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あずさ2号単語

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あずさ2号とは、1977年 3月25日にリリースされた兄弟デュオ・狩人のデビューシングルである。

概要

失恋した女性が中央線の特急あずさに乗って東京を離れ、春まだ浅い信濃路へ向かう心情を表した1曲。曲前半とサビで曲調が大きく変化することで女心のアヤを表現したことが人々の心を捉え、シングルの売上が累計80万枚という大ヒットへ繋がった。

何故1番列車である1号ではなく2号が選ばれたのかというと、当時新宿駅を発車するあずさ 1号は午前6時40分発の不定期列車で知名度が低かったから。

ちなみに狩人の2人はあずさ2号があまりにも売れすぎて他の曲が売れなくなり、この曲を歌うのをためらっていたことがある。

1995年に若草恵が編曲し、狩人がセルフカバーしたニュー・ヴァージョンがリリースされている。

列車との関連性

あずさ2号がリリースされた1977年 3月当時、国鉄在来線の列車号数は始発駅を発車する順に上り下り関係なく、1号・2号・・・と振っていた。なのであずさ2号は新宿始発の下り列車と松本始発の上り列車の2本が存在していた。

しかし曲がリリースされてわずか1年半後の1978年 10月のダイヤ改正（通称ゴーサントオ）で、列車号数の付番法則が改訂され、列車号数は下り列車が奇数、上り列車が偶数を付ける新幹線と同じ方式に改定され、曲に登場する新宿駅始発のあずさ2号はあずさ 3号となった。
この付番法則は現在に至るまでJR各社に受け継がれており、新宿駅始発の下りあずさ2号が定期列車で復活する可能性は全く無いと言っても過言ではない。

2002年 2月2日、2が3つ並ぶこの日。下りの「懐かしの特急あずさ 2号」がリバイバル運転された。当時は長年特急あずさに使用されていた183・189系のE257系への置き換えが迫っており、それを記念した特別列車である。新宿駅で開かれた出発式にはもちろん狩人の2人も呼ばれている。
この特別列車は往年と同じ8時ちょうど発は定期列車の特急スーパーあずさ 3号が運転されている関係上実現せず、その2分後の8時2分発となった。先述の通り、下り列車には偶数の号数は付けられないが、この特別列車の場合あずさ2号と「2号」までを列車名に含むことで実現した。

2004年 3月のダイヤ改正で松本駅始発の上り一番列車にあずさ2号が復活。2016年 3月のダイヤ改正で平日のみだが大月駅の発車時刻が8時ちょうどとなったため、8時ちょうどのあずさ2号がおよそ37年半ぶりに復活することとなった。（但しこの場合歌詞とは裏腹に新宿・東京に向かう事になってしまう。）
しかし大月8時ちょうどのあずさ2号は2019年 3月のダイヤ改正で当該列車が大月通過となったために消滅。更にあずさ2号という名前も2020年 3月のダイヤ改正であずさとかいじの列車号数を通番とする変更が行われて2号はかいじに付番されたため、完全に姿を消した。