうでならないキャラで、第22章で対決することになる。高いステータス、指揮能力、スキル「連続」「待ち伏せ」「突撃」「大盾」を持ち、連続攻撃可能なダイムサンダとマスターソードを持つなど、まともに戦うとかなりの強敵。ただし妹オルエンには全く攻撃してこず、彼女に渡した聖なる剣で切り捨てられることも。
そのラインハルトに嫉妬するオルエンの上官ケンプフ(マージナイト)も登場。ステータス面も人間性もラインハルト以下。何かにつけてオルエンをパワハラしていたが、雪辱を果たせられるかはプレイヤー次第。
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
魔道士(理) | ⇒ | 賢者(理・杖) |
GBAシリーズの魔道士は過去作よりは打たれ強いため、うっかり前に出しても死なないことも多い。物理系ユニットの魔防は高くないため、魔法は安定したダメージソースになる。今作ではヴァルキュリアが「馬に乗った賢者」といった性格のユニットになり、また今作品から闇魔法を使う「シャーマン」が味方に登場し、僧侶の上級職「司祭」が光魔法を使うようになった。
⇒僧侶(ファイアーエムブレム)、ダークマージ
ただし本作では理魔法に比べ光・闇魔法は冷遇されており、特に光魔法は威力の割に命中も低く、上級職しか使えないため武器レベルを上げるのが大変(武器レベルSにしないと光の神将器「アーリアル」が使えない)。
序盤で少年魔道士のルゥ、ヒロインのリリーナ、中盤で魔道士ヒュウが仲間になる。また、ベルン王女ギネヴィアもトライアルマップで賢者として使用可能。
魔力が異常に伸びるリリーナはもとより、男賢者のCC補正が魔力+4であることから、よほどヘタレない限り3人とも火力不足に陥ることは無い。
敵としてはベルン三竜将の1人ブルーニャ、ナバタの里侵攻部隊を率いていた短パンじいちゃんことオーツが登場する。ブルーニャはトライアルマップで使用可能になる。
ルゥとリリーナに限らず魔道系ユニットは全体的に体格が低いが、それに伴ってか魔道書が全体的に非常に軽く(ファイアーは重量1、遠距離魔法のサンダーストームでも重さ10)、命中も高い。更に安価で、その上後半に大量に出現する飛行系に特効のエイルカリバーが店売りされているなど理魔法自体がかなり優遇されたバランス。
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
魔道士(理) | ⇒ | 賢者(理・杖) |
大賢者(理・光・闇・杖) ※アトス専用 |
リン編序盤で魔道士エルク、エリウッド・ヘクトル編中盤で魔道軍将である賢者パント、さらにその後で魔道士ニノが仲間になる。そして八神将の一人である大賢者アトスもユニットとして使用できる。
前作の魔道書があまりにも高性能過ぎたためかバランス調整がなされており、命中の増減、前作で猛威を振るったエイルカリバーの削除、更に魔道書が軒並み重くなっている。ファイアー(重さ1→4)くらいならそれほど影響はないがエルファイアー(重さ4→10)になると影響はかなり大きい。パントやアトスはともかく、エルクとニノは体格が低いため速さが成長するまでは色々と気を使っての運用を強いられることになる。加えて男賢者の魔力のクラスチェンジボーナスが+4→+1と弱体化を食らっており、エルクが狙い撃ちで割を食う羽目に。
また理・光・闇魔法間でもバランス調整が行われ、標準性能の理、低威力高命中必殺ボーナスの光、高威力低命中特殊効果の闇と、住み分けがなされるようになった。
敵としては、ストーリー上で暗躍する黒い牙のリムステラとソーニャが賢者、「四牙」の一人『蒼鴉』ウルスラがヴァルキュリアとして登場。だが、烈火の敵魔道士で最も心に残るのは外伝に登場する黒い牙の『梟』アイオンだろう。魔法を封じられた彼のセリフは必見。いかずちよ! いかずちよ!
