国営ひたち海浜公園とは、茨城県ひたちなか市にある国営公園である。
概要
茨城県にある花の名所の1つであり、一年中どれかしらの花が咲いている。特に春のネモフィラ、秋のコキア(ホウキギ・ホウキグサ)の名所としてよく知られており、行楽シーズンには多くの人が観に訪れている。また、2019年までは日本最大の野外ロックフェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』の会場となっており、夏に多くの参加者が訪れていた(コロナ禍による中止を経て、2022年に千葉市蘇我スポーツ公園に会場を変更した。なお、2024年は蘇我とのW開催として、再び会場に戻っている)。
面積は350haと広いが、北部は未開園となっているため、実際開園している部分は約200haほどである。これでも当初は約70haのみが開園されており、徐々に拡大されて現在に至る。
この広さを生かして全長11kmのサイクリングコースが設置されている。
エリア
エリアは「西口エリア」「樹木エリア」「みはらしエリア」「草原エリア」「砂丘エリア」「南口エリア」「プレジャーガーデンエリア」の7つがある。
ネモフィラとコキアが咲くのは「みはらしエリア」にある「みはらしの丘」である。その名の通り、園内や太平洋を見晴らすことができる。行楽シーズンになるとみはらしの丘にある道に人が並ぶ光景が見られる。
「プレジャーガーデンエリア」は遊園地となっており、大観覧車や絶叫マシンが設置されている。
これらのエリアを周遊する「シーサイドトレイン」(1周約40分)があり、1日600円で利用できる。行楽シーズンには「みはらしの丘」までの臨時直行ルートになることがある。
入園料
大人450円、中学生以下は無料。2日通し券もあり、こちらは大人500円となる。20名以上(年齢問わず全体の人数)の場合は団体割引が適用される。
春のネモフィラ・秋のコキアの開花シーズン時はイベント料金として250円が加算される(中学生以下は無料)。
年間パスポートも販売されており、料金は入園料の10倍(駐車券付もある)。年間パスポートを所持している場合はイベント料金は不要である。
5月と10月に無料入園日が存在し、その当日は入園料が無料になる。
遊園地についてはこれとは別にのりもの券、フリーパスが設定されている。
アクセス
自動車
- 常陸那珂有料道路 ひたち海浜公園IC(混雑時は常陸那珂港ICまたはひたちなかIC)
※海浜口駐車場は常陸那珂港ICが最寄り - 常磐自動車道 東海スマートIC(非ETC車や中型車以上は日立南太田IC・那珂IC)
手っ取り早く行くのが自動車で行く方法。公園のすぐ近くにインターチェンジがあり、すぐ近くまで高速道路利用ができる。駐車料金は普通車520円であり(年間パスポート提示で割引)、西駐車場・南駐車場・海浜口駐車場の3つのどれかに止めることになる。平常時は行きたい場所の近くに止めると便利である。
ちなみに西・南駐車場は駐車料金のキャッシュレス決済が可能。
これが混雑時になると話が変わり、ひたち海浜公園ICの出口が渋滞するわ、駐車場待ちで渋滞するわで駐車するのに苦労する。ひたち海浜公園側も西駐車場付近に臨時駐車場を用意したり、常陸那珂港ICからの迂回利用を推奨していたりするが、それでも渋滞に巻き込まれるリスクは大きい。また、帰りも常陸那珂有料道路→北関東自動車道→常磐自動車道が渋滞を起こしがちである。
混雑時は後述する公共交通機関での利用を推奨する。
バス
- 勝田駅東口から茨城交通バス「海浜公園西口経由中央研修所行き」「海浜公園西口経由海浜公園南口行き」に乗車し、「海浜公園西口」「海浜公園南口」で下車。
- 東海駅東口から茨城交通バス「海浜公園西口行き」に乗車し、「海浜公園西口」で下車。※本数少
- 東京駅八重洲南口から茨城交通の高速バス「勝田・東海線」に乗車し、「海浜公園西口」で下車。
JR常磐線で勝田駅まで利用し、茨城交通のバスに乗り換えるもの。日中は行き先が「海浜公園南口」であるため、わかりやすい。バス運賃は片道400円。使えるICカードは茨城交通が発行する「いばっピ」のみであり、その他のICカードは使用できない。
繁忙期は勝田駅と海浜公園西口の間を臨時バスが運行される。また、勝田駅前で入場券と勝田駅~海浜公園間の1日フリーパスのセット券が販売されている(繁忙期以外は水戸駅前案内所と茨城交通の一部バス営業所で販売)。大人1080円(フリーパスのみは大人790円、小児400円)。
渋滞に巻き込まれることは少ないが、バス待ちが長くなるのが難点。
他に高速バスでひたち海浜公園に向かうこともできるが、繁忙期は渋滞に巻き込まれやすい。
鉄道
ひたちなか海浜鉄道を利用するルート。ただし、2021年時点でひたち海浜公園まで直接向かうことはできず、阿字ヶ浦駅から歩くか本数が少ないコミュニティバスを利用することになる。このため、通常時は那珂湊に寄る予定がある場合を除いて、利用されることは少ない。
阿字ヶ浦駅まで片道570円。入場券をセットにした1日乗車券は大人1100円(中学生以下は通常のフリーきっぷを利用)。
ICカードは使えないが、PayPayは勝田駅のひたちなか海浜鉄道の窓口で利用できる。また、東京都区内の各駅であれば、みどりの窓口で阿字ヶ浦駅までの乗車券を買うことができる。
繁忙期は阿字ヶ浦駅と海浜口を結ぶ臨時バスが運行され、確実に渋滞を回避できるため時間を読みやすい。
今後、ひたちなか海浜鉄道をひたち海浜公園(計画上は西口まで延伸する予定であるが、当面は中央口まで)まで延伸することになっており、開通すれば鉄道でのアクセスが飛躍的に向上することになる。
関連動画
関連リンク
関連項目
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