吉良吉影は静かに暮らしたいとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』Part4「ダイヤモンドは砕けない」のエピソードの1つである。
概要
ジョジョの奇妙な冒険Part4「ダイヤモンドは砕けない」のストーリーの核心に迫るエピソード。その①~その⑤と、その直後のエピソードタイトルである「杜王町の人々」と合わせて一つのエピソードとなっている。単行本第37巻収録。
15年前に杉本鈴美を殺害し、警察に捕まる事もなく、その後も杜王町で人知れず殺人を行い社会に溶け込んでいる殺人鬼・吉良吉影の正体を、吉良吉影の視点からこの話は描かれている。
一見エリート風のサラリーマンに見え、同僚からは特徴のない影のうすい男と認識されている吉良吉影だが、殺した女性の手首をスーツのポケットに忍ばせ、その手とお昼のサンドイッチを選んだり食事したりとおぞましい一面を見せる。
しかし、手首を隠したサンドイッチの袋を自分のサンドイッチと勘違いして矢安宮重清(通称:重ちー)が持ち去ってしまう。手首には吉良が買った指輪をはめている為、もし手首が見つかってしまえば警察の捜査によって吉良吉影にたどり着いてしまう。吉良吉影は、何とかして手首の入った袋を取り戻し、場合によっては重ちーを始末しようと行動する。
第4部のストーリーのターニングポイントとなるエピソードであり、仲間を殺された主人公の仲間のスタンド使い達は、同じくスタンド使いである殺人鬼を探し出すため動き出すことになる。
また、このエピソード中や後のエピソードで語られる吉良吉影の「『心の平穏』を願って生きてる」という自身の幸福論は、「殺人」が趣味という点を除けば読者に共感を持たれており、作者も「殺人鬼でなければ理想のヒーロー像」と語っており、「吉良吉影は静かに暮らしたい」というエピソードタイトルはその幸福論を端的に表した秀逸なタイトルであろう。
実際、このような願いを抱きながらのんびり過ごそうとする一方で、時には仲間と自身の平穏を取り戻すために奮闘する主人公が、ジョジョシリーズ以外のジャンプ関連作(シャーマンキング、斉木楠雄のΨ難など)に登場している。
(ただ、吉良の場合はあくまで自身のみの平穏を望む傾向が強く、他者への情に乏しい殺人鬼である。)
そのタイトルの秀逸さからか、「○○は静かに暮らしたい」というパロディタイトルを作られることがよくある。
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関連項目
- ジョジョの奇妙な冒険
- ダイヤモンドは砕けない
- 吉良吉影
- キラークイーン
- 矢安宮重清
- 東方仗助
- 虹村億泰
- 吉良の同僚
- chase
- 吉良吉影の新しい事情
- 猫は吉良吉影が好き
- ジョジョの奇妙な冒険 関連項目一覧
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