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
魔道士(理) | ⇒ | 賢者(理・光・杖) マージナイト(理・杖) |
見習い | CC | 下級 | CC | 上級 |
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魔道士見習い(理) | ⇒ | 魔道士見習い2(理) | ⇒ | 魔道士見習い3(理・光・闇) |
⇒ | 賢者(理・光・杖) | |||
⇒ | 魔道士(理) | |||
⇒ | マージナイト(理・杖) | |||
⇒ | シャーマン(闇) | ⇒ | ドルイド(闇・理・杖) | |
⇒ | サマナー(闇・杖 スキル「召喚」) |
今作ではヴァルキュリアが杖・光魔法の使い手となり、以前のヴァルキュリア(杖・理)の位置には新規兵種マージナイト担当。賢者はマージナイトとの差別化のためか、理・杖に加え光魔法が使用可能になった。
今作は敵に魔物がいるだけあって敵魔法使いは闇が多く、理魔法はやや冷遇気味。加えて終盤及びクリア後は敵が魔物オンリーになる上、魔物に特効を持つ「司祭」がバランスブレイカーとなるため、それ以外の魔法使い職は影が薄くなる。
序盤に魔道士ルーテ、中盤に魔道士見習いユアン、そしてユアンの師匠の賢者サレフが仲間になる。
敵としては帝国六将『蛍石』のセライナがマージナイト、フレリアの同盟国カルチノの元老院の1人で、フレリアを裏切ってグラドについたパブロが賢者で登場する。セライナはクリア後に特定条件を満たすと使えるようになる。
下級 | CC | 上級 |
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魔道士(炎・雷・風) ※武器レベル上限B(全属性) |
⇒ | 賢者(炎・雷・風+杖or軽器) ※杖のみ武器レベル上限B 奥義:陽光 |
グレイル傭兵団の軍師セネリオ(風)、行商人の一員のイレース(雷)、少年魔道士のトパック(炎)の他、上級加入では謎のおbお姉さんカリル(炎)、クリミアの宰相ユリシーズ(風)が仲間になる。
今作では、理魔法が風・雷・炎の三種類に再分類されている。魔道士・賢者はその三種類を全て扱うことができるが、ユニットによって武器レベルに差があるため、三種類の魔道書を全て同じように扱うのは難しい(ボスチクで鍛えればこの限りではないが)。
今回の賢者はクラスチェンジ時に杖か軽器(ナイフ)のどちらかが使えるようになるが、力の低い魔道士系が低威力の軽器を使っても仕方ないため、下級からの叩き上げは杖一択。
ちなみに杖はBまでしか上がらないため、リザーブなど一部の杖は使うことができない。
その一方、上級加入の二人はどちらも軽器装備であるため、やや使用しにくくなっている(恐らく烈火のパントのようになるのを防ぐため)。
奥義の書で習得できる奥義「陽光」は技%で相手の魔防を半減して攻撃と、所謂魔法版月光。
なお今作から支援などによる回避ゲーでの魔道士無双を防ぐためか、魔道書の威力が全体的に下がっていたり敵の魔防が全体的に上がっていたり、異常に高価(エル系で銀武器並みの値段)となっている。
特に風最下級魔法ウインドの威力2(細身の剣より弱い)など風魔法は本当に冷遇されてしまっている。
それに加え特効倍率が武器威力2倍なため特効でも4。これは雷最下級のサンダーと同じ(一方でサンダー自体は下の動画にもあるように裏技があるためまだマシだが)。
流石にトルネードぐらいになれば少しはましにはなるが、同じ風魔法の魔法剣にソニックソードという威力10(一方でトルネードは6)の剣がある上、特定の杖ユニットがCCすると剣が持ててしまう。
