木原一族とは、ライトノベル『とある魔術の禁書目録』の概念である。
科学で満ちている概要
学園都市の一部で有名なキチガイ科学者の一族。多くの天才科学者を排出した実績を持ち、科学サイドの発展に大きく貢献している。
アレイスターが学園都市を創設した後に「始祖」と呼ばれる者達によって明確化された。発生から100年経過してないにもかかわらず、5000人にまで膨れ上がっている。
『木原』とは「純粋な科学の一分野を悪用しようと思う時に、その一分野に現れる実行者」。科学分野の悪性を抽出したような存在である。
『木原』というだけで科学に愛され、科学を邪悪に歪めてしまう。その性質上、科学の在る所に自然発生するため、現時点では最先端の科学技術を有する学園都市に集中しているが、仮に学園都市の1強時代が崩壊すれば『木原』は科学を求めて世界中に自然発生(拡散)してしまうらしい。
基本的に木原脳幹のような例外を除くと血縁関係で構成されるが、仮に世界中に『木原』が自然発生した場合、血縁すら一切関係なくなると言われている。
『木原』を一言で表現するならマッドサイエンティスト。作中に登場した『木原』の大半は頭のネジが外れており、人間を壊してもいいモルモットくらいにしか思ってない。
逆に常識人・善人は『木原』としては異端という扱いを受けているが、厄介な事にその異端者ですら『木原』の性質が備わっている。望む望まないに関わらず『木原』の性質は周囲に影響を及ぼし、「善良な者ほど自己の存在に苦悩する」という悪循環が成立してしまっている。
なお、学園都市や科学サイドはアレイスターの『原型制御』で設定された枠組みだが、木原は「異端の科学」というアーキタイプでどちらからも切り離されている。しかし科学に縛られているため『木原』ではアレイスターに敵わないし、逆らった場合『木原』の存在定義を霧散させられかねない。
木原一族リスト
- 七人の始祖
かつて学園都市には、木原の『始祖』と呼ばれる七人の科学者達が存在した。現在、学園都市に蔓延る『木原』から逆算するととても信じられないが、始祖達は常人と同じように当たり前に笑い、当たり前に悲しめる、そんな真っ当な人格者達だったようだ。
当時まだ『木原』という区分自体が曖昧だった為に、「研究者としての成功の喜び」と「人としての理性」の境界で苦悩・絶望しながら科学の道を邁進し、『木原』の原型を定義して世界から去った。 - 木原脳幹(ノウカン)
「今日も世界は科学で満ちているなあ」
始祖によって生み出された、犬(ゴールデンレトリバー)に演算回路を外付けした異色の木原。推定寿命は80年以上。ハードボイルドかつ合体とかの「男のロマン」も解するダンディーなお犬様。役割は魔術等の「理解できない領域」に対する安全弁、そしてそれらの撃滅。 - 木原唯一(ユイイツ)
「いやーんダンディーッ!!その声がたまりませーん!!」
脳幹の弟子。ぶかぶかの白衣を着た女性。脳幹を先生と呼び慕っている…というか溺愛している。 - 木原数多(アマタ)
「カッコイーッ!!一皮剥けやがって、惚れちゃいそーだぜ一方通行!!」
一方通行(アクセラレータ)の能力を直接開発した科学者。男性。猟犬部隊のリーダー。詳細は該当記事。 - 木原加群(カグン)
「私は『木原』だぞ?戦う相手の想像の外へ出なくてどうする?」
善良であるが故に自身の木原に苦悩している一族の異端者。ある事件を境に学園都市から離れて魔術を学び、グレムリンの魔術師「ベルシ」を名乗っている。 - 木原病理(ビョウリ)
「ば・れ・て・し・ま・っ・て・は、仕方がありませーん!!」
『諦め』を司る木原。女性。学園都市の不利益となるあらゆる対象を「諦めさせる」。ある人物にとっては仇。 - 木原円周(エンシュウ)
「大丈夫。『木原』のみんなが力を合わせれば、きっとどんな問題だって乗り越えられるよね」
木原として未熟な少女。足りない木原を補うために思考回路をエミュレートする。「数多おじちゃん」や「テレスティーナおばさん」の思考はもちろん、外部の「当麻お兄ちゃん」の善性までインプットされている。 - 木原乱数(ランスウ)
「いやっほー。学園都市からやってきた木原乱数ちゃんだぜ?」
『体験』を司る木原。男性。専攻分野は人間の脳内科学物質を利用した幻覚。 - 木原幻生(ゲンセイ)
「科学の発展に犠牲はつきものだろう」
SISTEM(神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの)、絶対能力進化(レベル6シフト)の研究者。 - テレスティーナ・木原・ライフライン
「この街で生きていくためには闇に飲み込まれるか、闇ごとぶっこわすかどっちかしかねぇんだよ」
警備員(スキルアウト)「MAR(先進状況救助隊)」の隊長で、付属研究所の所長。幻生の孫。 - 木原那由他(ナユタ)
「だから、私が……みんなを補うよ」
超電磁砲5巻特典冊子「偽典・超電磁砲」収録のエピソードの一つ「とある自販機の存在証明」に登場する金髪ツインテロリ風紀委員サイボーグ小学生。他の木原と比べればまとも。病理曰く木原の中にいる可能性。
以下は新約4巻の円周の発言(P147、P311参照)で判明した未登場の一族。呼称は円周基準。
関連静画
関連項目
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