加藤剛とは、ドラマ「大岡越前」や映画「砂の器」で知られる俳優である。
概要
1938年静岡県生まれ・身長173cm。早稲田大学在学中に俳優座養成所に入団。1962年にドラマ「人間の条件」の主人公・梶役でデビュー。
俳優座13期の同級生には石立鉄男・細川俊之・横内正らがいる。
その後テレビ・映画・舞台と幅広く活躍し、1970年から99年にかけて放送され、TBSの看板番組にもなったドラマ「大岡越前」の大岡忠相(おおおかただすけ)役は代表作のひとつになった。
ほかにも松本清張原作の映画「砂の器」の陰のある音楽家や、NHKの大河ドラマ「風と雲と虹と」の平小次郎将門役など、落ち着いた知的な雰囲気と端正なマスクで様々な役を演じた。
2018年には綾瀬はるか主演の映画「今夜ロマンス劇場で」に病室の老人役で出演し、これが最後の映画作品となった。
1992年には「わが愛三部作」で「紀伊國屋演劇賞」と「芸術選奨文部大臣賞」を受賞。2001年に「紫綬褒章」、2008年には「旭日小綬章」を受賞している。
「砂の器」で加藤と共演した千葉県知事の森田健作は、『自分の俳優人生において、こんなに仕事もプライベートも誠実で真面目な人にお目にかかったことはございません』と語っている。
俳優仲間には「剛ちゃん」と呼ばれ親しまれたが、2018年6月、胆嚢(たんのう)がんのため逝去。
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