ジェイル大橋とは、ヘヴィメタルバンド聖飢魔IIの構成員である。
ギターを担当し、地獄における役職は地獄最悪刑務所拷問官、帝国治安判事。このためジェイル大橋代官が正式な構成員名とされる。
自身が手がけた聖飢魔IIにおける代表曲はアダムの林檎、FIRE AFTER FIREなど。
なお本項では世を忍ぶ仮の姿である大橋隆志としての活動も一部記載をする。
概要
聖飢魔II加入
聖飢魔IIの結成は魔暦紀元前16年(1982年)だが、ジェイル大橋が構成員として加入したのは魔暦紀元前13年(1985年)の聖飢魔II地球デビューに合わせてのこと。デビュー前から参加していたギター担当のエース清水長官はそのまま、もう一名のギター担当であったガンダーラ・サンゲリア・チグリス・ユーフラテス金子の脱退にあわせて行われた、人事異動ならぬ悪魔事異動にて加入、下手側のギターを務める。また、その際に行われたオーディションにて最終候補としてその席を競い合ったのが、のちのジェイル大橋脱退を受け加入した、Sgt.ルーク篁III世参謀であった。
構成員として
晴れて地球デビューを果たし、荒々しくも華のあるステージングとプレイング、挑戦的な目つきとシャープなマスクから、「怖いけどカッコイイ」として特に女性信者の人気を多く集める。
初期は創設者であったダミアン浜田殿下の手がけた蝋人形の館を始め、正統派なメタルナンバーが多かった聖飢魔IIであるが、ジェイル大橋はロックを主体としたナンバーを得意とし、それは第3大教典「地獄より愛をこめて」でメインコンポーザーを務めた際にいかんなく発揮された。余談だが、音源化はされていないものにメデューサという曲もデビュー前に演奏されていた記録もある。
聖飢魔II脱退
悪魔という恐ろしい存在でありながら、どこかコミカルなデーモン小暮閣下(現デーモン閣下)ら他の構成員達と異なり、どこか”尖った”印象があった。というのも、ストイックに音楽をやっていきたいジェイル大橋の意向に反して、バラエティ番組への出演など本意に沿わない活動などがあったからと思われる。
それ以外にも様々な理由があるが(聖飢魔II解散ミサの裏舞台を収録したURA VIDEOで本悪魔が語っている)徐々に構成員との不和が生まれ、活動絵巻経典にもなった悪魔の黒ミサツアー終了後、魔暦紀元前11年(1987年)1月をもって聖飢魔IIを脱退。対外的には「人間の女性に恋をし、人間になるのを引き換えに聖飢魔IIのおよび地獄から追放された」と発表された。
ギタリスト”大橋隆志”として
その後、人間大橋隆志は渡米。芸名をTakashi "Jam" O'hashiとし、1988年に日米混成バンドCats in Bootsを結成。全米ツアーや全世界でのレコード発売などかなりの注目を集めたバンドであったが、マネジメントなどバンド運営面でのトラブルや、それらに起因する人間関係での不和が生まれ、1990年4月をもって解散。その後、Slumlordsというバンドへの参加もしたが、他メンバーのドラッグ癖を嫌いこれも脱退。バンド活動はなくなったが、以後も引き続きアメリカを舞台にギタリストとしての活動を行った。
帰国、そして"ジェイル大橋"再び
魔暦紀元前3年(1995年)7月に帰国。その頃聖飢魔IIは地球デビューより10周年という記念の時を迎えていた。それに合わせて行われた大黒ミササタンオールスターズに、ジェイル大橋として登場。これはかつての構成員が限定的に復活すると銘打たれた記念すべきミサであり、ダミアン浜田殿下、ゾッド星島親分、ジード飯島大将らと共に、現役構成員はもとより信者たちに盛大に迎えられた。のちに「家出しちゃったけど…」などと述懐するように、様々な思いを抱えて脱退を決めたところからの復帰。いくらかの時間をおいたとはいえ、ジェイル大橋自身もかなり悩んだ末のことだった。しかしここでのジェイル大橋としてのステージ復帰もきっかけとなり、のちの魔暦元年(1999年)12月30日の解散大黒ミサへの参加や、魔暦7年(2005年)以降にたびたび行われた期間限定再集結をもっての正規構成員としての復帰などに繋がったともいえる。
なお、魔暦12年(2010年)以降の期間限定再集結では、エース清水長官に代わり上手側のギターを務めている。「ともに下手側のギターを務めたソウルメイト」として、Sgt.ルーク篁III世参謀とともに新たなギターコンビが組まれた。
丸くなった悪魔
上記サタンオールスターズや解散ミサにおいて、脱退前に見せていた刺々しさはすっかり無くなり、ステージ上でも笑顔を見せるようになった。曰く、
「あのね、音楽の中だけで尖ればいいんだとやっとわかったんだよね」
「他はね、別に尖っていてもね、大してこう…有益なことは何も無かった」
「丸くおさまって来ました!」
とのこと。
(なお、この発言は聖飢魔IIとしてのステージではなく、デーモン閣下のソロライブに大橋隆志として出演した際にMCで語ったことである)
ミサ開演前の影アナウンスで世を忍ぶ仮の故郷の方言である三河弁を披露したり、アメリカでの活動で身につけた英語力を活かし、海外ミサでオーディエンスを盛り上げたりなど、ギター以外の面でもさらなる活躍を見せた。国内ミサでもMCにて「いじられキャラになってしまいました…」と自ら語る場面も。
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