盗賊(ファイアーエムブレム)とは、ゲーム『ファイアーエムブレム』シリーズにおける戦場における特殊工作兵である。
金目のものを目当てに窃盗・略奪・誘拐などの犯罪を働く者という意味と、クラスとしての「盗賊」が存在する。当記事では主に後者について記述する。
宝を求めて戦場を駆けまわる者たちであり、戦闘力は低いが様々な技能を持つ。どのシリーズでも鍵開け能力を持つ他、敵の所持品の掠奪、索敵マップでの視界確保等の技能を持ち、いるといないとでは攻略難易度が大きく変わるためメンバーに一人は欲しい所である。
ユニット的には山賊や海賊と異なりいわゆるコソ泥であるため、身軽で非常に素早さが高い。当然竿ものなどは持つことはできず、武器は剣(作品によってはナイフ等)であることが多い。
ステータスは原則として「非力な剣士系」であり速さ以外は最低限しかない場合が多いが、例外的に(クラスチェンジ不可能なクラスとされている場合)その能力を補うために成長率が高い場合もある。そもそもクラスの特性上戦闘力については「弱くて当たり前」のはずであり、当然上限も低かったりするのだが、剣士以上に素早さが高いため避けゲーとなれば戦闘も十分にこなすことができる。その性質上上級職は無いことも多いが、上級職がある時はより「盗み」を強化した「シーフファイター」や「ローグ」、あるいは一撃必殺の暗殺術を使いこなす「アサシン」の2パターンが多い。
味方になるキャラは非軍属の文字通り「盗賊」であったり、どこかの国に属する「密偵」であったり、上級加入ユニットだと設定上も「暗殺者」だったりする。敵として登場した場合は自軍に積極的に襲いかかってくることはないと思われがちだが、たまに強力な武器を持って積極的に回避力の高さを生かして襲い掛かってくるときもあるので注意。しかし基本的には自軍より先に戦場の宝を盗んで画面外に撤収しようとする厄介なクラスである。また、村を襲って破壊することもある。敵盗賊が盗んだ宝を取り返せるか否かは作品によって異なるが、急いで進軍するか進路を塞ぐことで止めることができる。どうしようもない時は遠距離攻撃で叩くことになる。
強さとか言う問題ではないはずなのだが、案外強かったりする。
特殊クラス | 特殊能力 |
---|---|
とうぞく(剣) | 開錠(専用鍵) |
仲間としてはジュリアンとリカードが登場。
敵として登場する機会は非常に多く、取り分けゲームスタート時に登場し突如村を破壊する盗賊は多くのプレイヤーにインパクトを与えた。
「盗賊」という敵専用クラスはあるものの、ステータスや特性は山賊や海賊に近いタイプ。
→戦士(ファイアーエムブレム)
特殊クラス | 特殊能力 |
---|---|
盗賊(剣) | 開錠、埋もれた財宝の発見、村破壊(敵のみ) |
『暗黒竜』に引き続き、第一部・第二部ともにジュリアンとリカードが登場する。ジュリアンについては専用グラフィックとかなり優遇されている。
「盗賊の鍵」がなくなり、無限に開錠ができるようになった。また、隠しスキルとして『隠された財宝』を100%発見することができる。隠された財宝はほとんどがステータスアップアイテムや(実質)高値で売れる換金アイテムなので、回収率によって難易度が大きく変わってくる。
屋内マップではほぼ確実に扉と宝箱が存在するため出撃はほぼ必須。ただし、戦闘に参加させる必要はないのでレベルを上げる必要性はない。途中で「扉の鍵」「宝の鍵」「はねばしの鍵」を買い込めば盗賊を出撃させる必要もなくなる。ただし、第二部終章ではジュリアンがレナ説得に不可欠なため、育てておいたほうが良い。また特効武器など使いやすい武器を持たせれば十分に戦闘もこなせる。
リカードは相変わらず弱いが、2部ではメンバーカードを持って登場するので必ず仲間にすること。
敵として登場する盗賊は特殊なスキルとして『村の破壊』を行なう。村が破壊されるとその村でもらえるはずのアイテムや仲間になるはずだったユニットが二度と登場しなくなるので絶対に破壊させてはならない。
また、敵の盗賊は貴重なアイテムを持ち去ろうと宝箱を開けてそのまま離脱しようとする。
