PayPalとは異なります。 |
PayPayとは、ソフトバンクとヤフーが共同出資し設立したPayPay(株)の運営するQRコード決済サービス名・同名の運営会社、およびそれらに関連するソフトバンク系列の金融サービスの総称である。
概要
インド最大の決済サービス事業者であるPaytmと連携している[1] 。2018年10月5日よりサービスを開始した[2] 。
テレビCMは、「ペイペイ♪」という掛け声とお笑い芸人・宮川大輔の顔をかたどった男性がポーズを決めるのが特徴的である。
2020年秋以降、ソフトバンクグループ傘下の金融サービスの名称を順次「PayPay」を冠したものに変更していった。
決済方法
種別 | 条件 | 銀行口座への出金 | 他カウントへの送金・割り勘 | 決済時優先順位 | 残高上限 |
PayPayマネー | 本人確認が終了後のアカウントに銀行口座・ATM・ヤフオク売上金・PayPayフリマ売上金から入金した分。 | ◯ | ◯ | 4 | 100万円 |
PayPayマネーライト | PayPayカード・PayPay後払い・ソフトバンクのキャリア決済から入金した分。 本人確認をまだしていないアカウントに銀行口座・ATM・ヤフオク売上金・PayPayフリマ売上金から入金した分。 |
× | ◯ | 3 | |
PayPayポイント[3] | 決済時の還元・キャンペーンで貰った残高。 | × | × | 2 | 無制限 |
PayPayボーナスライト | 決済時の還元・キャンペーンで貰った残高。 取得から60日経過で消滅する。 |
× | × | 1 |
入出金方法
方法 | 入金単位 | 限度額 | 備考 |
銀行口座 | 最低1000円・1円単位 | 24時間50万円かつ30日間200万円 | 利用者本人名義の銀行口座の残高から入金。 事前の本人確認必須。 チャージ可能時間帯は銀行のオンラインサービス運営時間に依存する。 |
ヤフオク売上金・PayPayフリマ売上金 | 最低1円・1円単位 | Yahoo!JapanアカウントとPayPayアカウントの紐付け必須。 | |
セブン銀行・ローソン銀行ATM | 最低1000円・1000円単位 | ATM画面内のスマホ取引ボタンから専用QRコードを読み込み手続きする。 ローソン銀行ATMはお釣りが出ない点に注意。 |
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PayPay後払い | 不要 | 24時間50万円かつ30日間200万円 | |
PayPayカード | 最低100円・1円単位 | 24時間2万円かつ30日間5万円 | 3Dセキュア認証済の場合。 アカウントページに「青バッジ」が付いたユーザーのみ24時間25万円かつ30日間25万円に引き合げ。 |
キャリア決済 | 毎月1日~末日の間10万円 | ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOの契約情報との紐付け必須。 | |
ギフトカード・ギフトコード | なし | PayPayポイントを貰える。企業側からのプレゼントでのみ入手可能。 |
残高の出金は100円以上1円単位で可能。PayPay銀行宛てには何回でも手数料無料で、その他銀行宛てには1回100円かかる。
クレジットカード決済
Visa・マスターカードは3Dセキュアに対応した日本のカードであれば発行会社等を問わず何でも登録が可能。JCBカードはPayPayカードのみ登録可能。PayPay残高と異なり決済時のPayPayボーナスは貰えないが紐付けしたカードの還元は受けられる。
しかしながら、2023年5月1日にPayPay株式会社は同年8月1日より「PayPayカード」以外のカードでの決済が出来なくなり、7月初旬よりクレジットカードの新規登録を停止すると発表した。だが、6月23日に「一部のユーザーを困惑させる結果となったことを反省」したとして「PayPayカード」以外のクレカ決済が出来なくなる期日を2023年8月1日から2025年1月に延長すると発表した。
支払い方法限定のショップ
PayPayグループのサービス
- PayPayフリマ
2019年10月よりヤフオクより派生したネットフリマサービス。メルカリやラクマの対抗馬。ヤフオクで特定条件を満たした即決価格付き商品もPayPayフリマに自動的に同時掲載されるようになっている。 - PayPayカード
2015年、ヤフー傘下の貸金業者「ワイジェイカード」がYahoo!Japanカードを発行するようになったのが始まり。国際ブランドはVisa・マスターカード・JCBの中から選べるが、そのうちこのカードだけが唯一JCBカードでPayPayアカウントに紐付け可能なカードである。2021年11月をもって新規入会を終了し、翌月よりPayPayカードにブランドをリニューアル。2022年4月より順次既存会員のカードもPayPayカードに切り替えとなる。 - PayPay銀行
