宇宙戦艦ヤマト2199TV版OP2差し替えMADとは、地上波放送の16話以降、大幅に変更された宇宙戦艦ヤマト2199のOPを原型に、旧作や復活篇の主題歌や挿入歌。もしくは他作品の主題歌に入れ替えた、文字通りのMADである。
馬鹿者、何をやっているか!
16話で大幅に変貌したOPに、特に古参のファンたちは驚きと、場合によっては失望を隠せなかった。近年の2クールアニメでは途中で主題歌、エンディングテーマ変更は当たり前なのは確かである。実際、地上波放送版でも劇場先行放映版でも、エンディングテーマは幾度も新曲がリリースされている。
しかしUVERの主題歌は、誤解を恐れずに言えば宇宙戦艦ヤマト2199という作品の内容に、全くそぐわないメロディーと歌詞であった。映像に関しても、庵野秀明渾身の旧作リメイク絵コンテから、過去放送分の映像の切り貼りの、公式MADと言われても仕方のないものに変更された。
劇場版では終始一貫して、ささきいさお氏ソロの「宇宙戦艦ヤマト」で通し、映像も変わることがなかったことに対し、余りにも対照的かつ、「ヤマトは主題歌だけは変わらない」という古参ファンの、悪く言えば懐古趣味、よくいえば古き良き思い出を正面から叩き潰した。
汚れちまった主題歌に、今日も批判の降り注ぐ
当然といえば当然であるが、このOPの大幅変更に関しては批判が殺到した。地上波放送の合唱版に関しても相当の批判は出たものの、それでも「宇宙戦艦ヤマト」というタイトルを外していないだけ、放送が続くにつれて視聴者がようやく慣れてきたところに、唐突に良くも悪くも現代アニメ風の、ヤマトとは色合いの違うものが放り込まれたのである。
但し、ここで誤解や非難をしてはならないのは、
UVERの新曲単体には世間的に特段の悪評価が下されているわけではない点である。
アップテンポなメロディー、十分な歌唱力など、曲単体として見れば、例えば他の戦闘アニメやロボットアニメなどに使われていれば、十分にこれはこれでありだろうと思われる曲なのだ。事実、UVER当人たちも「宇宙戦艦ヤマト」という大きなタイトルを前に、どのような主題歌にすべきか相当に懊悩したと言われる。
最大の問題はヤマトとの食い合せがこの上もなく悪かった、その一点に尽きるのだ。二つの魅力的なコンテンツ、バンドグループの長所を、組み合わせの悪さで打ち消してしまったという意味でも、不幸な出来事といえる。
もう一つ、言わなくてはならないのは、アニメが放送された日5枠はSMEが以前からスポンサーを務める枠だったのにも関わらず、「合唱版」はランティスの手になるものであった点である。SMEが選択をミスしたという責を否定することは出来ないが、「『宇宙戦艦ヤマト』を使用しなくなった」という点に関しては同情の余地があるのも確かである。
改変ネタも行けます、これで地べたに足つけて楽しめますよ
このように賛否両論、大きな反響を呼んでしまったOP変更であるが、訓練された視聴者と職人たちはその程度で波動防壁を破られるような面々ではなかった。特に職人たちは「こいつはうまいココア(素材)だぜ!」と言わんばかりに、OP変更の翌日から多くのMADを生み出している。
実際のところ、こういった改変に関しては思い切って楽しむ方向でやり過ごすのが、本来の意味では妥当なのであろう。なお、地上波放送版2199の16話以降は、OPとED双方で宮川サウンドを使わなくなった、最初の宇宙戦艦ヤマトともいえる(直接タッチしていない復活篇、実写版もリスペクトはしている)。
ちなみに「公式MAD」と言われてしまうOPだが、地味に毎回ストーリーの進度に合わせてその構成が変わっているなど、案外に芸が細かい物になっている。
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