『暗黒竜』とは違い、宝箱から盗まれたアイテムはその盗賊を倒すことで奪還することが可能になっているため、こちらに宝箱や扉を開ける手段がない場合、わざと盗賊に宝箱を開けさせた後に撃破することでアイテムを手に入れることも可能である。
下級 | CC | 上級 | 特殊能力 |
---|---|---|---|
シーフ(剣C) | ⇒ | シーフファイター(剣A) | スキル「盗む」、あげる スキル「追撃」(上級のみ) |
前半にデュー、後半にパティ(or代替ユニットのデイジー)と、世代を通して自軍に一人参戦する。
大規模戦と言う事で鍵あけの仕事は無くなったのだが、本作では所持金が軍全体でなくキャラクターごとに設定され、恋人以外に受け渡しが基本的にできないシステムとなっている。
シーフはその例外職であり、攻撃でダメージを与えれば必ず敵の所持金を全額ぶん取ることができ、その資金を自軍ユニットに自由に「あげる」事ができると言う特徴があり、自軍の資金調達係として大活躍することになる。
戦闘力が低く、コツを掴まないと育て難い+育てるのに根気が要るユニットではあるのだが、デューは難易度の低い序盤で参戦するし、パティは子世代なので適切な父親を宛てる事で成長率とスキルを補正する事ができ、さらには「魔法剣で間接攻撃をする事で遠距離から安全に盗める」と言うテクニック、そして職のレア度があわさって活躍にさしたる問題は無い。
アイテムの引渡しや修理など金が何かと必要になるゲームだが、シーフをエースになる位育てておけば金に困ることはほとんど無くなるだろう。 ただし、HP以外伸びるデューと、高い成長率とスキル継承が可能なパティは問題ないが、デイジーは力がほとんど伸びない上他の成長率も今一歩なのでさほど期待できないことに注意。魔法剣による削り要員に専念しておいた方がいいだろう。
逆に敵として登場した場合はその回避力とあいまって厄介な存在となる。ユニットが殺されることはないだろうが、盗むで奪われたお金は戻ってくることはない。
そのため、敵としてシーフが登場することは少なく、『紋章の謎』で盗賊が持っていた村の破壊という役割は山賊系のユニットがこなしている。
下級 | CC | 上級 | 特殊能力 |
---|---|---|---|
シーフ(剣) | ⇒ | シーフファイター(剣) | スキル「盗む」、開錠(専用鍵) スキル「待ち伏せ」(上級のみ) |
序盤からリフィス、ラーラが、中盤から上級加入のパーン、及びシーフの杖を専用装備とするシスターのティナが参戦する。
「盗賊の鍵」が復活し、無制限に開錠することはできなくなった。さらに本作では敵を捕らえて身包み剥いだ上で解放と言う山賊紛いというより文字通り山賊団そのものの行為が可能なため、シーフの価値はないかと言うと、むしろ非常に高い。敵を倒さずともアイテムを盗むことが可能だからである。
全ての武器を盗まれた敵は当然ながら戦闘ができなくなるため、戦わずして敵を無力化できる。また、敵の「体格」によっては「捕らえて解放」ということも不可能であり、その場合は盗賊のみがその敵の持つアイテムの入手手段となる。
盗むコマンドで自分の手元のアイテムを持ち変えるだけでも経験値が稼げレベル上げが非常に楽なユニットなので、面倒でなければ聖戦士の書を持ち替えさせてLv20まで一気に上げてしまうのも手。
なお敵が持つアイテムはたとえラスボス相手であろうと何でも盗む事が可能だが、対象の敵より「速さ」が高い(武器を盗む場合、加えて自分の「体格」が武器の「重さ」よりも高い)必要がある。
本作では(以後のシリーズでは固定値になったステータスである)「体格」を成長させることもできるため、成長率補正ができる「聖戦士の書」も駆使すれば、マッチョかつ素早いシーフを作り上げる事も不可能ではない。
体格が18あればほとんどの装備を盗めるようになるが、リフィスとパーンの体格の成長率は10%(ラーラは5%)なのでよほど吟味しなければこの数値に到達することは難しいだろう。20にすると救出不可能になるのでここまで上げる必要はない。
