それとも:乃木坂46の楽曲「インフルエンサー」(関連動画参照)
インフルエンサーとは、社会的影響が大きい発言力を持つ人のことである。
概要
インフルエンサーとはその発言が、社会に大きな影響を与える人のことである。特に販売促進の分野で用いられることが多い。
有名芸能人や政治家、大企業のトップなども社会的に大きな影響力を持っているが、それらの職種の社会的影響が大きいのは当たり前なので、YouTuberなど社会的地位に比べて大きな影響力を持つ人を指して使うことが多い。
著名人でも(ときに過激な)発言が注目されやすく、同様の職種の人に比べて特に発言の社会的影響が強いと、インフルエンサーとしての側面が強調されることがあるように思える。例えば、ジャスティン・ビーバーはインフルエンサーとして挙げられることが多く、彼が紹介したPPAPは世界的ブームとなった。
マーケティング上の利点
マーケティング上の広告戦略として、著名人に広告に出演してもらうと、出演料や広告枠料などなにかとお金がかかる。その点インフルエンサーと呼ばれる人物に頼めば比較的低費用で高い販売促進効果を得ることが出来る。
インフルエンサーというと聞こえがいいが、広告する側からするとコスパのいい広告手段くらいの意味しか持っていない単語なのかもしれない。
オピニオンリーダー/アーリーアダプター
集団の意思決定に影響を与える人物のことを「オピニオンリーダー」と呼ぶことがある。インフルエンサーとの違いははっきりと決められているわけではなく、ほぼ同義として使われることもある。
あえてインフルエンサーとオピニオンリーダーの違いを各Webサイトを参考に書き上げてみると、
のように言われることが多いようだ。
また、「キーオピニオンリーダー(KOL)」という言葉もあり、こちらは「その筋の専門家であるオピニオンリーダー」のような意味で使われることが多いようだ。医薬品の業界で、医師などの専門性を持ち、その分野の論調を牽引している人物を指して使っている言葉である[3]が、中国を中心にインフルエンサーの意味合いでも使われている[4]。
イノベーター理論では「アーリーアダプター」と呼ばれる集団と重なるとされることがある。簡単に言えば、下図の左から順に流行に飛びつきやすい集団が並んでおり、アーリーアダプターは、新しい動向を作り出す「イノベーター」に次ぐ2番目の集団となる。
水増しインフルエンサー
フォロワーのアカウントを購入し、フォロワー数を増やしてインフルエンサーであるかのように見せかけているアカウントを「水増しインフルエンサー」と呼ぶ。当然ながら多くのSNSでアカウントの売買は禁止されているが、実際には企業宣伝のために行われていることがある。
NHK『クローズアップ現代+』の調査によれば、そうしたアカウントのうち多数はbotや乗っ取りアカウントであった。乗っ取りアカウントの場合、ブラジルなど海外に被害が及んでいるケースが多く、本人たちも知らない間に水増しインフルエンサーのフォロワーになっていたようだ。SNSをパソコン上からも利用できるようにする特定のソフトウェアの利用規約に「他の人が利用する場合がある」という文言があり、そのソフトウェアを利用したためにアカウントが乗っ取られる事態になったと推測されている。
語源
英語で書くと「influencer」である。英語でいう「影響する」という意味の「influence」に「~する人」という意味の接尾辞「(e)r」を付けた形。同じ語源の単語として「flu」があり、こちらは英語では「インフルエンザ」の意味となる。
インフルエンザの語源はイタリア語で「影響」を意味する「influenza」から。16世紀に占星術師たちによって天体の運行がインフルエンザの流行に「影響」すると考えられたことが由来。これが世界的に用いられるようになった。イタリア語のinfluenza、英語のinfluenceのどちらも、語源を辿ればラテン語の「influentia」(影響)となる。
手洗い、うがいをしっかりして十分な睡眠をとり、くれぐれもインフルエンザのインフルエンサーにならないようにしていただきたい。…何?寒気がするって?インフルエンザに感染してるかもしれないな
関連動画
ニコニコ動画にはこの記事の意味での関連動画はほとんど投稿されておらず、乃木坂46の楽曲が中心である。
関連項目
脚注
- *Insta Lab「今さら聞けない!オピニオンリーダーの意味をばっちり解説」
- *ボクシルマガジン「オピニオンリーダーとは | インフルエンサーマーケティング時代のキーパーソンを解説」
- *日本総研「KOL(Key Opinion Leader)マネジメントの仕組み構築支援」
- *Social Media Lab「中国版インフルエンサー“KOL”とは? Find Japan西山氏が語るKOLマーケティングのポイントと裏事情」
- *画像の直接の引用元はこちらの動画。発祥の図はジェリー・ムーア『キャズム――ハイテクをブレイクさせる「超」マーケティング理論』に掲載。ネット上に同様の図が多数掲載されている
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