二次元(にじげん)とは、
ここでは後者について述べる。
概要
二次元とは「アニメ絵を伴うもの」言わばアニメ絵系のこと。アニメや漫画は紙や画面などの平面=二次元に描かれるから二次元と呼ぶ。台湾など中国語圏ではACG(Anime, Comic, Game)またはNovelのNを加えACGNと呼ぶものに当たる。
歴史的には、80年代にアニメ・漫画のキャラしか愛せない状態を指して二次元コンプレックス(二次コン)という言葉がファンの間で生まれた(具体的にはクラリス・コンプレックスから広まったという説がある)。これが起源と考えられる。
以下のようなものが二次元と言えるだろう。
※アニメ絵の要素があるものに限る。
- アニメ / マンガ / ゲーム / ラノベ
- イラスト(pixiv、Twitter等に日々投稿される)
- フィギュア / アニメ風ドール
- 音声(ドラマ、ボイス、ASMR、催眠など)
- 3Dモデル / VR(アバター、NPCなど) / Vtuber
- イメージキャラクター / アニメCM(商品の宣伝、企業PR、地域PRなど)
- 音声合成ソフト(ボカロ、ボイロ、ゆっくりなど。立ち絵も膨大)
アニメ絵(アニメ調の絵)はアニメ・漫画で発達してきた絵柄で、現在はゲームなど幅広いメディアで展開している。メディアミックス(作品が他のメディアでも作られること)や二次創作(派生的な作品が作者以外によって自由に作られること)が盛んなのも特徴。
アニメ調の3DCGでは3Dをアニメっぽくするため、トゥーンレンダリングなどの技術を用いる。Lat式ミクは顔面のポリゴンを裏返して貼り付けるという驚くべき構造を持ち、元々らぶデス(TEATIME、2005)という先駆的作品で使われた技術だという(なお、らぶ式ミクもらぶデス2から生み出されたモデル)。
極端な場合、絵が無くてもアニメ絵のキャラが目に浮かぶなら、「想像にアニメ絵が伴う」ので二次元と言えるだろう。例えば表紙絵も挿絵も無いラノベ、挿絵無しのラノベ的オンライン小説(小説投稿サイトなどに多数ある)、絵無しのエロゲ(RPGのボリューム……)がある。
参考 数学や物理の2次元
1つの値を持つ要素を次元という。空間的広がりだけでなく、物理では質量や電荷の単位も次元である。3次元空間に時間軸を加えて四次元と呼ぶこともある。
例えばRPGで(HP, MP, 攻, 守, 速)と5つパラメータがあるステータスは、5次元空間上の座標や5次元ベクトル(ベクトル:数などを一列に並べたもの)で表わせる。図が書けなくても5次元ベクトルの足し算・引き算は簡単にできる。レベルアップでHP・MP・攻が5増えて守・速が2増えたなら、+(5, 5, 5, 2, 2)という足し算をすればいい。
このように2次元の中身は2つの次元に何を選ぶかによる。日常では2次元は空間的な平面を意味することが多い。
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関連項目
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