こちらは映画海賊版撲滅キャンペーンのCMについての記事です。
他の黒い涙については「黒い涙」を参照。
黒い涙とは、日本国際映画著作権協会(以下、JIMCA)に製作による、映画の海賊版撲滅キャンペーンのCM。
主にJIMCAに参加する配給会社及びソフト会社の各社が関わる映画作品の冒頭に流されるCMである。
放映時期は、2005年~2008年頃である。
なお、「黒い涙」という名称は、漫画「さよなら絶望先生」にてネタにされており、
その読者による通称である。正式名称はないが主に「映画海賊版撲滅キャンペーンCM」と呼ばれている。
(黒い涙 - 久米田康治ワールド Wikiサイト
)
概要
無表情の少女が突如黒い涙を流し始め、「映画が盗まれている。感動が盗まれている」と述べ
その雫が水面に落ちてウォータークラウン(はごろもフーズCMの演出を思い出させる)が
フィルムをカタカタ鳴らしながら徐々に髑髏に変わり、こちらに迫ってくると言う怖いCMである。
事の顛末
2003年に設置された内閣官房知的財産戦略本部の策定する「知的財産推進計画」の啓発活動の一環として
アメリカ映画協会(MPAA)の全面的支援と日本の映画配給およびソフト会社が参加し設立されたJIMCAが製作。
JIMCAは映画の著作物に係わる著作権侵害行為の防止活動、著作権思想の普及を目的に、
調査・警告・指導、及び法務、広報活動を行う日本の著作権協会であり、
JIMCAに参加する配給会社及びソフト会社の各社が関わる映画作品のみの冒頭に流されていたそうだ。
なお、演出者などのスタッフは不明である。
映画業界からの本部員として角川書店グループのトップである角川歴彦氏が参加している。
この活動にも積極的に取り組んでいる点から角川系による制作と推測され
角川制作の映画では『戦国自衛隊1549』で海賊版被害があったと報告されている。
そのため、当時制作中であった角川映画のアニメ映画「時をかける少女」で出演した谷村美月を起用し
黒い涙を流す女性を演じている。
評判
ACジャパンなどの公共広告のように、恐怖と無駄な危機感を煽るような演出である。
実際これを見た観客からの評判は圧倒的に悪い評判である。
劇場内での盗撮防止を主な目的としているが、過剰に恐怖を煽った不快な演出であり
「普通にお金を払って映画を鑑賞しに来たのに、こんなCMを見せられて犯罪者扱いとは!」という理由の
一般の観客からは不評があり、先述の「知的財産推進計画」に対する意見書でも批判的意見が述べられている。
ネット上でも過剰であると言及する人も多く、前述した「さよなら絶望先生」でも、
黒い涙を流すマークと「感動が盗まれている」を表すネタが出現している。
現在
「黒い涙」の恐怖を煽るような演出から、主にコミカルなものになっている。
ビデオカメラ頭のスーツ男が不気味に動き回り、スポットライトを受けて警報が鳴る。
関連項目
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