『7(セブン) ~モールモースの騎兵隊~』とは、ナムコが2000年に発売したRPGである。機種はPS2。
概要
正式名称は『7 ~モールモースの騎兵隊~』なのだが、ほとんどの動画タグは「モールモースの騎兵隊」の表記になっている。
独特の戦闘システムである「ローテーションバトル」を採用している。
ナレーションは野宮真貴が担当。
2003年には続編に当たる「ヴィーナス&ブレイブス」が発売されている。
2009年にはiアプリで『7 -アルメセラ年代記-』が配信された他、スマートフォン専用アプリ『7 セブン サウザンドウォーズ』も2011年に配信された。
またセブンの元開発者が製作したPC用フリーゲーム「マイナーセブン」も公開中。
モード
モールモースの騎兵隊
最初から遊べるゲームモード。所謂ストーリーモードである。
物語は見習い騎士である主人公とモールモースの村の少年戦士が、森のなかで神官の少女と出会い、七つ集めるとこの世界から魔物を一掃できるという「魔法の石」を探す旅に出る。決してドラゴンボールではない。
この世界では職種ごとに地域的な住み分けがされ、職種同士の交流がなく、お互いに対する理解がなかった。主人公は職種間の対立の問題に出くわしながら問題を解決してゆく。
RPGなのだがレベルは存在せず、劇中2回ある「祝福の日」によって能力値が上がる(逆に下がるキャラも)。
主な登場キャラ
主人公・・・デフォルトネーム無し。見習い騎士の少年。基本的に喋らない。
バルディバル・ボアル・・・通称バル。モールモースの村の戦士。向こう見ずに突っ走るクセがある。
フィルリア・フェルルイン・・・通称フィル。石を求めて旅をする少女。
アルメセラ年代記
「モールモースの騎兵隊」をクリアすると出現する、いわゆる高難度モード。
このモードの動画はタグに「アルメセラ年代記」も追加されていることが多い。
詳しい解説は「アルメセラ年代記」に記載されているので、そちらも参考に。
戦闘のルール
このゲームは敵が1体までしか出現しない(アルメセラ年代記では例外あり)代わりに敵のHPがかなり高く、さらに攻撃力も高い。敵のHPが300あるのにこちらのHPが20とかはザラ。
戦闘は前列、中列、後列と3列に分かれた4×3のマス目に、仲間を最大7人まで配置して戦う。
前列は敵と直接戦う列、中列は前列の補助をする列、後列は回復して次の攻撃に備える列である。
戦闘中にプレイヤーがとれる行動はローテーションのみ。
ローテーションを行うと前列は後列に、中列は前列に、後列は前列へとその名の通りローテーション(回転)する。
このローテーションが戦闘のミソで、これによって傷ついた前列のキャラを回復させ、相手にじわじわとダメージを蓄積させていく。
敵の能力値や攻撃パターンはすべて戦闘開始前に分かり、EXアタック(会心の一撃)以外の攻撃ダメージはすべて計算で出せるため、電卓は必須。
戦闘中プレイヤーがとれる行動はローテーションのみなので、戦う前のユニット配置で勝負が決まる。
(よくわかる解説絵を描いてくれる方求む!)
職種
ゲーム中におけるキャラクターの「職業」でもあり、ある意味では「種族」とも言えるもの。
職種ごとにステータスや得意分野、攻撃方法などに細かい違いがあるため、よく理解した上で隊列を組むことが勝利の秘訣となる。
- 騎士(♂)
サーベルと大きな盾がトレードマークで、弱き者を守ることに喜びを感じているが、それは戦場での話。普段は権力に凝り固まっていて、他の職種を見下している。
そこそこHPが高く、中列では目の前のキャラを守り、敵からの攻撃を防ぐ「防御補助」を、後列では自分を回復する「自回復」を行える。
主人公の職種だが、主人公のステータスのみ他の騎士より高めだと思われる。 - 戦士(♂)
大剣を振り回して戦う。好奇心旺盛で楽天的。バルの職種でもある。
全職種中最高のHPとそこそこの素早さを持つが、補助能力は持っておらず自回復も行えない。安定性は抜群だが少々使いづらい面も。
中列左右にアーチャーを配置し、前列に戦士を置いて壁にする戦法が有効。回復は他の職種でカバーしてあげよう。連携の大切さを教えてくれる職種。 - 幻術士(♂?)
