武藤敬司とは、日本の男性プロレスラー、タレントである。
また、前任の全日本プロレス株式会社代表取締役社長でもあった。
タレントとしては、現在サラエンターテイメントに所属。
概要
1962年12月23日。血液型はB型。
山梨県富士吉田市出身。山梨県立富士河口湖高等学校卒業。
1984年にデビューした同期である橋本真也、蝶野正洋とともに闘魂三銃士の1人である。
グレート・ムタ、黒師無双は武藤の化身。
大柄な体格(188cm、110kg)でありながらも身軽な動きを見せ、フラッシングエルボーやシャイニングウィザードなどの打撃技、足4の字固めなどのグラウンド技、フランケンシュタイナーやムーンサルトプレスなどの飛び技どれも一級品である。特に、コーナートップからバク転して相手をフォールするムーンサルトプレスは彼が元祖であり、ムーンサルトプレスならびにその派生技は多くのレスラーが使用している。また、アメリカ遠征時に使用したキャラであるグレート・ムタは現地で大ブームを巻き起こした。度重なる激闘により両膝に「日常生活が満足に行えないほどの」爆弾を抱えている。
2020年以降の武藤敬司
2020年、全日本を退団以降に旗揚げした「wrestle-1」が活動休止を発表。自身初のフリーでの活動を余儀なくされるも、W-1勢(稲葉大樹、征矢学、吉岡世起など)が多数参戦したNOAHにレギュラー参戦を行う。
2021年、時のGHCヘビー級王者、潮崎豪に勝利し王者奪取。当時58歳にしてNOAH最高峰のベルトを巻き、合わせて佐々木健介、高山善廣に次いで三人目のメジャー三団体(新日本、全日本、NOAH)グランドスラムを達成し、プロレス界に大きな衝撃をもたらした。(なお、当試合はその年のプロレス大賞年間最高試合(ベストバウト)賞を獲得している。)
数日後にはNOAHに正式入団することを発表。かつてのライバル団体のエースであり、武藤自身が恋人とも称した三沢光晴の作った団体への移籍でさらに世間を驚かせた。
その後は、丸藤正道を中心に結成したM‘s allianceとして活動を展開、GHC王座自体は同年6月6日の「CyberFightFes」での防衛戦で手放したものの、その試合ではなんと封印していたムーンサルト・プレスを敢行し、観客の度肝を抜いた。同年8月には自身12年ぶりとなるリーグ戦に参加、11月には丸藤とのタッグでGHCタッグ王座を戴冠。同時に高山善廣以来二人目のタッグ王座を含めたグランドスラムを達成した。
翌2022年1月1日、プロレス史上初となる元日開催となった日本武道館にてタッグのベルトを防衛。1月8日には横浜アリーナにて古巣・新日本との対抗戦に清宮海斗とタッグを組んで参戦。試合には敗れたものの、かつて付き人を務めていた棚橋弘至との再会やそれまでほとんど肌を合わせたことのないオカダ・カズチカとの遭遇、盟友蝶野正洋の前でSTFを繰り出すなど、存在感を発揮した。
しかし前述のタッグ防衛戦で左股の股関節唇を損傷していたことが発覚。タッグ王座を返上し長期欠場を余儀なくなれる。(その間には新日本の旗揚げ50周年記念興行にOBとしてゲスト出演したり、NOAHの両国大会に解説として参加するなどした。)その後5月に大田区総合体育館大会で復帰するも、その後のバックステージでは技を仕掛ける際に股関節に痛みが走るなど複雑な心境を吐露、「近々、報告することがある」としてコメントを締めた。
そして2022年6月19日「CyberFightFes2022」に来場。2023年の春を目処に引退することを発表した。
同じく自らの分身体であるグレートムタもラストマッチが行われる事となり、ムタしては正月にWWEのスーパースターとして躍進している「SHINSUKE NAKAMURA(中邑真輔)」と2023年の元旦にシングルマッチを行う事で話題になり、同月の22日の横浜アリーナではムタとしてのラストマッチでグレート・ムタ&スティング&ダービー・アリンvs白使&AKIRA&丸藤正道の6人タッグマッチを行った。
1月21日の新日本VSNOAHの対抗戦にて、放送席にいた武藤は、拳王に勝利し花道からバックヤードに戻ろうとしていた内藤哲也に対して、武藤はリングに上がってマイクをとり、内藤を翌月2月21日に行われる引退試合の相手として指名。
翌月の2月21日に東京ドームにてシングルマッチで内藤と激突、同世代の選手で引退試合できずに去ってしまった故・橋本真也選手や三沢光春選手を思い、それぞれの必殺技であるDDTやエメラルドフロウジョン等を駆使、また封印したムーンサルトプレスを行おうとしたがこちらは断念。
シャイニングウィザードや足四の字固めで内藤を追い詰めるも、最後は内藤のディスティーノに敗れてしまった。
試合後「39年のプロレス人生、最高に幸せでした」と挨拶をした。しかし、武藤はまだ燃え尽きていなかった・・・。
「まだ灰になってねえし、やり残した事がある!蝶野!俺と戦え!蝶野カモン!」
急遽の呼びかけに蝶野が応え、デビューを共にした蝶野と緊急の対戦に会場は大いに盛り上がった。
試合は蝶野の得意技を一身に受け、最後はSTFにギブアップに屈した。
しかし敗れはしたものの、その表情は晴れやかであり、蝶野と抱擁した後タイガー服部レフェリーと共に両手をあげて、試合を見てくれた人々に応え、レスラー人生に幕を下ろした。
プロレス界や芸能界におけるモノマネでも度々ネタになるレスラーであり、タレントの神奈月の持ちネタでもある。
奥様は元タレントの芦田久恵さんで、娘は子役の武藤愛莉。
小学生ユニット『MAHARI GIRL'S』のメンバーとして芸能活動を経験した後、現在は『霧愛(Muuuua)』として、シンガーソングライターを中心に様々な活動をしている。
関連動画
外部リンク
関連項目
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