命を刈り奪る形をしてるだろ?(英:Designed to take lives.)とは、漫画『BLEACH』のセリフである。ジャンプ・コミックス38巻に収録されている第325話「Fear For Fight」内で登場する。
概要
護廷十三隊九番隊の副隊長である檜佐木修兵が、レプリカの空座町を維持する為に設置された柱を守るため、バラガン・ルイゼンバーンの従属官であるフィンドール・キャリアスと交戦した際に発した言葉。
オサレなBLEACHの中でも際立って中二度が高いセリフとして有名。
「命を刈り取る形」という誤字が多い。どちらかというと元のセリフの方が誤字なのだが……
このセリフが発せられた状況
本物の空座町を戦場にしないため、久々に出番をもらった檜佐木修兵は、先ほど、「副隊長相当の力で戦う」と宣言したフィンドール・キャリアスの力量が甘く見積もっても五席というところに困惑していた。
その疑問を直接口に出すと、フィンドールは人差し指で檜佐木を指しながら「“正解(エサクタ)”」と嬉しそうにスペイン語を発する。
どうやらフィンドールは自分が己の力を正確に測れるかどうかを調べていたのだ。嬉しそうにしていたのは檜佐木の指摘で、自分の見立てが精確であると確信したからであった。
フィンドールの、今闘っている相手を実験材料としか見ていないような達観した態度と口ぶりに、檜佐木は「…引っかかる口ぶりだな その言い方じゃ 正確に副隊長と同じ力量で戦う方法があると言っているように聞こえるぜ」と再び疑問を口に出すと、彼はまたしても「“正解(エサクタ)”」といい、自身が被っていた仮面を傷つけると、五席から四席、三席、そして副隊長相応の力へとパワーアップ。
一気に檜佐木を攻めたてる。
途中、副隊長同士の戦いで一方的に消耗する檜佐木を見たフィンドールは、「これは一体どういうことなんだろうな⁉ 副隊長相当の能力となったこの俺と戦って君一人だけが消耗する これはどういうことだと思う⁉」と彼に尋ね、「…うるせえ奴だ 俺の力が副隊長には足りねえって言いてぇのか?」と期待していた答えを得ると、「正解(エサクタ)! 流石は副隊長だ! 俺が君ら護廷隊の力を計り損ねていないとすればまさしくそういうことになる!」と、やはり嬉しそうに自分の考えを語る。
「…副隊長って呼ぶんじゃねえよ…檜佐木修兵だ 最初に名乗っただろうが」という檜佐木の注意に、フィンドールはせせら笑うように「うっかりしていたよ そもそも君一人に名乗らせるのが礼儀に反していたね」と言って名乗りをあげたあとこの戦いに始末をつけるため、「水面に刻め」の解号を口にし自身の帰刃『蟄刀流断』を解放。
フィンドールは巨大なカニのハサミのようになった右腕を駆使して檜佐木を追い詰め、戦いの途中で敵以外の方向に目を向けてしまった檜佐木に「不正解(ノ・エス・エサクト)」と言い放ち、高圧水流のカッターを連射。とどめを刺したと確信するも、檜佐木が「刈れ」の解号とともに斬魄刀を始解。放たれた高圧水流を全て打ち落されてしまう。
檜佐木は自身の斬魄刀『風死』を見て、「あまり好きじゃねえんだけどな」と呟く。
「………………?」「…どういう意味だ?」と戸惑い気味に尋ねるフィンドールに対し、檜佐木は「そのままの意味だよ」「俺はこいつの形が気に入らねえんだ」「見ろよこの形」と口にすると、嫌いというその斬魄刀を顔の前まで持ってきて翳し、「命を刈り奪る形をしてるだろ?」と理由を述べる。
中二病の極致のようなセリフと仕草をフィンドールは「安い陶酔」と一蹴しながらも、風死の変則的な動きで終始翻弄され続けてしまう。奥の手とばかりに九割の仮面を剥ぎ取り「俺の力は隊長格と同等になった!!」とアホなことを豪語するも、直後に風死の斬撃によって右腕を両断される。
檜佐木はここで「…てめえは自分の力が怖くは無えんだな …敵の力も」「底が知れるぜ “自分の握る剣に怯えぬ者に剣を握る資格は無い”」「俺はそう教わった」と、護廷十三隊から離反し藍染の部下となったかつての上司・東仙要に言われた言葉を引用する。
恐怖に呑まれ逃走を始めたフィンドールへ向けて、「今頃恐怖を覚えたか、漸く俺(副隊長格)と対等だな」と言い放つと、背後から斬り伏せて、宣言通りフィンドールの命を刈り奪った。
(なおアニメでは逃げずに、恐怖に飲まれながら半狂乱で巨大な虚閃を放って檜佐木を消し去ろうとするが、打ち破られて敗北という変更がなされている。この虚閃を放つときの、CVを務めた近藤隆氏の迫真の演技は必見。)
終始自らの力を過信し、不正解を重ね続けたフィンドールへ向けて、檜佐木はこう引導を渡した。
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