幻燈機と呼ばれる箱から様々な幻を見せて攻撃する、風変わりな職種。
HPこそ低いが攻撃力と素早さに優れ、「自回復」も高い。実は2番目にクリティカル率の高い職種でもある。
見た目がFF9のビビに似ているが、ヒーホー言う所は某悪魔ゲームも連想させる。 - 僧侶(♂)
聖職者の男性。つるっぱげ(スキンヘッド)。
比較的HPが高く、中列では目の前のキャラの攻撃力を底上げする「攻撃補助」を、後列では自分以外の同じ列のキャラを回復させる「列回復」を行える。
ただし素早さと攻撃力は低いため、前列での戦闘には不向き。 - 神官(♀)
女性の聖職者。フィルの職種でもある。
高い「防御補助」と「列回復」の能力を持ち、味方を守るのに適している。
その反面HPと攻撃力は低く、前列での戦闘には向かない。 - 剣闘士(♂)
腕力こそが全てと信じて疑わない豪快な種族。脳筋だが根は素朴という面も。
通常の職種の中では最高の攻撃力を持ち、中列では「攻撃補助」も行えるが、防具を着ないためかHPはそこそこで、素早さも低い。
上半身だけ異常に鍛えているので、とても体型がアンバランス。
ところでこいつらが住んでる街には女が見当たらないんだが、まさか・・・アッー! - 魔女(♀)
魔法使いの女性職。
前列での戦闘は苦手で自回復も持っていないが、「攻撃補助」と「防御補助」の能力は格段に高い。 - 魔術師(♂)
魔法使いの男性職。別に童貞じゃない。
魔女には劣るが「攻撃補助」が非常に高く、そこそこの「防御補助」に加えて「列回復」も行える。前列での戦闘は苦手。 - アーチャー(♂)
男性の弓使い職。エルフっぽい見た目で背が非常に高い。
中列で目の前にキャラがいない場合に攻撃できる「間接攻撃」能力を持っている。
HPと攻撃力に優れるが、自回復は行えない。 - ヴァルキリー(♀)
女性の弓使い職。男性が弓を持つのに対し、クロスボウを携えている。
総合的なHPや攻撃力はアーチャーに劣るが、こちらは「自回復」ができ、防御と素早さに優れる。もちろん「間接攻撃」も可能。 - サムライ(♂)
とある場所でニンジャと共に生活する男性職。
HPが低く自回復も行えないが、非常に高い攻撃力と「EXアタック率」を誇り、「攻撃補助」も持つ攻撃専門の職種。
アルメセラ年代記では逆にそのEX率の高さが短所になることも(敵にとどめを刺したキャラが成長するため、EXアタックが発動すると計算が狂いやすい)。 - ニンジャ(♀)
サムライを影から支える女性職。女忍者といえば"くの一"だが、この世界ではサムライと行動を共にしているためか、ニンジャは全て女性となっている。
HPと素早さが高く、なんと2回攻撃を行える。「攻撃補助」と「自回復」もそこそこできる使いやすい職種。 - 祈祷師(♂)
神殿の守護者の男性職。
素早さ、HP、攻撃力どれをとっても低いが、「防御補助」と「自回復」に優れ、さらに攻撃に石化効果がつく。石化すると与えられるダメージが1.5倍になり、ローテーションするか、もう一度石化攻撃を受けるまで相手は行動できなくなる。
これを利用して、相手より素早さが高い祈祷師が攻撃→石化→ローテーション→別列の祈祷師が攻撃→石化→ずっと俺のターン!…と気軽に出来たら良かったのだが、そこまで高い素早さを持つ祈祷師が3人も集まることはまず無い。 - 巫女(♀)
神殿の守護者の女性職。巫女といっても西洋風の踊り子といった雰囲気(東方の博麗霊夢ではなくDQ4のマーニャが近い)。
HPと攻撃力自体は低いが、なんと怒涛の4回攻撃ができる。素早さも高く「列回復」と「防御補助」も完備。 - 冒険者(♂)
アルメセラ年代記にのみ登場する職種。モールモース編では使えない。
「攻撃補助」と「防御補助」をこなし、さらに「自回復」もできる。
良く言えば万能、悪く言えば器用貧乏。どの能力値も平均並で飛び出たところが無いが、オールマイティなのでのどの隊列に入れても活躍できる。 - 聖騎士(♀)
白銀の女騎士職。モールモース編では少ししか使えない、非常にレアな職種。
全ての能力が高く、高い「攻撃補助」と「防御補助」を持ち、さらに「列回復」もできる。
器用"万能"だが滅多に出現しないのと、寿命が短いのが玉にキズ。 - 魔騎士(♂)
聖騎士の男性版。モールモース編では登場こそするものの、部隊には加わらない。
聖騎士より能力が高め(防御補助を除く)で、EXアタック率も高い。
MAXIの愛称で親しまれている。そのブッ飛んだ能力は使う人を虜にするが、聖騎士と同じく滅多に出現せず、寿命も短いのが難点。
関連動画
関連商品
関連項目
- 3
- 0pt