ゼネラル・エレクトリック・カンパニー(ジェネラル・エレクトリック・カンパニー、General Electric Company, GE)とは、アメリカ合衆国の複合企業である。
概要
アメリカ合衆国コネチカット州に本社を置く複合企業、電気電子機器メーカー。日本ではそれほど知られていない企業であるが、電気電子機器、化学材料、航空機用エンジン、軍需産業、金融、メディア、インフラ関係等の多くの分野に参入しているコングロマリットの典型的存在でもあり、又、それらほとんどの分野において世界的なシェアを持つ。略称はGE(ジーイー)であり、ロゴにもこの略称を用いていることもあってか、正式社名で呼ばれることはあまりない。
はじまり
世界的に知られている発明家であり企業家トーマス・エジソンによって作られた「エジソン電気照明会社」がGEの原点である。ここでは電球の発明・販売と、電気を供給するための発電所を事業としていた。ここで使われていた電球のフィラメントは日本の京都の山からとりよせた竹を燃やして炭化させたものを使用していた(このフィラメントは約9年間用いられた)。
1882年に、指数的に増える電力の需要に答えるべくニューヨークに発電所を建設した。しかしエジソンが用いた直流方式の発電は都市のインフラ的な面で言えば、テスラなどによって開発された交流方式の発電に比べはるかに効率が悪く、送電過程での損失が大きいために都市などの需要が高い場所の近く(もしくは内部)などにたくさん発電所を作らなければならならない。
エジソンは最後まで直流方式にこだわったものの、遠く離れた所に置かれた発電所で大量に作られた電気を効率よく運べる交流方式に敗北した。
1892年に「トムソン・ヒューストン・カンパニー」と合併し、社名から「エジソン」の名前がなくなり、現在の社名になった(これをもってエジソンは完全に経営からは離れ、研究活動にすべてを費やしたという)。
初期~大改革以前
1955年に人工的なダイヤモンドの開発を成功するなど、研究開発部門においてはそれなりの成果を挙げたものの、意気込んで参入したメインフレーム事業の撤退や、大企業化したことによる官僚的な構造など、今日のような世界的に知られた企業とは到底かけ離れたGEであった。
「最強企業」へ
1981年にCEOに就任したジャック・ウェルチは「あらゆる事業において、その産業分野の世界シェアが第一位、最悪でも第二位でない事業は、ただちに売却もしくは撤退する」というような「選択と集中」や、経営手法「シックス・シグマ」の発展、容赦ないリストラによる人員削減、積極的なM&Aなどの多くの思い切った改革を行う。
これにより、株式時価総額は世界トップクラス、1981年と比較した総売上、純利益をそれぞれ5倍、8倍にまで一気に押し上げ、「最強企業」と世界各国のメディア、産業界から絶賛されている企業となった。2008年には創業時から製造している家電部門を売上不振を理由に売却することを発表した。
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