黒魔道士とは、ファイナルファンタジーシリーズ及びその派生作品に登場するジョブである。略称は黒魔。
概要
敵にダメージを与える『黒魔法』を得意とするジョブ。一部の作品では「黒魔道師」「黒魔導士」と表記される。
基本的な外見は、上に張られたお絵カキコの通り、とんがり帽子に暗い青系のローブを着用したものである。そして銀河鉄道999の車掌のように、顔の部分は真っ黒で容貌がわからず、目の部分だけが黄色く光って浮き上がっている。
登場作品ごとの扱い
FF1
初登場作品。黒魔術士がクラスチェンジした上位ジョブであり、すべての黒魔法を習得できる。ただしおなじみの姿は黒魔術士のものであり、黒魔道士のグラフィックは別のものであった。
全体魔法のファイラや即死魔法のクラウダと言った呪文を赤魔道士より早期取得かつ使用回数が多いと言ったメリットがあったが、ダメージ分布がランダム性(xx~xxの数値間でダメージが発生)なので貴重なMPを使ったのにしょぼダメージを引きまくりで敵を一掃できなかったり、知性のステータスがダメージ計算式に全く関わっていなかったため、赤魔道士やおまけで黒魔法を習得するレベルの忍者が使っても与ダメージに変化は一切ないと言った点、更には魔法効果を持つ装備品が所持してさえすればジョブ問わず無制限に使え、これも誰が使っても同等の効果を発揮していたため「黒魔道士がいてもいなくてもどうでもいい」ポジションだったことは否めない。特にHPの低さはひ弱な魔道士と言う点を考慮しても余りにも低く、敵のハードヒットが直撃したり敵の全体攻撃にただ一人耐えられずに戦闘不能になる事も珍しくはなかった(特に2000年前のリッチの開幕フレアー等)。
リメイク版では知性のステータスが魔法攻撃力アップの要素に深く関わるようになり、またMP回復手段が増えたことによりMPリソースにそれ程神経質にならずに強力な範囲魔法攻撃で雑魚を一掃すると言った、黒魔道士の面目を保つ作品が多くなって来ている。
FF3
本作でおなじみの姿となる。FF1とは異なり、黒魔法ジョブとしては下位の存在となり、上位ジョブ「魔人」が登場する。ちなみに魔人も、黒魔道士同様に顔がわからない。
ただし、リメイク版だと素顔がハッキリ見える。
FF4
ミシディアに多数の黒魔道士が存在しており、仲間キャラであるパロムもその一人である。
FF5
風のクリスタルの元で獲得できるジョブ。本作ではジョブの上位・下位が撤廃されたため、黒魔法の専門家となる。ジョブチェンジするとやっぱり顔が真っ黒になるのはお約束。
FF9
仲間キャラの一人ビビが黒魔道士である。また、ビビと同様の黒魔道士たちは「クロマ族」と呼ばれている。
FF10
ジョブが存在するわけではないが、仲間キャラの一人ルールーが初期状態で黒魔道士的特徴をもっている。
続編であるFF10-2では、ドレスフィアとして黒魔導士が登場。
FF11
キャラ作成時から選択可能なスタンダードジョブとして登場。また、FF11のNPCとしておそらく一番有名な、連邦の黒い悪魔ことシャントットが黒魔道士である。
時期によって立ち位置が目まぐるしく変わるジョブの一つ。例えば前衛数人で戦っても辛勝、大抵は敗走と言った難敵に対してバインド(足止め魔法)からの強力な精霊魔法連射であっさり倒してしまう程の強さを誇る時期もあれば、開発サイドがそれは強すぎると判断して調整した結果、調整が余りにもガバガバで今度は全く使えないポンコツジョブになったりとなかなかに不安定なジョブであった。また前衛多数+支援ジョブによる攻撃を主軸とした高速回転レベル上げPTが主流になると、攻撃手段を残MPに完全依存する黒魔道士はそのペースに全くついていけずにPT参加を断られる、更には「回復役でなら^^;」と黒魔道士なのに白魔道士役をやらされる事も冗談ではなく本当にあった。それらを自虐して「俺のケアル回しは本職白魔道士より速いぜ」と吹聴する黒魔道士もいたとかなんとか。
極めつけにレベル上げのメッカであったアトルガンエリアのメイン狩り対象のコリブリに至っては、個体によってはオウム返しと言う特殊技を持っており、その内容は「掛けられた魔法をPTの誰かに反射(厳密には食らった上なので反射ではないが)」と言う究極とも言える黒魔道士殺しのモンスターまで配置される始末。だがワモーラと言う非常に足の遅い個体も配置され、これらは相手の強さを見間違わなければソロないし少人数で気軽に遠くから精霊魔法で焼けるお手軽さがあり、彼らを血肉にしてレベル上げに勤しんだ黒魔道士も多い。
その後様々なタイプの敵が登場、精霊魔法の価値が見直され、同時に古代魔法と呼ばれる多大なMPを犠牲にして放つ魔法が実装され、近寄って戦う事が難しい・非効率な敵に対して黒魔道士軍団の一斉掃射で撃破する、と言う戦術が確立され、黒魔道士は一定のポジションを得ることになる。特にマジックバーストと呼ばれる、一定条件化の元に精霊魔法を撃ち込むとダメージに大きな補正が掛かるシステムが見直さ、前衛がどんなに頑張っても出せない絶大なダメージを魔法一つで叩き出す戦術は非常に強力であり、現在でも戦術の一つとして多用されている。
どのジョブにも言えることだが黒魔道士は個人の力量が出やすいジョブであり、装備が整った者とそうでない者はダメージが目に見えて違う為、神経(と装備を整える為の時間とお金)を使うジョブの一つとも言える。
FF12
インターナショナル版であるゾディアックジョブシステムにおいて、選択可能なジョブとして登場。
聖剣伝説シリーズ
マジシャンやウィザードなどの敵に、黒魔道士のグラフィックが使用されている。
これ以外にも、マリオバスケ 3on3や、MARIO SPORTS MIXにおいて「クロマ」の名称で登場していたりする。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- ファイナルファンタジーの関連項目一覧
- ファイナルファンタジーの魔法一覧
- 黒魔道士系キャラ
- 白魔道士
- 赤魔道士
- 青魔道士
- ジョブ
- 黒魔道士が由来となるもの
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