斬とは、2006年に「週刊少年ジャンプ」34号から52号にて連載された杉田尚によるバトル漫画。全18話(十八太刀)、単行本全2巻。
世界観は現代とほぼ変わらないが、帯刀が許された世界であり、かつて凄腕の剣豪だった父を持つ主人公「村山斬」が様々な相手と斬り合いをする物騒な漫画。一部では「少年漫画界のMUSASHI」とも呼ばれる。
概要
絵が酷い。少年漫画では人気の「日本刀」、俗に言う刀を使った割にあまり人気は出なかった。
基本的に男なら誰でも腰に日本刀ぶら下げても捕まらず、両方納得するならお互い斬り合って捕まらない物騒な世界。ちなみに双方納得した上での真剣勝負と言っても、ほとんどが一方的に決めつけて無理矢理の真剣勝負が多い。
バトル系少年漫画では珍しくお約束の主人公や敵キャラが使う必殺技がこの漫画では少ししか存在せず、戦いも主人公の腕力+武器性能依存の斬り合いが続いてしまい、面白味や発想がやや欠けてしまったので、弱肉強食のジャンプの中で編集部に打ち切られたのだろうか? と、この記事の編集者は予想している。
ネットでの斬ブーム
連載当時週刊少年ジャンプでは連載が半年と続かずに打ち切られる糞漫画が量産されており、前年の「タカヤ」「大泥棒ポルタ」、直前の「ツギハギ漂流作家」でトドメを刺された漫画ファンたちの間では「もうさすがにこれ以上の糞漫画は出ないだろう」と希望的悲観的観測がなされていた。そんな中に投下された「斬」のインパクトは絶大で、ネット上のその筋の愛好家を狂喜させ、2ちゃんねる週刊少年漫画板を中心にごく局所的なムーブメントを巻き起こす。特に第1話で登場した通称「ぐおおの人」による超・超長台詞(掲示板参照)は他誌の漫画家含め各所でネタにされた。
あまりにもあまりな画力・画風、設定、ストーリーから、作者の杉田尚はネットでは「すぎたん」の愛称で親しまれ、「すぎたんは小学生」「斬はすぎたんの夏休みの自由研究」という説も生まれた。
当然ながら短期打ち切りの憂き目にあうも、連載中から「斬」のタイピングゲームやRPGを自作するなど各種支援を行ってきた好事家たちの活動はしばらく続き、勝手にアニメ版OP/EDを自作する職人が複数現れるなど、才能の無駄遣いの良作が多く生まれた。動画作品については斬リンクを参照のこと。
2009年には動画「撲殺天使ドクロちゃんopとか描いてみた」に斬、月島さん、刺々森といったキャラクターがメイン級で起用され、再評価の機運が高まりつつあるような気がした。腕に覚えのある者たちのプライドを賭けた真剣勝負や悪人退治・・・・・・武士たちの魂は太陽の如く現在も輝き続けている・・・・・・。
作者の杉田尚は、ジャンプ2009年52号に読みきり「SWOT」を掲載するなどしている。
読者の反響次第では、杉田尚の新連載が読めるかもしれない。
…え、「SWOT」連載開始ですか?!→2010年51号にて連載終了。
登場人物
- 村山斬
- 週刊誌「侍王」にも「凄い」と書かれるほどの剣豪・村山斬ノ介の息子。呑気で弱気なヘタレキャラだが、ピンチになると裏人格が発動するあたりはお約束。死んだ父親のような武士に憧れているが、あくまでも「なれたらいいな」レベルであって剣の修行などは特にしない。裏人格と怪力を武器に真剣勝負を重ねる。
- 月島弥生
- 通称月島さん。剣道五段の腕前を持ち、設定上はアイドルをしのぐ美少女。真剣勝負に横槍を入れられることを嫌うが、自分は平気で横槍を入れる。木下を背後から「やぁ!!」と斬りつけたシーンは多くの読者を戦慄させた。
- 貫木
- 目つきも態度も悪いDQN忍者。スピードに自信がある。なんだかんだで斬や月島さんの仲間になった。
- 木下
- もう立つ事すらままならない。
- 牛尾さん
- DQN。命のやり取りをこれまでに3度も経験している。月島さんや木下に横槍を入れられて瀕死に。
- 金蔵
- ふしぎな形状をした大金持ち。父親に金で雇ってもらった剣豪(高校生)たちを操り、校内のランカーたちを襲わせていた。
- 刺々森
- 金蔵に雇われた強豪剣士の1人。珍毛が見えそうなセクシーなローライズがきっかけで多くのネタ画像が作られるなど、人気の高いキャラクター。と言ってもたかが知れている。
関連動画
関連商品
関連項目
- 真剣は切れ味がある分扱いやすいし、素人から玄人まで幅広く使われている武士の基本武器
対して研無刀は見た目なんかは真剣とほとんど変わらねぇが
あえて斬れない様に鋭く研がない分硬度と重量をかなり増加させて斬るより破壊を目的とした玄人好みのあつかいにくすぎる刀
使いこなせねぇとナマクラ刀より弱いただの鉄クズみたいなもんだってのに 何であのガキは? - やぁ!!
- 横槍
- も・・・もう 立つ事すらままならない・・・
- 週刊少年ジャンプ
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