シーフファイターになると必ず先制攻撃になる「待ち伏せ」とステータス補正で戦いやすくなるが、「怒り」スキルを持つバーサーカーには注意。むしろ確実に体格が1上がるのが嬉しいかもしれない。
なお、本作にはさらに凶悪な「シーフの杖」が存在し、射程無限で自分より魔力の低い敵からなら誰でも盗めるというチート性能。下手すると本職より盗み易い。
かつ、聖水やMアップ(杖)と言う魔力を一時的に上昇させる手段まで存在するとあって、最強の盗賊=シスターと言う何とも奇妙なゲームとなっている。
ただし、使い手のティナの初期値が非常に低く、技の低さから来るミスも多いので、使う場合はみっちり鍛える必要あり。
下級 | 特殊能力 |
---|---|
盗賊(剣) | 盗む、開錠(専用鍵)、視界確保 |
孤児院出身の少年盗賊チャド、オスティアの密偵アストール、戦場に度々現れる怪盗キャスが仲間になる。
上級職が無い代わりに成長率が他よりも高いのが特徴だが、ステータス上限は一般下級職同様幸運30、他20のままなため戦力として使い続けることは難しい。
今作ではドロップアイテム(撃破時に落とすアイテム)がない仕様上、『盗む』なしでは手に入らないアイテムも多い。出撃前に敵ユニットのアイテム欄を要チェック。
誤解されることが多いが、視界確保の特性はたいまつと重複するため、盗賊に使わせれば非常に広い視界が確保できる。視界の広さが生死に直結する索敵マップでは彼らの特性が役に立つだろう。
下級 | CC | 上級 | 特殊能力 |
---|---|---|---|
盗賊(剣) | ⇒ | アサシン(剣) | 開錠(専用鍵)、視界確保 盗む(下級のみ) スキル「瞬殺」(上級のみ) |
オスティアの密偵マシュー、黒い牙の『疾風』ラガルト、そして「四牙」の『死神』ジャファルが仲間になる。またマシューの恋人で、同じくオスティアの密偵であるレイラも盗賊(一説にはアサシン)である。
盗賊→アサシンは通常のクラスチェンジではなくやや特殊で、「盗む」が使えなくなる代わりにクリティカル時に50%の確率で敵を葬る「瞬殺」を持つようになるため戦闘もこなせるようになった。
ステータス上限は技・速さ・幸運が30で他は20と適当低め。打点ではどうしても見劣りするので、キルソードによる必殺の発動に期待した方が戦果を上げやすい。今作では敵一般兵やモルフの幸運が0ということもあり、瞬殺が発動しやすいので、育てておくと終盤で活躍させることができるだろう。
前作と違い撃破時にアイテムが得られるようになったが、やはり『盗む』なしでは得られないアイテムもあるので事前のリサーチは行うようにしておいた方がいい。
マシュー、ラガルト両名は一応上級職が登場したため成長率は封印よりやや低いようである。まさかの自軍加入となったジャファルは既に上級職だがそれなりに強い。ニノとのエピソードは必見。
「瞬殺」の発動を期待する場合は属性的にはマシューが一番有利だが、成長率や初期値の面でラガルトやジャファルに劣ることが多い。
敵としては、黒い牙の『凶鳥』ジュルメが登場する。シリーズでも珍しい盗賊系(アサシン)ボスで、初戦・再戦ともに不足のないステータスで立ちはだかる。しかしほとんどの烈火プレイ者は烈火屈指の迷ボスと認識しているだろう。
下級 | CC | 上級 | 特殊能力 |
---|---|---|---|
盗賊(剣) | ⇒ | ローグ(剣) | 盗賊:盗む、開錠(専用鍵)、視界確保 ローグ:盗む、開錠(鍵不要)、視界確保 アサシン:開錠(専用鍵)、視界確保、スキル「瞬殺」 |
⇒ | アサシン(剣) | ||
剣士(剣) | ⇒ |
良く伸びるスリのコーマ、ラーチェルの部下レナック(上級職)が加入する。
やっと盗賊も通常のクラスチェンジに組み込まれるようになり、純粋に盗賊としての技能を強化し徒手空拳での解錠が可能なローグと、前作同様のアサシンに分岐できる。上限はどちらも前作と同様。
下級 | CC | 上級 | 特殊能力 |
---|---|---|---|
盗賊(軽器) | ⇒ | アサシン(軽器) | 開錠、盗む、視界確保 |
