サーマル・デトネーター(thermal detonator)とは、映画『スターウォーズ』に出てくる小型核爆弾である。
概要
サーマル・デトネーターの大きさは手のひらに収まる程度だが、見た目とは裏腹に凄まじい威力を持ち、通常の物であれば半径5~20mの範囲を焼き払い、違法改造された物であれば半径100mに及ぶ爆発を起こす。
起爆に使用される合成爆発物パラディウムは極めて不安定な物質であり、過度な震動や高熱に晒されると勝手に爆発することもある。
その危険性の高さから一般市民による所有は厳重に規制されていたが、闇市場では高額で取引され、傭兵や賞金稼ぎ、凶悪犯罪者などが所持していることも多かった。
使用法
この兵器はスライド式トリガーを押すことで爆発するが、持ち手が自爆しないように時限装置が仕込まれている。タイマーは6秒から5分まで調整出来る。また、トリガーを元の位置に戻してタイマーをリセットすることも可能である。スピーダーなどのビークルによる慣性爆発物として使用する場合は、適切な時間を決定するために距離を測るためのセンサー使用が推奨されている。
一部の悪党は、小型のサーマル・デトネーターを生物の体内に挿入し、外部条件が満たされたときに爆発するように設定するという残虐な戦術を用いていた。
スターウォーズ世界に存在する手榴弾は爆発物だけではなく、共和国軍が使用する「EMPグレネード」やグンガン族が使用する「エナジーボール」など、電子機器だけを破壊するタイプのものも存在した。
歴史
銀河共和国末期に発生したクローン大戦では多数のサーマル・デトネーターが使用されることになった。後の銀河内乱時にも、帝国軍兵士と反乱軍兵士の間で大量に消費された。
傭兵や賞金稼ぎなど非合法活動を行う者は、ベルトに大量のサーマル・デトネーターを巻きつけていた。
映画本編ではEP5にてルーク・スカイウォーカーがホスの戦いで使用。巨大歩行兵器AT-ATの強固な装甲をライトセイバーで溶断し、内部にサーマル・デトネーターを投げ込む事で撃破している。(ただし、この際に使用した爆弾の名称は語られていない)
また、EP6ではレイア・オーガナが賞金稼ぎ(ブーシー)を装ってジャバ・ザ・ハットの宮殿に乗り込んだ際、交渉に苛立った素振りを演じながらサーマル・デトネーターを取り出し、時限装置を起動してジャバを脅迫している。この際にC-3POが「彼はサーマル・デトネーターを持っています!」と発言しており、初めて名称が明かされた。
種類
その他
ゲーム「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」では、プレイヤーが武器として持ち歩く事が出来る。
設定通り半径10数メートルに及ぶ巨大な火球を発生させるため、上手く使えば敵の群れを一掃する事が出来るが、火球はプレイヤーや友好的なNPCにもダメージを与えるので運用には細心の注意が必要となる。ジャバ・ザ・ハットとの交渉時に所持していた場合には原作同様、脅迫に利用することも出来る。
ただし、一部の敵もサーマル・デトネーターを持っており、自爆同然に投げつけてくることが多い。また、市街地で無差別殺人などを繰り返していると、どこからか無数のサーマル・デトネーターが投げ込まれてきて問答無用でゲームオーバーになることもある。
関連動画
←(ルークがぶら下がって投げ入れてる所)
関連項目
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