この項目ではギリシア神話の登場人物について記述しています。
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イカロス (Ikaros) とは、ギリシア神話の登場人物である。
概要
ミーノータウロス(ミノタウロス)という頭が牛だけど人間という暴れん坊に困ったミノス王は、ダイダロスに命じて超複雑な迷宮を作らせ、そこに暴れん坊を閉じ込めることに成功した。しかし、その後、王が自分勝手に切れたことで、ダイダロスは息子のイカロスとともに迷宮の奥の塔に閉じ込められてしまう (´・ω・`)
親子は、鳥の羽を蝋で固めて作った人工の翼を身につけて塔から脱出する。しかし、「高く飛んだら(本当に)負け」という父の言葉を、飛ぶことに夢中になった若い息子は覚えていられるだろうか。高く、より高く飛んでしまった。
結果、赤く燃えたつ太陽の前では、所詮は蝋で固めた鳥の羽。みるみる溶けて舞い散って、翼を奪われたイカロスは、落ちて命を失うことになった (´;ω;`)
評価
イカロスの行動は基本的に愚か者の所業として認識されている。父親の言いつけを聞かずに高く飛んでしまい、地に打ち付けられたという行動は調子に乗ったらひどい目を見るという教訓を伝えている。
また、「空高くを目指して罰を受ける」というモチーフは聖書のバベルの塔などにも見ることができる。
しかし、その一方で人類の夢の一つであった空を飛ぶという行為に挑戦したという行動を評価する場合もある。
日本では
イカロスを題材にした「勇気一つを友にして」という曲が有名である。
NHKの『みんなのうた』で放送されたほか、小学校の音楽の教科書にも掲載されており、日本におけるイカロスの知名度上昇に一役買っているといえる。本来はさほど重要でもないイカロスであるが、ゼウス・アポロンなどの神々やヘラクレス・アキレスなどの英雄と同程度の知名度はあるといえる。
また、人の力だけで空をどれだけ飛ぶことができるかというコンテストが定期的に開催されており、まさにイカロスを模したコンテストであるといえる。
関連動画
関連項目
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