コンピュータソフトウェア倫理機構とは、コンピュータ用ソフトの倫理的な審査を行う機関である。
概要
略称はEOCS(Ethics Organization of Computer Software)。一般にはソフ倫と呼ばれることが多い。名前からわかるように、PC用ソフトに関する審査を行う。
所謂暴力シーンや性的表現のあるシーンを含むPCゲームの表現及び販売の規制を行っている事で知られるが、それ以外にも海賊版の撲滅運動や美少女ゲームアワードの後援などの活動もおこなっている。
設立は1992年10月。一応「自主規制」の団体なので、各エロゲメーカーが入会するしないは選べる体裁にはなっていた。しかしソフ倫を通さずにソフトを流通にのせるのは非常に難しく、実際問題として審査を受けないわけにはいかない場合がほとんどで、エロゲメーカーにとっては表現上の縛りが強くなるという苦しい状況になった。[1]
審査
審査をパスした作品は以下の3通りに分けられる。
これに伴い上記の内容を明記したシールの貼り付けが義務付けられている。
具体的な規制の内容は「コンピュータソフトウェア倫理機構 倫理規程」に明記されており、公式サイトの「情報開示」のページより閲覧できる。
よくゲームに登場する学校名が「○○学園」や「○○学院」となっているのはこの「倫理規程」に沿っているためであるが、具体的に禁止ワードが定められているわけではなく、以下に示す倫理規程第12条6項によるものである。
第12条 18才未満者への販売禁止ソフト作品の制作において表現出来ない、あるいは表現に条
件のある事項を次のとおり定める。(中略)
(6)年齢制限について
性的行為・性的行為を連想させる裸体表現による人間および人間的なキャラクターの年齢が18才未満であることを特定できる記述をしない。
ただし、これはソフ倫に加盟している企業においてのみ適用されるため、同人などの作品ではソフ倫的に完全にアウアウなものもある。
またâgeやういんどみる、たまソフトやニトロプラスといった一部メーカー・ブランドはソフ倫ではなく、コンテンツ・ソフト協同組合(CSA)のメディア倫理委員会(メディ倫)を審査組織としている。CSAではソフ倫と比べると規制が甘くソフ倫では認められていない高校、生徒の用語を使用することを容認している。
同人作品に対して
従来、同人作品についてはソフ倫の審査対象外であったが、平成27年10月より同人PCゲームソフトに対しても審査の受付を開始した。ただし審査を受けるかは任意である。
関連項目
外部リンク
脚注
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