あきらめかけているあなた…単語

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アキラメカケテイルアナタ

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あきらめかけているあなた…とは、松岡修造が2007年 3月13日にアップロードした動画である。

現在はAdobe Flash Playerのサービス終了のためか、公式サイト上からは削除されている（→アーカイブ）が、ニコニコ動画・YouTubeに転載動画が残っている。

概要

内容

あきらめんなよ…

あきらめんなよお前！

どうしてそこでやめるんだそこで！

もう少し頑張ってみろよ！

ダメダメダメダメあきらめたら！

周りのこと思えよ、応援してる人たちのこと思ってみろって！

あともうちょっとのところなんだから！

俺だってこの-10℃んところ、シジミがトゥルルって頑張ってるんだよ！

ずっとやってみろ！必ず目標を達成できる！だからこそ、

Never Give Up!!

解説

言っている内容自体は、「シジミが…」の一点を除いてはそれほどおかしくない。

…のだが、この撮影が行われた場所は寒い湖の中であり、台詞にあるように松岡修造がシジミを捕ろうとしている。松岡修造も漁師姿で映っており、内容よりも「なぜ修造がシジミ漁をしているのか」という疑問が先に出てきてしまうシュールなものになっている。

また、「とれる」の部分の発声の勢いがよく、「トゥルル」に聞こえる。これが原因となり、「シジミがトゥルル」というフレーズが多く日本のインターネット上でネタにされるようになった。

ただし、シチュエーションに笑えてしまう要素があるだけで、言っていること自体は非常に励みになるものである。これを見ていると笑顔になるとともに、元気が湧いてくるという声が多い。

なお、公式サイトでのこの動画のタグには、なぜか「あさり」がついていた。

撮影場所

この項目は独自研究を元に書かれています。
信じる信じないはあなた次第です。

ロケ地には複数の説がある。まず、インターネット上では島根県の宍道湖と多く言われている。しかし、近隣の松江市では気温が-10℃を下回ったことは1940～2020年まで一度もなく（参考）、最低気温が氷点下になる日でさえも2月～3月で見れば少ない方であり（参考）、ロケ地の可能性としては低いと考えられる。

もう1つの説として青森県の十三湖があり、テレビ番組「松岡修造のくいしん坊!万才」のロケでシジミ漁を体験している合間に撮影したとするものがある。実際に十三湖のシジミ漁を取り上げた回が2007年 3月5日に放送されており、時期が一致することが大きな根拠となっている。また、シジミ漁が行われている十三集落から見た背後の山の形状も動画のものと似ている（参考）。

ポストを読み込み中です
 https://twitter.com/ZETSUBOU11049/status/1319680974544777216

十三湖周辺にある五所川原市の市浦でも-10℃になる日数はあまりないものの、氷点下になる日は多い（参考）。また、年間全体を通じての最低気温としては、市浦では-10℃を記録していることが多く（参考）、地元の人の発言などから「-10℃」とした、とも考えられる。これ以外にも、現地の温度計で計測したら-10℃だった、水温から判断したなどの可能性もある。

いずれにせよ、宍道湖と比較すると、十三湖の方が冬の温度は低く、松岡修造が訪れた時期も一致するため、ロケ地としての可能性が高いと考えられる。

ありがとう、シジミ漁師

ニコニコ動画ではMAD動画のネタにされているほか、YouTubeでは英語字幕付きで非公式に転載されており（動画）、こちらの動画は2021年時点で700万回再生を超えている。動画についているコメントのほとんどすべてが英語となっている。

YouTubeの海外コメントでも、これを見ると笑ってしまうとともに元気が出るという声が多い。しかし、以下のようなコメントも複数見られる。

I was about to give up today. Thank you clam fisherman
ざっくり訳：私は今日もう少しであきらめるところでした。ありがとうシジミ漁師

どうも海外では松岡修造はテニス選手ではなく、シジミ漁師として誤解されているようだ。

日本でも「Just Do It」の人が誰なのかあまり知られていないので、そんな感じのものなのかもしれない。

やはりそのまま誤解されたままだと本人に申し訳ないため、2018年には動画説明文で「彼はシジミ漁師ではなく、元テニス選手である」などと追記されている。また、コメント欄でも「ウィンブルドンのベスト8に進出している」ことがほかの人からも多く指摘されている。

それが浸透してなお熱い思いは伝播しているようで、以下が最も高評価のついたコメントである。

He believed in me when no one else did
誰も信じてくれなくても、彼だけが私を信じてくれたんです

（2022年 10月現在、1.8万の高評価コメント）

松岡修造の職業が一部で勘違いされているとはいえども、この動画で多くの「あきらめかけている」人に国を超えてメッセージが届けられているのも事実であり、「鬱々とした気分の時に助けられた」「この動画を繰り返し見て試験を突破できた」「彼の言葉に涙が止まらなかった」などコメント欄では多くの感謝の言葉が見られる。再生数数百万回の動画で使われたこともあり（→参考）、今後さらに広まっていくことが期待される。