マーダーミステリー(Murder Mystery)とは、主に殺人事件を題材にした推理物のテーブルゲーム・パーティーゲームである。
概要
複数人が参加し、その中に犯人役が(通常は1名)おり、それを参加者同士の議論や推理によって見つけ出すゲームである。当然犯人役は逃げ切る(犯人と特定されない)ことが目的となるゲーム。勝敗を競うゲームというよりは、一緒にその場を楽しく過ごすということを共通認識として持っておくと良い。プレイヤーはTRPGのように渡された「キャラクターシート」や「シナリオブック」と呼ばれるものに沿ってロールプレイ(なりきり)を行うという側面も持っている。
- プレイヤー役
- 基本は複数人存在し、キャラクターシートに則って犯人の特定を目指していく。
一定時間の議論や証拠品、アリバイやトリックの検証を重ねた上で、投票を行い、犯人役に最多票を入れることが目的となる。 - 犯人役
- 基本は1名。犯人とバレることなく、その場を乗り切ることが目的。
そのためにはウソやごまかしなどを躊躇することなく使用し、自分に最多票が入らないような立ち回りを意識していく。
ただし、プレイヤー役も犯人役も「キャラクターシート」に別な目的(サブミッション)が設定されていることがある。内容はシナリオによって様々あり、事件の本質とは何も関係がない目的などが指示されることも。これが各プレイヤーで複雑に絡むことにより、笑いあり、時には涙ありの展開が起きることがマーダーミステリーの醍醐味とも言える。
ゲームの進行は人狼のような定形と呼べるものはあまりないため、一般的な流れを下記に記載しておく。
一般的なゲーム進行
①キャラクターシート(シナリオ)配布
最初に配られたキャラクターシートを読み込む時間。この時点で犯人か否かは「本人のみ」知ることになる。各役割や行動を頭に入れる時間となる。キャラクターシート(シナリオ)はプレイ中読み返すことが可能であることが多い。
②メインのシナリオ説明
各キャラクターがどのような事情でその場にいるか、また事件のあらましなどがシナリオやGMから伝えられる。その際、シナリオ特有のシステム解説や処理なども行われることが多い。
③捜査・議論
議論の時間はシナリオにより様々であるが、一定時間で打ち切られるものが多い。これはあまりにも長時間の場合犯人の特定がしやすくなってしまうためである。証拠品や情報などがカード化されていることが多く、その情報や相手の情報を駆使して捜査をしていく。
④投票
議論を重ねた結果、犯人と思われるプレイヤーに投票をする。
投票の方式は様々であり、シナリオによって細部のルールが変わることが多い。
⑤エンディング
ここまで来ると様々な分岐がシナリオによって起こるため一定の処理というものはないが、原則はその物語の結末などを知れるようになっている。
⑥感想戦
各プレイヤーの目的などをネタばらししていき、プレイングなどを褒めたり、裏の目的を知ったりなどで各プレイヤーで話し合う時間が取られることが多い。マーダーミステリーのこの時間が好きという人は多く、捜査・議論時間を超えてしまうことも。
オンラインでプレイする場合
オンラインでプレイする場合はdiscord、LINE、Skypeなどのボイスチャットのシステムと、カードや盤面を管理するオンラインツールを組み合わせて行うことが多い。
オンラインシナリオは有償・無償で配布されており、そのシナリオが指定したシステムに組み込むことによって盤面が形成される。
TRPGのオンラインのシステムをベースとしているシナリオが現在では主流である。
用語
用語 | 解説 |
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禁止事項・マナー
ネタバレ厳禁
マーダーミステリーは推理小説のような「ネタバレ」となる要素がふんだんに盛り込まれている。シナリオの犯人に繋がる情報などをSNSやBlog、動画などに掲載するのは有償シナリオ・無償シナリオ、動画での配信OK、などを一切問わず重大なマナー違反である。商業ベースの場合は明確な「営業妨害」となるため、絶対に行わないようにしよう。
- シナリオの内容を把握した状態での参加
- 上記ネタバレにも含まれていますが、シナリオの結末や犯人を知った状態でのプレイも重大なマナー違反です。「未体験の人同士のみで行う」事がルール上も・道義的にも正しい行動です。(※1)
理由は様々ありますが、基本は「場が究極的にしらけてしまう」事にあります。店舗公演型などは参加費用を支払って参加している事が多く、トラブルとなるケースが想定されます。注意しましょう。
(※1)例外として、「複数回プレイが問題ない」というシナリオも存在しています。その場合はGMや主催者に確認の上でご参加ください。
配信について
マーダーミステリーのシナリオは有償・無償など様々なシナリオが存在しているが、配信についてはそのスタンスはまちまちで、作者や制作会社の公式の情報やガイドラインで「配信OK」と明確に書かれているもののみ、ガイドラインに則って配信を行うようにしましょう。
それ以外の「明言されていないもの」については配信は禁止だと思っておいたほうが良いです。
上記のマナーにもある通り、マーダーミステリーの配信という行為は推理小説の結末を広めるような行為ですので、マナーを守って楽しく配信しましょう。
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関連項目
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