2000年、旧さくら銀行・旧住友銀行(この2者が現在の三井住友銀行)・富士通・日本生命・東京電力・三井物産・NTT東日本・NTTドコモ等が出資してネット専業銀行の「ジャパンネット銀行」を設立したのが始まり。2006年、ヤフーが出資に加わり、ヤフー・三井住友銀行がそれぞれ約4割ずつを保有する大株主となった。そして2021年5月、現在のPayPay銀行に社名変更した。
PayPay銀行のキャッシュカードにはVisaデビット機能が標準付帯しており、マイページ上で最大4番号のバーチャルカード番号を発行することも可能。かつてはファミリーマートと提携しTポイントが貯まるVisaデビットカードを発行していた(2019年9月末をもって新規入会終了)。
Visaデビットカード機能の利用500円ごとに1円=0.2%を翌月に現金キャッシュバック(口座振込)、Tカードの場合は500円ごとにTポイントを1ポイント進呈していたが、2022年6月末をもって終了。同年7月1日より全カードの特典がPayPayポイント進呈に変わる。500円ごとに1ポイント進呈のレートは変わらない。 - PayPay証券
2013年、「マイバンカー」として設立されたのが始まり。2015年に「One Tap BUY」に社名変更。2021年2月、現在のPayPay証券に社名変更した。
日本初のスマートフォン特化型ネット証券会社として創業。3タップで株式取引、1000円から株式投資、未成年者でも口座開設が可能なハードルの低さが特徴。 - PayPay保険
Yahoo!保険を営んでいた「ワイズ・インシュアランス」が「PayPay保険サービス」に社名変更。PayPayアプリから保険に加入・決済が可能なのが特徴。2022年2月時点で取り扱う保険は、自動車保険・自転車保険・アウトドア保険・ゴルフ保険・スキースノボ保険・個人賠償責任保険・コロナウイルスお見舞金の8種類。
予定ではPayPayブランドになるはずだったが事情によりならなかった事業
- PayPay FX
元々は「YJ!FX」という名称で、俗にFXと呼ばれる「外国為替証拠金取引」サービスを展開していた。しかし、2021年9月にヤフーが同業ライバル大手IT企業の「GMO」グループに株式譲渡を行ったことでPayPayブランドへの変更対象から外れ、「外貨ex」というサービス名称に変更された。
出来事
- 2018年11月22日に、「100億円あげちゃうキャンペーン」を同年12月4日より開始すると発表した[4] 。予定では、2019年3月末まで行うとしていたが、100億円分のPayPayが支払われたとして、わずか10日間で打ち切られた[5] 。
- PayPayを利用したとするユーザーから、クレジットカード不正利用の可能性が指摘されるといった問題が、2018年12月11日頃から相次いだ。[6] その後、原因はセキュリティコードを何回入力してもロックがかからないことにあったと判明し 、本人認証サービスを強化するなどセキュリティ対策を向上している[7] 。
関連動画
関連項目
関連リンク
脚注
- *ソフトバンクとヤフーの合弁会社が、インドのPaytmと連携し、 バーコードを使った新たなスマホ決済サービス「PayPay」を今秋提供開始 ヤフー株式会社プレスリリース 2018年7月27日
- *話題のスマホ決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」とは?特徴やメリット、使い方を紹介! BITDAYS
- *2022年4月1日付けでPayPayボーナスから名称変更。
- *PayPayの支払いで20%が戻ってくる! さらに、10回に1回の確率で全額還元も! 「100億円あげちゃうキャンペーン」を12月4日より開始 Softbankプレスリリース 2018年11月22日
- *ペイペイ100億円還元もう終了 日本経済新聞 2018年12月13日22時06分
- *100億円還元が裏目に出た「PayPay不正利用」、一定の補償負担の可能性も浮上か 石川 温 ビジネス・インサイダー・ジャパン 2018年12月21日
- *PayPay、クレカ不正利用への対応強化のため本人認証サービス(3Dセキュア)を導入 Social Game Info 2019年01月22日09時16分
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- 0pt
- ページ番号: 5553636
- リビジョン番号: 3226593
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