さらには飛行系特効のみであるため弓とも特効がかぶってしまい、とどめに風魔法のS武器(最上級魔法)が無い(炎も然り)ので風をSにするのは罠(ちなみにデータ上は炎と風のS武器は存在し、エフェクトもある。が、戦闘アニメーションがえらく重い)など、その冷遇ぷりは相当なもの。
しかしそれで魔道士が用済みになるのを防ぐためか理魔法の各属性で「ラグズ」というユニットに対して特効(炎:獣牙族、雷:竜鱗族、風:鳥翼族)ができた上、遠距離魔法の威力だけは従来のままであるため、決して魔道士自体はそこまで不遇なクラスではない。
下級 | CC | 上級 | CC | 最上級 |
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ファイアーマージ 炎魔道士(炎) |
⇒ |
ファイアーセイジ 炎の賢者(炎・雷・風) |
⇒ |
アークセイジ 大賢者 (炎・雷・風・杖 奥義:陽光) ※得意属性のみ上限SS、杖はA、他S |
サンダーマージ 雷魔道士(雷) |
⇒ |
サンダーセイジ 雷の賢者(炎・雷・風) |
⇒ |
|
ウインドマージ 風魔道士(風) |
⇒ |
ウインドセイジ 風の賢者(炎・雷・風) |
⇒ |
|
※得意属性のみ武器レベル上限S、他A | カエサル 皇帝(炎・雷・風・光 奥義:陽光) |
雷魔道士のイレース、炎の賢者カリル、炎の賢者トパック、風の賢者セネリオ、大賢者(風)ユリシーズが仲間になる。クラスチェンジ先は同じ大賢者となっているが、自分の得意な属性の武器レベルのみSSにできる。この仕様のため、SSクラスの武器は使用者が極端に限定されている。
また、皇帝サナキも炎系魔道士ではあるが、杖が使えない代わりに光魔法が使える。
最上級職で覚える奥義「陽光」は技/2%で魔防無視+与ダメージ分回復と暁奥義の例に漏れずかなり強力。
今作では「手槍」「手斧」が強く上位版まである上に、剣にすら「風切りの剣」がある、アーチャーが割りと強い、前衛職が揃いも揃って魔防が高い(特に過去作では魔道士からすればカモであったアーマー系)、相変わらずの、まず速さの上限自体が低い等かなり不遇だが、肉弾系のみで殴りまくるわけにもいかないのでやはり一人二人使うことになる。
また、最上級になるまで杖が使えないため回復役に転用しにくいのも困ったところ。
下級 | CC | 上級 | 兵種タイプ |
---|---|---|---|
魔道士(魔法) | ⇒ | 賢者(魔法・杖) ※魔道書武器レベルにボーナス |
A・C・D |
魔道士のマリクとリンダ、賢者のウェンデル、ガトーが仲間になる。
リメイク前同様近接ユニットの魔防が低い上、リメイク前と異なり魔法の威力に使用者の魔力も加算される仕様になったため、大ダメージを叩き出しやすくなった反面半面やや打たれ弱い。
今回は、兵種変更システムによって多くのキャラが魔道士系になれるようになった。同じ魔法系である僧侶はもちろん、素早くて魔力の個人成長率があるマジやシーザもダークマージとして悪くなく、「ダークマジ」等と言われる。
それに伴ってマリクとリンダの専用武器エクスカリバーとオーラはそれぞれ男性専用、女性専用かつ武器レベルB(本人のみB以下でも使用可)というように変更された。ただ本人らが相変わらず猛烈に強いため他人に渡ることはまずないだろう。
むしろ兵種変更が可能になったことで僧侶系が割を食った感すらある。
また、今までの魔道士系の上級職が分化し、魔道士系は賢者、僧侶系は司祭になるようになるとともに兵種変更Bタイプのためにダークマージが追加された。とはいうものの、使用する魔法のほうが分化していないため3者とも「魔法と杖が使えるユニット」であり、能力上限等が少し異なるだけであまり大きな差は無い。
