新大村駅とは、長崎県大村市にあるJR九州の駅である。西九州新幹線、大村線が停車する。
概要
2022年9月23日に暫定開業する西九州新幹線の新駅。大村市の中心部に大村駅とは大村線で2駅隣にあり、在来線への乗り換えを必要とする[1]。
新幹線の駅設置が決まった時点では大村線に駅設置予定はなく、地元の要望で駅設置が決まった。これに合わせて、西九州新幹線の車両基地である大村車両管理室近くに大村線の新駅(大村車両基地駅)が設置されている。
現時点では駅前に目立った施設はないが、2024年秋開業に向けて「ゆめマート」を始めとした商業施設やマンションなどが建設されることが決まっている。
西九州新幹線は速達便の一部(下り5本/上り2本)を除いて停車する。また大村車両管理室があることから、朝の下り2本と深夜の上り1本は新大村〜長崎間の区間便となる。長崎駅までは西九州新幹線の隣駅扱いの格安特急料金で移動できることもあって、新幹線通勤も期待できる。
また、これまで長崎駅から大村市への終電は長崎駅22時34分発の普通列車竹松行き(大村駅23時34分着、竹松駅23時41分着)であったのが、長崎駅23時30分発の「かもめ102号」で新大村駅には23時46分に到着できるため、長崎市内での滞在時間を約1時間増やすことが可能となる。
大村線については普通のほか、快速「シーサイドライナー」が停車し、基本的に1時間に2本が停車することになる。また、大村線を運行する観光特急「ふたつ星4047」も停車する。
ホームは西九州新幹線が相対式2面2線、大村線が単式1面1線。出入口は西側の「さざなみ口」と東側の「さくら口」で、この間を地下自由通路「大村みらい通り」で連絡する。
場所としては長崎空港や長崎自動車道・大村ICが至近にあることから、実証実験としてジャンボタクシーが運行される(佐賀県方面への誘導がメインと見られる)。なおこの実証実験の結果、予約不要な路線バスである方が便利であるとの判断になり、2023年10月から長崎空港〜新大村駅〜佐世保間のバスが運行される予定。
またボートレース大村への無料タクシーも運行される。
ちなみにかつて大村は長崎本線が通っていたが、1937年に現在のルートが開通すると大村線に名前が変わり単なる支線となった[2]。それから85年ぶりに鉄道メインルート上に戻ることになる。おかげで博多駅方面への所要時間が大きく短縮されることになる。
ちなみに2021年現在最長片道切符は稚内駅から肥前山口駅に向かうルートが最長となってるが、西九州新幹線開業後は終点付近のルートが変わるため、当駅を終点とする切符が最長になる。
(なお、根室本線・富良野駅〜新得駅間が廃止されてから、函館本線・長万部駅〜小樽駅間が廃止されるまでは、隣にある竹松駅から長万部駅に向かうルートが一時的に最長になると考えられている。)
隣の駅
隣の駅(下り方面) | 当駅 | 隣の駅(上り方面) | |
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■大村線 ■特急 | 諫早駅 | 新大村駅 | 千綿駅 |
■大村線 ■快速 | 大村駅 | 竹松駅 | |
■大村線 ■普通 | 諏訪駅 | ||
西九州新幹線 | 諫早駅 | 嬉野温泉駅 |
関連動画
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関連項目
脚注
- *西九州新幹線が大村駅併設とせず新駅設置となった理由は不明であるが、市街地の通過距離を極力短くしようとしたものと思われる。また、当初計画では西九州新幹線は早岐を経由する予定であったため、大村湾の横断距離を極力短くしようとした名残とも考えられる。
- *このため博多駅に出るには、諫早駅まで出てから特急列車等の優等列車に乗り換えるのが基本であった。
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