少年盗賊サザと謎の密偵こと【火消し】フォルカが仲間になる。今回の盗賊は得物が軽器(ナイフ)であるため火力は期待できないが、敵が装備していない武器なら何でも盗むことができるためかなり色々なものがぶんどれる。
中でもリブローは大量に盗める上、盗む手順がかなり面倒だがたくさんあっても困らない遠距離魔法も盗め、さらには店で買えないキラー系武器、勇者系武器まで盗めてしまうため、盗賊の重要性は前の作品より上がっているといえるだろう。
ちなみに奥義「瞬殺」はGBAとまったく同じ仕様(必殺発動時に50%の確率で発動)なのだが、兵種の必殺補正がない、軽器の必殺もスティレットの10が最大=技カンストでも最大必殺25=最大発動率12.5%、敵の幸運が比較的高いのでそもそも必殺が出にくいというかなりのハズレ奥義。
下級 | CC | 上級 | CC | 最上級 | 特殊能力 |
---|---|---|---|---|---|
シーフ 盗人(短剣) |
⇒ |
ローグ 盗賊(短剣) |
⇒ |
エスピオン 密偵(短剣) |
盗む、開錠、視界確保 奥義:瞬殺(密偵のみ) |
アサシン 暗殺者(短剣) |
視界確保、必殺+25、奥義:滅殺 |
仲間になるのはサザ、レズ疑惑があるへザー、そして今回は専用職の暗殺者となったフォルカの三名。
今回も敵が装備していない武器を盗むことができる上、一定確率で敵の装備を解錠するスキル「武装解除」が登場したため、確率は高くないが武装解除→敵の武器を「盗む」ことで敵を無力化できる。このことは第二部で「武装解除」の持ち主であるチャップ(斧武将)が、同じ村の者とは戦いたくないから武器を奪って無力化したいと偶然居合わせたヘザーに語っている。
しかし、宝箱や索敵マップが少ないことや、扉を攻撃することで力づくで破壊できるという仕様のため盗賊がいないと劇的に困るということはなく、盗賊としてのスキルの重要性はそれほど高くない。
また、前作ではナイフ、ダガー、スティレットの3つしかなかった短剣も、威力は低いが間接攻撃できるナイフ系と、直接攻撃のみだが威力・必殺に優れるダガー系に分類され、武器の総数はかなり増えた。
最上級職の密偵はまともな武器が使えないため戦闘力が低めなこと、何より奥義「瞬殺」が当たれば死ぬような奥義が多い中で何故か「敵のHPを1にする」というものであるためやや使いにくい。一応本来確殺の場合は発動しないのだが。
特殊クラス | 特殊能力 | 兵種タイプ |
---|---|---|
盗賊(剣) | 開錠、視界確保 | 特殊 ※Lv上限30 |
ジュリアンとリカードが仲間になり、ジュリアンの方が強いのも一緒。兵種変更やCCできない特殊クラスであるが、一応技速さの上限は高くLv上限も30あるため盗賊としては十分。
なお、今回の盗賊はGBA以降の作品より出現ターンがシビアなため素早い進軍が必要となるが、ここぞとなればワープで突っ込んだりシューターで狙撃してしまう手もある。また、敵盗賊は倒した際の経験値が1.5倍なので盗賊自体もおいしい。
特殊クラス | 特殊能力 | 兵種タイプ |
---|---|---|
盗賊(剣) | 開錠、視界確保 | 特殊 ※Lv上限30 |
『紋章の謎』同様ジュリアンとリカードが仲間になり、ジュリアンの方が強く完全クリアに重要なのも一緒。
しかし、リカードも本編外ではあるものの「新・アカネイア戦記」で活躍の場が与えられた。
兵種変更やCCできない特殊クラスで技速さの上限やLv上限も30なのは一緒であるが、今回、成長率が20上限で丁度いいような感じであった前作と異なり、他の味方キャラの成長率や敵の能力値がクラス上限に見合うように高まったため相対的に弱くなり、盗賊で戦うのは以前よりややしんどい。
敵で印象的なのは7章のボスのダールで、今まで山海賊ボスの使いまわしだった顔グラが大分印象の違う、いかにも盗賊らしい悪人面になっており、高難易度になると物凄い攻速でサンダーソード(魔法攻撃)の二回攻撃をぶっ放してくるため非常に厄介。
そして、倒された際の台詞は「人殺しー。」と情けなさがさらにアップしている。
