芸とは、以下のことを表す。
人名
漢字として
芸には、同じ形の異なる漢字が対応している。藝の新字体である芸(ゲイ)と、芸(ウン)である。ここでは芸・藝(ゲイ)、芸(ウン)の順で説明する。
芸・藝(ゲイ)
藝
- Unicode
- U+85DD
- JIS X 0213
- 1-73-26
- 部首
- 艹部
- 画数
- 18画/19画
- 意味
- 才能、技、技術、草を植える、基準、射的、極め。
- 〔説文解字〕の本字は𡎐で〔説文・巻三〕に「種(う)うるなり。坴、丮に从ふ。持ちて亟ち之れを種う」とあり、〔詩経〕から「我、黍稷を𡎐う」を引用する。
- 字形
- 形声。声符は埶(𡎐)。埶は芸(藝)の初文。
- 埶は土+木+丮の会意。丮は手に何かを持ちひざまずく人という字で、土+木+丮で人が木を植えるという字。現在の字形では丮が丸になっている。
- 甲骨文では木+丮で、金文で土が含まれるようになった。甲骨文では、祭祀名に続けて使われることが多く、単に木を植えるのではなくなにか祭祀に関係がある字である。〔説文〕は坴に従うとしているが、木+土である。
- 埶は、勢の意味でも使われるようになり、区別のために藝・蓺が使われるようになった。
- 音訓
- 音読みは、ゲイ(漢音、呉音)。訓読みは、うえる、わざ。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 声符
- 藝を声符とする漢字には、囈などがある。
- 埶(𡎐)を声符とする漢字には、勢(会意とする字書もある)、槷、熱、褻、𨎌、𨫔などがある。
- 語彙
- 芸妓・芸者・芸術・芸当・芸道・芸人・芸能・芸風・芸歴
異体字
秇
- Unicode
- U+79C7
- JIS X 0213
- 2-82-80
- 部首
- 禾部
- 画数
- 8画
- 藝は、旧字体で人名用漢字である。2004年に人名用漢字に格上げされた。JIS X 0213第二水準。
- 𡎐は、〔説文〕の本字。
- 埶は、〔康煕字典〕にある古文。JIS X 0213第三水準。JIS X 0212補助漢字。
- 㙯は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 秇は、〔集韻〕に「古、秇に作る」とある異体字。JIS X 0213第四水準。
- 𥡩は、〔正字通〕に「俗の埶字」とある異体字。
- 蓺は、〔広韻〕に「埶と同じ」とある異体字。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。
- 艺は、簡体字。
芸(ウン)
- 意味
- ヘンルーダ(香草の名)、(耘と通じて)くさぎる、除草する。
- 〔説文解字・巻一〕に「艸なり。目宿に似る」「淮南子說、芸艸、死を以って復た生ゆ可し」とある。
- 字形
- 形声。声符は云。
- 音訓
- 音読みは、ウン(漢音)。訓読みは、くさぎる。
- 語彙
- 芸芸・芸黄・芸香・芸省・芸帙
異体字
関連項目
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