屋敷伸之(やしき のぶゆき)とは、ボートレース大好きおじさん将棋棋士である。1972年1月18日生まれ。北海道札幌市出身。五十嵐豊一九段門下。棋士番号189。
棋歴
中学2年生(13歳)で奨励会入り。奨励会時代は圧倒的な強さで勝ちまくり、通算成績は105勝42敗の勝率.714。三段リーグも1期抜けで、奨励会入会からわずか約3年後の1988年に16歳で四段昇段(プロデビュー)を達成。時期は違うものの、谷川浩司や羽生善治をも上回る驚異的なスピードであった。
プロ入りから約1年後の1989年後期棋聖戦でいきなりタイトル挑戦を果たす(17歳、タイトル挑戦の最年少記録)。中原誠棋聖に2勝3敗で敗れるも、次の1990年前期棋聖戦で中原との再戦を制し、初のタイトルである棋聖を獲得。前年に羽生善治が記録したタイトル獲得の最年少記録を更新した。次の1990年後期では森下卓の挑戦を退け、タイトル防衛の最年少記録も更新。ちなみにその次の1991年前期は南芳一に敗れ、タイトル失冠の最年少記録も更新してしまった。なお1997年にも三浦弘行を破って棋聖を一度獲得し、通算3期獲得している。1996年には全日本プロトーナメントでも優勝。
しかしその一方で、順位戦はC級1組から長らく上がることができず、将棋界の七不思議の一つにも数えられた。C級1組14期目に9勝1敗の成績で1位となりB級2組に昇級。その間の順位戦の成績は100勝40敗であり、次点は4回取っている。その後はB級2組を4年、B級1組を3年で通過して、2011年に遂にA級に到達した。2011年度と2012年度のA級順位戦では先手番で全勝、後手番では全敗と言う珍記録を2年連続で達成した。
2014年、第3回電王戦に出場。第5局でponanzaと対局するも敗れた。
棋風・人物
居飛車メインのオールラウンドプレーヤー。変幻自在な指し回しが特徴で、特に2014年頃からは2枚の銀を積極的に攻めに使う“忍者銀”をよく採用している。
趣味の一つに競艇があり、テレビに出演した事もある。2013年には公益社団法人日本モーターボート選手会の外部理事に就任した。藤井猛によると、全日本プロトーナメントの決勝対局前夜にコンビニにスポーツ新聞を買いに行ってたとか(もちろん翌日のレースのため)。一時期は「スポーツ新聞に載っている詰将棋しか将棋の勉強をしていない」と公言していて、三浦弘行との棋聖戦のときには「1日の勉強時間12時間対1分」と言われたりした。
主な記録(歴代1位の物のみ)
主な記録(更新されたもの)
関連動画
関連生放送
関連商品
関連項目
関連リンク
- 2
- 0pt