ただし、上級職では兵種毎に武器レベルに補正がかかる仕様上、賢者・ソーサラーでは魔法D杖E、司祭なら魔法E杖Dが最低値となるので兵種変更で上位武器が使えなくなることもあるので注意。
例:ウェンデル(魔B杖E)を賢者から司祭に兵種変更した場合、武器レベルが魔C(正確にはCとBの間)杖Dというように変化する。
ただ、元々の『暗黒竜と光の剣』ではそもそも賢者と司祭がごっちゃになっているため、一部設定とクラスがかみ合っていない者もいる。また、大賢者ガトーもクラスは賢者だが顔グラの服は司祭風になっている。
また、これによって「闇の司祭」であるガーネフのクラスがソーサラーになったため、アーヴのような邪教の司祭的なイメージよりネルガルのような暗黒魔道士に近くなった。
下級 | CC | 上級 | 兵種タイプ |
---|---|---|---|
魔道士(魔法) | ⇒ | 賢者(魔法・杖) ※魔道書武器レベルにボーナス |
A・C・D |
『紋章の謎』同様、魔道士のユベロ、マリク、リンダ、エルレーンが、上級加入でウェンデルが仲間になる。そして、今作のメインヒロイン(影)ことカタリナも賢者である。
相変わらず敵味方とも魔防が低いため驚異的な破壊力を発揮する。魔法による竜族への特効(飛行系の飛竜除く)はなくなったが魔竜以外に対しては魔法による攻撃は有効打になる。
今回は敵が殺到してきて回復が追いつかない場合が多々あるので、賢者も回復要員に回される場合も多い。
特記する点としては、エクスカリバー/オーラの仕様が新暗黒竜同様マリク/リンダ以外は武器レベルがB以上必要となっているが、どちらも性能的には錬成で再現できなくもないためリザイアが使える分女性のほうがのほうがやや有利である。なお、前作同様オーラとエクスカリバーは外伝でもう一個手に入る。今回はガーネフが作ったのだろうか?
兵種変更では、セシルやマリスを魔道士にすると結構魔力が成長するが、代償として防御面は髪同然に。
なお、今回は前回と逆に僧侶系が強く、マリーシアやユミナを魔道士にしたほうが強いかもしれない(特に魔力は僧侶系のキャラクターの個人成長率の方が魔道士系を上回っている)。
敵の魔道士は壁になっているユニットにとってかなりの脅威となり、前衛に混ざって殺到されると事故の元となる。
敵の上級職はほとんど司祭かソーサラーのため敵の賢者はかなり少ない。
敵で印象に残るのはプロローグ最後のボスである暗殺者アイネで、ノーマルからエルファイアーを持っており攻撃を集中する行動パターンで殺しに来る強敵。外伝で敵として再登場するが…
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
僧侶(杖) | ⇒ | 賢者(魔法・杖) |
魔道士(魔法) | ⇒ | |
⇒ | ダークナイト(魔法・剣) | |
ダークマージ(魔法・闇魔法) | ⇒ |
今作では炎、雷、風の属性こそあれど属性間での三すくみはなく、闇魔法はあるものの光魔法が実質ない(「聖書ナーガ」が光ではないかとも言われているが、エフェクトが光…?)ため、GBAや暁のような三すくみもない。
また、今作では物理+魔法の二刀流兵種が増え、魔道士上級職のダークナイトの他、ペガサスナイト系上級職のダークベガサスも魔法を使用できる。余談だが魔法が使える兵種に「ダーク~」とつくものが多いなど魔法自体が若干陰気になっている。
魔道士系は通例通り魔力や魔防が高く物理面が弱くなっているが、今作は魔法が効く相手とそうでない相手の差が激しいバランスで、アーマーナイトやドラゴンナイトにはダメージを見込みやすいが、ペガサスナイトやパラディン相手だとダメージが通りにくい。聖なるものには効きづらいということか。
ちなみに敵としては、屍兵はダークマージのほうが多いため、相対的に数は少ない。
