たにがわ(谷川)とは、国鉄からJR東日本にかけて運行している列車である。
概要
漢字表記の谷川は高崎線・上越線の優等列車として使われていた。
1982年の上越新幹線開業に伴い在来線の特急の大半が廃止された上越線沼田駅や水上駅といった駅を目的とする列車として、従来の急行ゆけむりを格上げする形で特急谷川は設定された。車両は185系200番台が使用されており、全列車が一部区間で同じダイヤ改正で設定された両毛線特急あかぎや吾妻線特急白根と併結していた。
1985年の新幹線上野開業に伴い3往復残っていた急行ゆけむりとの統合で谷川は下りのみ増発されているが、これに伴い上りと下りの本数が両方とも5本に統一されている。ところが1997年の北陸新幹線(長野新幹線)開業の際に平仮名表記のたにがわが上越新幹線の列車名に使用される事となったので、在来線特急の谷川は水上に名称変更されている。
平仮名表記のたにがわは上越新幹線越後湯沢駅以南発着の列車名として使われている。
1997年の北陸新幹線(長野新幹線)開業のダイヤ改正でJR東日本は新幹線の列車名を速度別から目的地別に変更する事となり、たにがわは東京駅と高崎駅・越後湯沢駅を各駅に停車する新幹線の列車名となった。ただし臨時列車の中には上越新幹線新潟駅発着や上越線支線ガーラ湯沢駅発着の物もあり、また通過駅を有するものもあった。同じく臨時列車の中には東京~越後湯沢間で東京~越後湯沢~新潟間のときに併結される列車もある。
E1系・E4系の2階建て車両を使用しているたにがわはMaxたにがわと、列車名の接頭語に「Max」と付けられているが、これは他の東北・上越新幹線の列車名と同じ扱いである。
2015年3月14日に北陸新幹線が長野駅から金沢駅まで延伸開業し、在来線特急のはくたかも廃止となった。このことに伴い、はくたかと連絡するたにがわの存在意義も消滅したため、日中に全廃されるなど大減便されることとなった。
2021年10月1日のE4系の引退によりMAXたにがわは廃止された。その後、2023年のE2系撤退により上越新幹線の使用車両がE7系に統一されたことで、E7系単独運用となっている。
運行形態
停車駅
文字数の都合から東北新幹線は「東北新」と表記している。上越線支線のガーラ湯沢駅は冬季のみ一部のたにがわ・Maxたにがわが発着する事がある。
路線名 | 東北新 | 上越新幹線 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
駅名 | 東 京 駅 |
上 野 駅 |
大 宮 駅 |
熊 谷 駅 |
本 庄 早 稲 田 駅 |
高 崎 駅 |
上 毛 高 原 駅 |
越 後 湯 沢 駅 |
ガ | ラ 湯 沢 駅 |
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たにがわ・Maxたにがわ | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
列車名の由来
年表
(新)特急谷川
1982年11月 一部の急行ゆけむりの格上げで上野~水上間に特急谷川上り5本・下り4本設定される。
停車駅は上野 - 赤羽 - 大宮 - 熊谷 - 深谷 - 高崎 - 新前原 - 渋川 - 沼田 - 後閑(2往復は通過) - 上牧(後閑駅通過便は通過) - 水上
1985年3月 急行ゆけむりとの統合で新特急谷川が5往復設定される。
1997年10月 たにがわの名称を新幹線の列車名に使われる事となったので在来線特急の新特急谷川の名称を新特急水上に変更。
新幹線たにがわ
1997年10月 北陸新幹線(長野新幹線)開業によるダイヤ変更で上越新幹線にたにがわ・Maxたにがわが計14往復が設定される。内訳は東京~高崎間4往復と東京~越後湯沢間10往復。
停車駅は東京 - 上野- 大宮 - 熊谷 - 高崎 - 上毛高原 - 越後湯沢
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
東北・北海道・上越・北陸新幹線及び山形・秋田新幹線の車両 |
200系 - 400系 - E1系 - E2系 - E3系 - E4系 - E5系/H5系 - E6系 - E7系/W7系 - E8系 |
東北・北海道・上越・北陸新幹線及び山形・秋田新幹線の列車 |
東北・北海道: はやぶさ - はやて - やまびこ - なすの - あおば 上越: とき - たにがわ - あさひ 北陸: かがやき - はくたか - つるぎ - あさま 山形・秋田: つばさ - こまち ※下線付きは現在不使用 |
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