杉本鈴美(すぎもと れいみ)とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第4部「ダイヤモンドは砕けない」の登場人物である。
CV:広橋涼(ASB版、EoH版) / 原紗友里(テレビアニメ版)
概要
杜王町に住んでいる少女。いつも愛犬の「アーノルド」と一緒にいる。
髪はオールバックで、ワンピース姿という服装をしている。
彼氏はいない。スリーサイズは順に82,57,84。左乳首の横にほくろがある。11歳の9月に初潮。いつかは不明だが初めて男の子とキスをしたとき、舌を入れられている。
岸辺露伴と広瀬康一が、杜王町の地図に誤りがあるとして(地図上では本来存在しないはずの)小道に足を踏み入れる。しかし、その小道は進んでも進んでも終わりが見えず、来た道を逆走するとさっきいた道に戻ってきてしまう。
さらに、エコーズを使って出口を探そうと上空に飛ばされると、なぜか地面に向かって激突してしまう。
こんな意味不明な状況に立たされ、露伴と康一は新手のスタンド使いによる罠かと勘ぐっていたところに、杉本鈴美が登場する。
2人は彼女が犯人だと疑うや否や、ヘブンズ・ドアーで本にして、現状からの突破を試みる。
しかし、その「本」には、「杉本鈴美がスタンド使いである」という事は書かれておらず、露伴が彼女の恥ずかしい記憶を読み進めたことに康一が怒ったため、彼女に直接話を聞くことにした。
そして2人は、ここからとんでもない事実を知ることになる…。
今から15年前に話は遡り、杉本家と岸辺家は仲が良く、ある時岸辺家が家を離れないといけない事情が起きる。そこで、岸辺家は当時四歳だった露伴を杉本家に預けることに決めた。
しかしその夜、杉本家に殺人鬼吉良吉影が侵入、杉本鈴美は露伴が殺されると思い、露伴を助けた。
だが自分を守ることはできなかったのか、吉良に殺されてしまった。
この時露伴は彼女が守ってくれたことを知っていて、「鈴美おねえちゃんが逃がしてくれた」と警察に保護されたとき、そのように泣き叫んでいた…。
…そう、彼女はスタンド使いではないが実は幽霊 で、今も杜王町に住んでいたのだ。享年16歳。
(ちなみにこの話を聞くまで岸辺露伴は彼女のことを忘れていた)。
しかしなぜ、彼女が15年以上も住み続けていたのかというと、ある恐ろしい事実を誰かに伝える為であった。
「犯人、まだ捕まっていないのよ………………この杜王町のどこかにいるわ」
その事実とは、鈴美を殺害した犯人(吉良吉影)がまだ捕まっておらず、今もなお被害者が出ている事であった。また、この小道は「この世」と「あの世」の境目であり、吉良に殺された人の魂が空を上っている。なぜ、彼らが吉良に殺されたのだと分かったのか、それは彼らの身体に共通した傷があるから。勿論彼女自身にもその傷はついており、その傷を見た露伴と康一は恐ろしい物でも見たかのような顔をしていた。(その傷跡に関しては、作中では出てきていないが)
尚、この傷は吉良が体ごと爆発してしまうため、証拠は残らないのだが杉本鈴美を殺したときは、まだスタンド能力が覚醒していなかっため、この殺人だけは世に知られることになる(勿論犯人は不明)。
本編時点ではもう死んでいるが、今でも杜王町の事が好きであり、その杜王町の病を根絶すべく必死に15年も時を待ち続けていた、とても芯の強い女性である。優しさと芯の強さを併せ持つ、彼女もまた「黄金の魂」の持ち主である。
そして第4部ラストで吉良吉影が仗助たちに倒されたことで自分と同じく幽霊になったところへ「振り向いてはならない小道」を利用して吉良に最後の裁きを下し、全ての未練が晴れたことで彼女は杜王町のこの事実を知るみんなに見守られながら、アーノルドと共に昇天していった。
余談
スタンド使いで無いにも関わらず、4部「ダイヤモンドは砕けない」のキーパーソンを務める。
また彼女は露伴と康一に会うまでスタンドそのものを知らなかった。
ちなみにテレビアニメ版の彼女の最後のシーンでは、中の人がパーソナリティをつとめるネットラジオの「飯屋…お前消えるのか…」ネタを思い出してしまった視聴者が多数見られた。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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