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
盗賊(剣) | ⇒ | トリックスター(剣・杖) |
⇒ | アサシン(剣・弓) | |
剣士(剣) | ⇒ |
力は比較的伸びるものの、剣士系以上に技と速さに偏っているピーキーな性能。
上級職は剣・弓を扱う戦闘特化のアサシンと、魔力がそこそこあり、剣と杖で戦場をかき回す今作初登場の兵種トリックスター。ちなみに本作には「盗む」が存在しない。
習得スキルは以下の通り。
盗賊もとい糖賊のガイアと、行商人アンナが仲間になる。また配信マップで、ストーリー序盤で敵対したペレジアの『暗愚王』ギャンレルを仲間にできる。
今作では異伝やすれ違いなどで過去作のキャラが登場するが、トラキア776の主人公であるリーフはよりによって盗賊(トリックスター)で登場する上、彼の名を冠した「リーフの宝剣」も「強奪」スキル(自分から攻撃して敵を倒した時、幸運%で金塊入手)付きの剣である。公式がネタに走ったと言わざるをえない。
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
忍(暗器) | ⇒ | 上忍(暗器・剣 命中・回避・必殺・必殺回避+5) |
⇒ | 絡繰師(暗器・弓) | |
薬商人(弓) | ⇒ | |
シーフ(弓) | ⇒ | アドベンチャラー(弓・杖) |
⇒ | ボウナイト(弓・剣) | |
マーシナリー(剣) | ⇒ |
新武器「暗器(手裏剣)」を使用する忍が登場した一方、シーフはこれまでとはかなり違う職業になり、盗賊の役割自体が大きく変化することになった。その結果、イメージとは逆に暗夜より白夜のほうがアサシンに近い兵種が多く仲間になる。
白夜の兵種で、今作初登場の暗器の専門家で、速さと魔防が高い。暗器は威力こそ最低なものの高命中で射程1-2、さらに戦闘後に命中した相手のステータスを下げる(ターン経過で少しづつ回復)効果がある。強敵を弱体化したり、撃ち漏らした敵や魔道士系を始末したり、仲間の攻陣の威力を借りたりと、汚いなさすが忍者きたないと言わんばかりの動きが可能となる。
上級職は刀(剣)も扱えるようになる上忍と、絡繰に乗り弓も操る絡繰師。絡繰師はその動き方から騎乗系に思われるが、騎馬特効はない。その代わりに人形特効があり、「人形崩し」で特効を受ける。
習得スキルは以下の通り。
全ルート共通でスズカゼが仲間になるほか、白夜・透魔ではリョウマ配下のサイゾウ、カゲロウが仲間になる。また子世代でサイゾウの息子グレイが加入する。どの忍者を使うかは好みで決めていいだろう。
暗夜の兵種で、ステータス傾向は従来通りだが武器が弓になっている。暗夜には下級弓兵が他にいないため事実上速さと魔防に特化したアーチャーであり、上級職はアドベンチャラーとボウナイトと、どちらも盗賊や殺し屋から足を洗ってしまうため盗賊感は薄い。
今回のシーフも非力で速さに優れるがそれに加えて魔防が高いという特徴があり、魔道士系を狙撃するのに最適な性能になっている(三すくみ上魔法に不利だが)。守備は伸び悩むがそもそも得物が弓なので直接攻撃を受けにくく、さして気にならない。
ついでに杖を使えるアドベンチャラーに備えてか無駄に魔力の成長率がある。特に本作ではシャイニングボウという魔法武器があるため、それを運用するのに役立つ。
暗夜・透魔ルートで暗夜王国第二王子レオンの臣下でアブナイ発言を連発するゼロが、全ルート共通でコウガ公国の元忍アシュラが、子世代ではゼロが男主人公以外と結婚すると娘のエポニーヌが仲間になる。さらに有料DLCで前作同様アンナが加入する。
また、ミドリコ外伝で探検家ドラジェ、グレイ外伝で辺境の悪党ファンクを捕獲することで味方に引き込むことができる。
リメイク元の『外伝』と同じく「盗賊」という名の敵専用斧歩兵が登場する。
初期 | Lv.5 | 初級 | Lv.10 | 中級 | Lv.20 | 上級 |
---|---|---|---|---|---|---|
平民/貴族 最大HP+5 |