習得スキルは以下の通り。
本作ではFE初のメガネキャラミリエル、シリーズ恒例の少年魔道士枠リヒトが仲間になる。子世代ではミリエルの息子ロランが加入する。
いつの間に通信では過去作のユニットを模した魔符が登場する。
この内、魔道士、賢者、ダークナイトのいずれかで登場するユニットはニーナ、リンダ、マリク、ボーイ、リュート、ノーマ、セリカ、カタリナ、レヴィン、アーサー、セティ、ユリア、アレス、オルエン、サイアス、ルゥ、リリーナ、ニノ、ルーテ、セネリオ、サナキ、セフェラン、ミカヤ、イシュタル、セライナの25人。
また、今作では聖戦に登場した神器(ファラフレイム、トールハンマー、フォルセティ、ナーガ)とエクスカリバーが再登場している。いずれも神器の名に恥じぬ強力な性能と能力補正(さすがに聖戦ほどぶっとんでないが)があるため、使ってみるのも一興。
特にファラフレイムは魔力を強化するスキルや応援を使えば魔力がとんでもないことになるので必見。
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
呪い師(魔法) | ⇒ | 陰陽師(魔法・杖) |
⇒ | 婆娑羅(槍・魔法) |
今作では白夜王国が和風の作風、暗夜王国が西洋風の作風となっており、今までの魔道士系は白夜側の兵種となっている。そのためか名前も呪い師、陰陽師と和風になった。一方ダークマージ系は暗夜側の兵種である。
いつものように魔力や魔防が高く物理面が弱くなっているが、今作は魔道士に限らず全体的にHPがデフレ気味のため、防御面が低い魔法系は耐久力が低くなりがちで苦労する。そのため防御が高い仲間と一緒に運用するなどして補おう。上級職の婆娑羅は魔法が使える槍使いというような風体の兵種。詳しくはソルジャー(ファイアーエムブレム)の項目を参照。
習得スキルは以下の通り。
白夜王国で仲間になるのは白夜王家に長く仕える呪い師オロチと、風の部族の少年呪い師ツクヨミの2人。子世代では前作のサーリャそっくりのシャラが加入する。
見習い | Lv3 | 下級 | Lv12 | 上級 | Lv20 | オーバークラス(要DLC) |
---|---|---|---|---|---|---|
村人(剣) | ⇒ | 魔道士 (黒魔法) |
⇒ | 賢者(黒魔法・白魔法) スキル「練磨」 |
⇒ | ソロモン(黒魔法・白魔法) スキル「練磨」 |
⇒ (Lv14) |
神官 (黒魔法・白魔法・剣) |
⇒ | モルガーナ (黒魔法・白魔法・剣) |
『外伝』の仕様を引き継いでおり、HPを消費して各種魔法を使用する。
クラスチェンジは少々特殊で、男性が賢者・女性が神官にクラスチェンジする。
主人公であるセリカの初期クラスも「神官」だが名前が同じだけの別物で、そこからプリンセスにクラスチェンジする。
また、キャラクターによって覚える魔法や使える魔法が異なるのも特徴。全員「ファイアー」、上級職では「リカバー」を覚えるがそれ以外は覚える魔法も習得するレベルもてんでバラバラ。
賢者・神官の一部のキャラには外伝にはなかった魔法が追加されており、リカバー以外の主に移動関係や敵に作用するタイプの白魔法を習得できる。
神官では剣を扱えるようになり、様々な「戦技」を用いて戦うことも可能に。今作では魔力と力がATKとして統一されているため、魔女など魔法の通りにくい相手には剣で殴るという戦術も可能。
また、DLCにて賢者/神官Lv20になった状態からオーバークラスのソロモン/モルガーナにクラスチェンジできるようになった。
これにより、ソロモンではゾンビなどの魔物を召喚して使役する「レメゲトン」、モルガーナでは敵の祈祷師などが使っていた射程3の「スライム」「デス」を習得できるようになった。闇堕ち?
