ウルトラマンGは、円谷プロがオーストラリアで制作したウルトラマンシリーズである。全13話。
概要
原題は『Ultraman towards the Future』だが、日本での名称は「ウルトラマングレート」または「ウルトラマンG」となっている。
海外産のためか、怪獣のデザインも「怪獣」というより「クリーチャー」を思わせるものが多い(怪獣のデザインを担当したのは日本人スタッフの吉田穣氏である)
また森林開発や農薬といった環境問題を前面に押し出した作風が特徴的である。
アーケード版ウルトラマン倶楽部やPDウルトラマンインベーダーなどゲーム作品にも登場している。
映像ソフトとしては日本でリリースされたのはVHSとLDのみで、DVDは未だ発売未定。
海外では既にDVDがリリースされているものの、言語は当然英語のみである。
しかし、2017年1月にBlu-ray Boxでの発売が決定した。もちろん吹き替え込み。
また海外ではSFC版ウルトラマンの主役としても登場(原作に順じているが、なぜかガゼボだけ例外である)。
なお、なぜか制作されたオーストラリアではTV放映されたことがない。
ウルトラマングレート
邪悪生命体ゴーデスを追って火星へとやってきたウルトラマン。だがゴーデスを完全に倒す事が出来ず、細胞状態となって地球へ逃亡してしまう。その際、戦いに巻き込まれ宇宙船や同僚を失い、風前の灯火となろうとした地球人、ジャック・シンドーと同化して地球に向かう。
ジャック・シンドーは初代ウルトラマンのベーターカプセルにあたるペンダント状のデルタ・プラズマーを使用し、精神統一することによりグレートに変身する。その為にグレートのカラータイマー部分はデルタ・プラズマーのような三角状になっている。
上記の通り環境問題を取り上げた作風のためか、変身後3分間しか活動できない理由は「地球は大気汚染が激しいため」となっている。
なお作中で日本のウルトラ兄弟こそ登場しないものの、設定上はグレートもM78星雲・光の国出身である。
このため、後年の「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」などで光の国出身ウルトラマンとの共演を果たしている。
グレートのデザインは耳にあたる部分が大きく、初代ウルトラマンのスーツCタイプを改変したような姿である。
身長 | 60メートル |
体重 | 5万8000トン |
年齢 | 1万7000歳 |
飛行速度 | マッハ26 |
走行速度 | マッハ9 |
水中速度 | マッハ6 |
地中速度 | マッハ3 |
ジャンプ力 | 1500メートル |
スーツアクター(声優) | マシュー・オサリヴァン(岡部政明) |
ウルトラマングレートの必殺技
バーニング・プラズマ | 腕を上下に開きウルトラ=ストゥリングを発生し、凝縮したエネルギーを発射する。 |
マグナム・シュート | 相手の放ったビームや火炎などを手のひらで凝縮し、エネルギー弾として撃ち出す。 |
アロービーム | 左腕を前方に突き出し弓を引くように右手を構え、矢を射るように高速で突き出した右手からエネルギーを放出する。 |
グレートスライサー | 腕先から光の刃を発生させ相手を切断するエネルギーの剣。両腕から出すことで二刀流のダブル=グレートスライサーに。 |
パームシューター | 手のひらからエネルギー弾を発射する。連射も可能で牽制などに使用する。 |
フィンガービーム | 二本指から高速で光線を発射する。両腕で二丁射撃も可能。 |
ナックルシューター | 拳からエネルギー弾を発射する。 |
ディゾルバー | 両拳を突き出し倒れた怪獣を分子レベルで分解する。火星でゴーデスに使用した際は細胞レベルに分解されても生き延び、地球へ逃げられてしまった。 |
ディスクビーム | 円盤状にしたエネルギーを発射する。 |
スタービーム | 手のひらを星型(パー)の状態で合わせ、発生させたエネルギーを発射する。 |
トライアングルシールド | 両手のひらを突き出して三角形のバリアを形成する。 |
