セントビンセントおよびグレナディーン諸島とは、中南米のカリブ海に位置するセントビンセント島と珊瑚礁帯のグレナディーン諸島からなる立憲君主国である。イギリス連邦の一員であり、かつ、英連邦王国の一つ。
日本では長い名前の国の代表例として知られ、小・中学生の約25%がいつの間にか暗唱できるようになると言われている。
概要
基本データ | |
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正式名称 | セントビンセントおよびグレナディーン諸島 Saint Vincent and the Grenadines |
国旗 | |
国歌 | 美しき国セントビンセント |
公用語 | 英語 |
首都 | キングスタウン(Kingstown) |
面積 | 389km²(世界第185位) |
人口(’23) | 約10.1万人(世界第200位) |
通貨 | 東カリブドル(XEC, EC$) |
ヨーロッパ人の入植以降、歴史の変動によりイギリスとフランスの植民地を転々とし、1969年にイギリスの内政自治権を獲得、1979年10月27日に同国より独立を果たした。周辺諸島では最後の独立となった。
現在はイギリス連邦および英連邦王国に所属、象徴としての国家元首を英国王とした議院内閣制を敷いている。
首都はキングスタウン。公用語は英語、通貨単位は東カリブドル。
主要産業
観光とバナナ生産。また、グレナディーン諸島ではごく少数ながら捕鯨を行っている。
葛とアロールートの話
「葛粉の世界最大の生産国」とする話が広まっているが葛ではなく西インド諸島などの熱帯地域に生えるアロールート(和名がクズウコン)という植物からデンプンを取りだして利用していて、このアロールート粉(巷ではアロールートパウダーなどと紹介されている)の生産量が世界最大ということになる。
ちなみに分類的には
アロールート:ショウガ目クズウコン科クズウコン属の植物
葛:マメ目マメ科クズ属の植物
とされている。
地理
国土はカリブに浮かぶ小アンティル諸島の一部で、火山島のセントビンセント島と珊瑚礁のグレナディーン諸島によって構成されている。北にセントルシア、東にバルバドス、南西にグレナダがある。
セントビンセント島は1902年、1979年に噴火し、特に1902年の噴火では多くの被害をもたらした。
関連動画
(8:10辺りから30秒ほど)
関連項目
- カリブ海
- イギリス連邦 (英国と旧植民地の独立国からなる緩やかな国家共同体)
- 英連邦王国 (象徴的国家元首を英国王とする国家共同体、16ヶ国が所属)
- パイレーツ・オブ・カリビアン (セントビンセント島で撮影された)
- 国の一覧
関連リンク
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