⇒ | 剣士(剣D) 速さ+2 入れ替え |
⇒ | 盗賊(剣C) 盗む 鍵開け 盗む |
⇒ | アサシン(剣B・弓C) 剣の達人、鍵開け、忍び足 滅殺 暗殺※1 |
特級(要DLC) | ||||||
トリックスター(剣B・信仰B)※2 鍵開け、忍び足、ラッキーセブン 清流の一撃 トリック※1 |
括弧内は資格試験に推奨される技能レベル
斜字…兵種マスターで習得できるスキル 太字…兵種スキル
※1…兵種固有戦技 ※2…要地下試験パス&盗賊資格
剣使いに戻った。剣には一段劣るが弓にも技能ボーナスがあるため、剣メイン・弓サブという扱い。
久しぶりに「盗む」が復活。今作では速さが自分より劣る敵から武器以外のアイテム(傷薬や盾など)を盗むことができる。盗賊の兵種をマスターすれば兵種変更後も使用可能。
物語後半では最上級試験パス等の希少アイテムを持っている敵が増える他、DLCを導入していれば、複数集めればドーピングアイテムと交換してもらえる「秘密のアイテム」を敵が持っていることがあるため、「盗む」要員は一人いても損はない。
また、技・速さのステータス、成長率補正が高いため、専用兵種が与えられるためクラスチェンジのために技能を磨く必要が少ない主人公や級長(もっぱら速さに不安のあるエーデルガルト)を盗賊にしておくというプレイングもある。主人公は元々剣使いなので、特に意識しなくとも傭兵か盗賊の2択になることは多い。
上級職のアサシンは「剣の達人」で火力が上がったことに加え、「忍び足」により、敵の攻撃範囲内に他の味方がいる場合はそちらを優先して狙うようになるため、生存性も多少上がった。ただし「盗む」は兵種スキルからなくなっているので注意。
兵種マスターで、お馴染みのスキル「滅殺(技/4%で敵を即死)」に加え、アサシン専用戦技「暗殺(たまに敵が即死)」を覚える。
弓主体で戦うなら射程補正がかかるアーチャーに圧倒的な利があり、そして本作の弓使いはあえて弓以外を持つ理由が乏しいので、あくまで剣主体で戦う、剣士の延長線上にある兵種と言える。
なら剣士でいいんじゃないかと言うと、本作の弓は武器自体が優れている他、弓術を鍛えて「近距離反撃」を習得すれば、剣使いの永遠の課題である「射程1-2の反撃手段」を得られるのでサブウェポンで持っておく価値は高い。
都合のいいことに、一般生徒のうち比較的剣使いになりやすいフェリクス・ペトラ・イグナーツが軒並み弓術も得意。
戦技などについてはオマケだが、盗賊だからと言って他の兵種よりステータスで劣るということはないので、実質剣士のつもりで盗賊を育てる形になりやすい。盗賊で育てておくことで、速さの高い盗む要員を自然に調達できるという点でも言うことなしである。
DLC「煤闇の章」実装に伴い、新兵種トリックスターが開放。盗賊の資格所持者が地下試験パスを使い受験可能。覚醒での得物を反映してか剣と魔法を操る。ただしアサシン同様「盗む」がなくなっている他、魔法の使用回数は半減するので注意。
覚醒でも登場した「ラッキーセブン」を兵種スキルとして習得。これは過去作と異なり「毎ターン力・魔力・速さ・守備・魔防・命中・回避のどれか1つ+5」というギャンブル性の高い効果になっている。
兵種マスターにより、自分から攻撃時回避を上げる「清流の一撃」と周囲5マス以内の任意の味方と位置を入れ替える専用戦技「トリック」を習得する。5マスと効果範囲が広く、タンク役の緊急発進や、移動の低いユニットの運搬など汎用性が極めて高い戦技。
また、移動+1かつ再移動を付与する遺産「ドローミの鎖環」とは強烈なシナジーを発揮する。その効果は煤闇の章で体験できるので是非プレイしてみよう。
味方としてはペトラがアサシン、ユーリスがトリックスターで専用グラフィックになる他、ペトラとマヌエラは敵対時には盗賊・アサシンとして、煤闇の章ではユーリスがトリックスターとして登場する。また、アッシュも盗賊ではないが個人スキルが鍵開けに相当する。DLC導入でガルグ=マクに商売に来ていたアンナもスカウトできる他、煤闇の章クリア後は第一部でユーリスがスカウトできるようになる。
