第二世代エンジェロイドタイプε(イプシロン)「Chaos」(通称:カオス)とは、水無月すう原作の「そらのおとしもの」に登場するキャラクターである。声優は豊崎愛生が担当。
概要
身長:107cm
体重:19kg
スリーサイズ:不明
翼型:不明
原作では第6巻、アニメでは第2期「そらのおとしものf(フォルテ)」より登場。自ら派遣するエンジェロイドが揃ってイカロスの回収(可変ウィング回収)任務を放棄、あるいは失敗したため、シナプスのマスターにより開発、地上へと派遣された第二世代のエンジェロイド。
建造直後のためか、精神年齢がとても幼い。建造者の意向かどうかは定かではないが、その性格は、何かを一方的にいたぶることを「お人形遊び」と称するように、子供の純粋さ故の残酷さが狂気と呼べるほど強く押し出されたもの。その性質は戦闘行為の際にも色濃く現れている。
少なくとも戦闘に関するスペックにおいては第一世代の機能を凌駕しており、強力な遠距離兵装や機動力を持つ。また、第一世代エンジェロイド達に精神攻撃を仕掛けられるほどの電子戦能力を誇り、イカロスやニンフを軽々と手玉に取るだけでなく、それまでエンジェロイドの禁忌とされていた夢への干渉も可能。智樹の夢に入り込み、この危機を伝えようとするダイダロスを妨害した。
シナプスのマスターの「イカロスやニンフは愛に狂い、シナプスを裏切った」といった言葉を受け、使命感以上に好奇心が勝り、「愛」に対して興味津々になってしまい、彼の命令をよそにイカロス達第一世代エンジェロイド達へ愛の定義という素朴な、しかしながら難解な命題を投げかけながら彼女たちを襲撃する。
アニメ版では原作より大幅に機能が増強されており、可変式の翼を使った数々の強力な武装を披露した。これに対しイカロスは切り札のウラヌスシステムを犠牲にしてカオスを海底8000メートル深くに沈めて撃退した。この交戦の結果は原作と共通している。
しかし、それでもなお、彼女は生きていた。ボディの頑丈さでさえも軽くイカロス達の想像を凌駕していたのだ。戦闘でのイカロスの悲痛な叫びを曲解し、愛=痛覚と思い込んでしまう。大きくなって地上に戻ったときは皆にもいっぱい愛をあげよう。その時を夢見ながらカオスは海の生物達を次々取り込み、その体を成長させる。
アニメ版では異常気象を巻き起こしながら空美町を襲撃。一度はイカロス達を追い詰めるものの、第一世代エンジェロイド三人の能力をフルに発揮した連携戦術の前に敗れた。倒れたカオスは愛して殺してと寂しさを訴えるかのように叫ぶも、エンジェロイドの幸せを願う智樹の優しさに触れ、自らの動力炉に暖かい何かが生まれるのを感じ、その機能を停止させる。
その後封印処理を受けたカオスはダイダロスのもとに送還され、間違った進化(成長しちゃだめなの!)を遂げたその体を元の幼い子供のような姿に戻されることに。
やがて治療を受けたカオスは、美香子が主催した智樹とヒロイン達の結婚式を半ば妨害するような形で再び地上に姿を表す。智樹を「おにいちゃん」と呼び、抱き付く彼女の姿は外見相応の無邪気な明るさに満ちたもので、すっかり毒気を抜かれてしまった智樹たちは彼女と共に日常を過ごすことになるのであった。
ダイダロスへ託したはずの「カオスを幸せにして欲しい」という願いは、どうやら願った智樹自身が果たすことになりそうであったが、本編中では風音日和と刺し違える形でその生涯を全うした。その後、石板(ルール)が智樹の願いを叶えた事により、他のエンジェロイド達は復活したが、カオスが復活したかどうかは媒体によって異なる。少なくとも何らかの形で現世に戻ってきたと思われる。
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