概要
通称「金剛バス」。
大阪府南部の富田林市を中心に、南河内郡内3自治体(河南町・太子町・千早赤阪村)にて路線バスを営んでいた企業だった。本社は大阪府富田林市本町18-17に置いていた。
タクシー事業も営んでいたが、2023年6月30日をもって撤退している。
近畿地方の路線バス会社の多くは鉄道会社傘下あるいは公営系が殆どだが、その中では数少ない独立系のバス会社であった。また、スルッとKANSAI等の近畿地方の鉄道・路線バス会社の殆どが所属する業界団体・各種連盟等には一切所属していなかった。当然ながらICOCA等の交通系ICカードの導入は行われなかった。
1925年に「金剛自動車乗合組合」として創設された。1937年に株式会社化。
1950年に貸切バス1台、1951年に路線バス3台での運行許可を得る。
2020年、貸切バス事業から撤退。そして経営悪化や乗務員不足等の理由から2023年12月20日をもって路線バス事業も撤退し、完全廃業となった。
廃業に際し、沿線自治体をはじめ同業他社への働きかけを行っており、協議の結果一部路線は廃業翌日から継承者による運行となった。
廃業直前の路線
系統番号 | 路線名 | 区間 |
---|---|---|
10 | 北大伴線 | |
20~27 | 千早線 | |
30・33 | 河内線 | |
31・32 | 白木加納循環 | |
34 | 白木線 | |
35 | さくら坂循環 | |
40~44 | 東條線 | |
45~47 | 富田林循環 | |
50・51 | 石川線 | |
61 | 阪南線 | |
71 | 太子線 | |
72・73 | 喜志循環線 | |
81・82 | 聖和台循環 | |
83・84 | 上ノ太子循環 | |
85~88 | 畑・平石線 |
廃止後の継承者
2023年12月21日より、管轄は以下の表のとおりとなる。×は継承者が無く廃止。
近鉄バス・南海バスが継承する路線は交通系ICカードの利用が可能となる。
路線名 | 継承者 |
---|---|
北大伴線 | 河南町コミュニティバス(カナちゃんバス) |
千早線 | 南海バス・千早赤阪村自家用有償旅客運送 |
河内線 | 河南町コミュニティバス(カナちゃんバス) |
白木加納循環 | × |
白木線 | 河南町コミュニティバス(カナちゃんバス) |
さくら坂循環 | 近鉄バス・河南町コミュニティバス(カナちゃんバス) |
東條線 | 南海バス・近鉄バス |
富田林循環 | × |
石川線 | 河南町コミュニティバス(カナちゃんバス) |
阪南線 | 近鉄バス・河南町コミュニティバス(カナちゃんバス) |
太子線 | 太子町コミュニティバス(たいしのってこバス) |
喜志循環線 | 近鉄バス |
聖和台循環 | × |
上ノ太子循環 | 太子町コミュニティバス(たいしのってこバス) |
畑・平石線 | 太子町コミュニティバス(たいしのってこバス) |
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関連項目
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