敵としては序章ボスにもかかわらずムービーに登場するなど謎の優遇を受けるコスタス、同じくムービーに2度も登場するにもかかわらず最終的にあっさり退場するクロニエ、やたら濃いキャラ付けをされているにもかかわらず一章であっさり退場するメトジェイなどやたら濃いメンツが登場する。
特殊クラス | 特殊能力 | 兵種タイプ |
---|---|---|
盗賊(短剣) | 「隠密」、開錠、視界確保 | 特殊(Lv上限40) |
暁と同様「短剣」の専門家であり、上級職のない特殊兵種扱いだがLvは40まで上がる。
今回も色々な技能を持っているが、視界確保は松明でも可能かつ盗賊が使ってもそれ以上視界は伸びず、扉は攻撃すれば破壊でき、宝箱に至っては誰でも開けられるため、必須技能と言えるものはなくいなくても何とかなる。
その一方で、戦闘は滅茶苦茶強い。
武器種の短剣はブレイクこそできないものの、まず非常に軽量で、射程1-2がデフォで、命中率が最高値で、しかも錬成すると威力が大きく伸びる。さらに、ダメージを与えた敵に毒を与えダメージを増加させる。これが戦闘スタイル「隠密」で回避地形に乗ると敵の種類に関わらず回避しながら着実にかなりの威力で攻撃し、脆い敵ならそのまま倒すことが可能。
これは敵にも当てはまることで、追撃がまず不可能でブレイクもしにくく斧は当たらない時があるため存外耐久力もあり、間接攻撃で狙っても反撃され、毒もウザったいとかなりの難敵になる。
仲間になる盗賊についても『泥棒』はいないため、果たしてこのクラス名は正しいのか?忍者やアサシンなのではないか?という疑問が生じてくる。
下級 | CC | 上級 | 備考 |
---|---|---|---|
トリックスター(弓) | ⇒ | マスターディール(弓) | アンナ専用 |
シーフ(弓・杖) | ⇒ | アドベンチャラー(弓・杖) | ゼロ専用 |
盗賊(剣) | ⇒ | アサシン(剣) | |
忍(剣) | ⇒ | 上忍(剣) | 白夜兵専用 |
シーフ(剣) | ⇒ | アドベンチャラー(剣) | 暗夜兵専用 |
味方と一般キャラで使用武器が大きく異なる。アンナとゼロは弓、一般キャラは剣士と同様の剣術を使用する。
アンナ:クラスこそ『覚醒』アンナと同じトリックスターだが、その性質はどちらかというと『if』の大商人に近い。攻撃力が物足りない分安定した耐久を持ち、幸運が非常に高い。幸運値に応じて獲得金額が上がる固有スキル「一攫千金」と相性抜群なほか「滅殺」等幸運を参照するスキルとも相性が良い。
ゼロ:NPCとして登場、DLCを購入すれば使用可能に。原作同様に杖が使え、本拠地の防衛要員としても運用可能。守備が低い反面魔防はかなり高い。固有スキルは必殺の一撃発動時、幸運値に応じて確率でダメージが激増する「滅殺」。当人の幸運は低いのでやや噛み合わない。
敵として登場する盗賊は積極的な進軍や制圧は行わず、非戦闘員の襲撃、NPCアンナや各砦から金品の強奪、宝箱の中身を強奪するなどメインミッションの裏で暗躍する。放っておくと目当ての物を手に入れた後戦場から離脱してしまうので、余裕があれば成敗しておきたい。
▶もっと見る
掲示板
50 ななしのよっしん
2023/02/12(日) 00:52:51 ID: gVNMmNW8jk
個人的にエンゲージで相手したくない兵種No. 1
51 ななしのよっしん
2023/04/21(金) 11:50:41 ID: LQHoft9Sq/
デフォ職のユナカもゼルコバもキャラ的にアサシンがぴったり合うのに
シーフ止まりなの何となく勿体ない感じがする
コバはともかくユナカは暗殺者に戻りたくはないだろうけどw
52 ななしのよっしん
2023/06/03(土) 22:47:23 ID: zDX/tVg7Oj
シリーズ通していたら嫌な相手ではある
擬似ターン制限つらいよお
急上昇ワード改
最終更新:2024/11/28(木) 18:00
最終更新:2024/11/28(木) 17:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。