現地の製作スタッフは「グレートの光線は必要に応じて形を変えるだけで全て同一」と解釈しているが、日本では「それでは子供は面白くない」として個別の技名が設定されている。
ゲームなどの外部出演で必殺技として扱われることが多いのは高熱火球を打ち出す「バーニングプラズマ」だが、原作では1話・2話の2回しか使用しておらず、2連射してやっとトドメになるなど、いわゆる必殺技のイメージには遠い。
作中通して使われ、トドメになることも多かった実質の必殺技は、相手の打ち出したエネルギー攻撃(炎・冷気・光線問わず)を凝縮して撃ち返す「マグナムシュート」である。
登場怪獣
スーツ・マペットの造型はオーストラリア現地のスタジオによるものである。
邪悪生命体ゴーデス
身長 | 83メートル |
体重 | 12万7000トン |
火星の地質調査中のジャックとスタンレーの前に現れたタコ型エイリアンのようなグロテスクな怪獣。
ウルトラマングレートのバーニング・プラズマによって倒され、ディゾルバーにより止めを刺されたかに見えたがゴーデス細胞となってオーストラリア大陸の各地に降り注いだ。
双脳怪獣ブローズ
身長 | 72メートル |
全長 | 123メートル |
体重 | 9万4000トン |
ゴーデス細胞がオタマジャクシのような両生類に取り付いて生まれた怪獣。
古代怪獣ギガザウルス
第2話「凍てついた龍」登場
全長 | 120メートル |
全高 | 50メートル |
体重 | 14万9000トン |
氷山の中で仮死状態で眠りについていた白亜気の恐竜が目を覚ました。
ゴーデス細胞に支配されることを強い意思と生命力で拒んだ(後にジーンがゴーデス細胞に犯され悩むジャックに対しグレートが言った「自分の命に誇りを持て」という言葉にも通じる)
火炎飛龍ゲルカドン
身長 | 62メートル |
翼長 | 76メートル |
体重 | 6万5000トン |
風魔神デガンジャ
第4話「デガンジャの風」登場
身長 | 89メートル |
体重 | 7万5000トン |
原住民のアボリジニに伝わる風の神の伝承をゴーデス細胞が具現化させた怪獣。
毒ガス幻影怪獣バランガス
第5話「悪夢からの使い」登場
身長 | 79メートル |
体重 | 12万9000トン |
邪悪生命体ゴーデス(第二形態)
第6話「悪夢との決着」登場
身長 | 107メートル |
全長 | 154メートル |
体重 | 34万6000トン |
守護獣ガゼボ
第7話「森の守護者」登場
身長 | 63メートル |
体重 | 8万6000トン |
昆虫怪獣マジャバ
身長 | 78メートル |
体重 | 7万5000トン |
電脳植物(でんのうプラント)バイオス
身長 | 80メートル |
体重 | 9万9000トン |
変身生命体リュグロー
全長 | 120メートル |
体高 | 105メートル |
体重 | 13万2000トン |
円盤生物UF-0(ユーエフ ゼロ)
第11話「第47格納庫」登場
全高 | 15~180メートル |
体重 | 1万2000~18万4000トン |
伝説深海怪獣コダラー
身長 | 62メートル |
体重 | 9万4000トン |
伝説宇宙怪獣シラリー
全長 | 120メートル |
降着形態高 | 76メートル |
体重 | 8万2000トン |
UMA(Universal Multipurpose Agency)
超常現象、環境汚染といった事象に対応するべく結成された組織。
南太平洋支部はアーサー・グラント隊長が時折、資金集めのパーティを催しており他の支部に比べ資材が豊富であるという設定がある。
アーミー
その他登場キャラクター
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- ウルトラマン
- (́・ω・`)じゃあっくっ!
- オーストラリア
- 円谷プロ
- ウルトラマンパワード(本作と同じ海外展開用ウルトラマン)
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