また、「グリモワール」というアイテムを装備して「レメゲトン」を用いると、白竜・マミーといった上級魔物を召喚するようになる。
アルム軍にはリュート、デューテ、セリカ軍にはメイ、ボーイ、ソニア、ノーマが加入する。またサイファコラボのDLCでユズを仲間にする事ができる。
村人・傭兵系のキャラクターも魔道士になった場合の魔法の修得が個別に設定されているが、黒魔法は「ファイアー」+1,2個程度。一方で「フリーズ」(カムイ、エフィ(神官))、「レスキュー」(アトラス)、「リブロー」(ロビン、セーバー)、「サイレス」(ディーン)、「アゲイン」(エフィ(聖女))と最初から魔道士のユニットは習得できない白魔法を習得できるなどユニークな部分も。
そんな中、クリフが特に黒魔法を多く覚え、男性で唯一「オーラ」を使うことができるなど妙に優遇されている他、コンラートも「村人のフォーク」で村人に戻してから魔道士にするとリュート及びノーマと同じ魔法を習得する。
敵専用クラスとして回復や専用魔法を使う「妖術師」、「メサイア」によって魔物を召喚する「祈祷師」も登場する。
初期 | Lv.5 | 初級 | Lv.10 | 中級 | Lv.20 | 上級 | Lv.30 指導C以上 |
最上級 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平民/貴族 最大HP+5 |
⇒ | 修道士 (理学・ 信仰 いずれかD) 魔力+2 引き寄せ |
⇒ | メイジ (理学C) ファイアー 魔人の一撃 |
⇒ | ウォーロック (理学A) 黒魔法の達人 黒魔法回数×2 弓殺し |
⇒ | ダークナイト (槍C・ 理学B+・ 馬術A) 再移動 黒魔法の達人 闇魔法の達人 魔防封じ |
グレモリィ※ (理学A・ 信仰A) 黒魔法回数×2 白魔法回数×2 闇魔法回数×2 魔力の覚醒 |
括弧内は資格試験に推奨される技能レベル
斜字…兵種マスターで習得できるスキル 太字…兵種スキル ※…女性専用職
なぜか日本語表記が「マージ」ではなく「メイジ」となった。
使用可能武器が兵種依存でなくなった今作だが、例外的に魔法は魔法ユニットとごく一部の兵種しか使うことが出来ない。『外伝』『Echoes』と同じくスキルとして魔法を覚えるシステムであり、使用時にHPを消費しなくなった代わりにマップ内での使用回数制限が設けられたため、技能レベル(武器レベル)を上げるのがやや面倒になった。
また、技能レベルシステムにより、技能経験値ボーナスや回復量の面で僧侶系に劣るもののメイジも回復魔法を使うことが出来る。
最上級職は機動力が高くある程度の物理戦能力を持つダークナイトと魔法特化のグレモリィ。
ちなみにグレモリィは女性限定なので、男性の場合はダークナイト一択となるが、槍術と馬術の技能を要求される他、魔法回数x2のスキルがなくなっているのでウォーロック止まりにするという手も。
味方としては各学級に最初から攻撃魔法を覚えており魔力も高い生徒が1~2人ずつ所属しているほか、他学級の担任教師であり紋章学者でもあるハンネマンをスカウトにより味方にすることが可能である。
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
マージ(「魔道」魔道書B) | ⇒ | セイジ(「魔道」魔道書S 杖B+) マージナイト(「騎馬」魔道書A 剣or槍or斧B+) |
今作ではクラス間のステータスの偏りが大きい作品であるが、魔法系は魔法であること自体が特殊性として機能している。特にアーマー系が異常な物理耐久と壊滅的な魔法耐久を持つためそれの対策として必須となる。また、戦闘スタイル「魔道」は外伝と同様回避地形の回避率を無視できるので、回避盾に対してもある程度有効。
使用できる魔法はある程度整理され、安定の炎、威力以外に優れる風、射程2-3マスだが重く追撃不可の雷の3種類が主体で、このほかに射程1だが必中するサージ系、Sランク武器として2回攻撃が可能なノヴァなどが追加された。
それ以外の兵種に関しては、僧侶系や同業者、パラディン以外には多くの場合物理より通りがいいため、安定して高火力を期待できる。他方、速さ上限は中速程度でしかも脆いため、剣歩兵系やグリフォンナイト、マスターモンクに殴り込まれると2回攻撃を受けてあっさり倒れてしまう。
上級職のセイジはこれまで通りの魔法使いで、最強の魔力を持ち杖も使用できる。先述の理由から安定して火力は出るが脆いので注意。もう一方のマージナイトは両刀で、敵として登場すると受けにくく厄介である一方、味方として使用する場合魔法が効かなければ他のユニットを呼んで来ればいいという事情からどっちの火力も出しにくくやや使いにくい感が否めない。
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最終更新:2024/11/28(木) 18:00
最終更新:2024/11/28(木) 17:00
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