Entyとは、
- クリエイターが支援者(パトロン)となってくれるファンを募ることができるサイト
- ゲーム『League of Legends』のプレイヤー。企業が運営するチームに所属する、いわゆるプロe-Sportsプレイヤーである。
本記事では上記1.のサイトについて記載する。
概要
クリエイターが登録して「月額○円」といった「プラン」を設定することができ、ファンはその額に納得してプランに加入する、という方式。プランごとに提供サービスを設定することができるので、例えば「無料プランならここまで提供します、月額1000円プランならもう少し追加、月額10000円プランなら全て提供します」といったことも可能となる。
2015年5月にリリースされた。運営会社は「株式会社onetap」→「株式会社ユービジョン」(2018年に運営会社変更)→「株式会社Enty」(2019年に運営会社移管)と変遷している。
2013年にアメリカ合衆国で始まったパトロン募集サービス「Patreon」とかなりよく似たコンセプトのサービスであるが、英語サービスである「Patreon」と違って日本語で利用できることなどからイラスト分野などで利用者を増やし、リリースから3年で登録者数70万人に達したとされた。
しかしその後、「ファンティア[Fantia]」(2016年5月開始)、「pixivFANBOX」(2016年12月開始)、「Ci-en」(2018年4月開始)など、比較的知名度の高いサブカルチャー関連企業や大手ウェブサービス企業による類似サービスも続いてリリースされていった。その影響もあって、リリース当初のように「パトロン募集サービスの日本代表」のような扱いを受けることは少なくなってきている。
注意点
登録を考えているクリエイター、あるいはクリエイターの支援のために登録しようと考えているファンの双方ともに、Entyにはクリエイターの退会に関して独特な仕様があることに注意すべきである。
(※以下の記述は2020年5月11日現在のものであり、今後の運営方針の変更などによって状況が変化する可能性がある。以下のTwitter検索のリンクなどから、最新の退会関連の仕様についての口コミを確認されたい。)
一人でも支援者がいると、サポートデスクに連絡しなければ退会できない
Enty公式の「Entyヘルプセンター」でも明記されていることだが、Entyに登録してプランを立ち上げてひとたび支援者が付いてしまったらそれ以後、全ての支援者が支援を停止してくれないと、「マイページにある退会リンクを押す」という通常の退会手続きからは退会することができない。
「退会したいのに、支援停止のお願いに気付いてくれていないのか幾人かの支援者が支援を停止してくれず、退会ができない」という悩みをSNSなどに投稿している利用者もいる。
なお、「Entyヘルプセンター」には、そういった場合はお問い合わせフォームからサポートデスクに連絡するようにと記載されている。つまり「支援者に呼び掛けても、支援を停止してくれない人が居る」という状態に陥ってしまった場合でも、「サポートデスクに連絡して事情を話してお願いする」という手順を踏めば退会自体は可能なのではないかと思われる。
これはクリエイターとして利用しているユーザーだけが注意すればよいものではなく、ファンとしてのみ利用しているユーザーも注意するべき点である。ひとたび誰かクリエイターの支援者として登録したならば、「そのクリエイターが支援の停止を呼びかけていないか?」にはその後も気を配っていなければならない。「支援を停止してほしい」という呼びかけを見逃してしまうと、「応援したいクリエイターにとっての重荷になってしまう」可能性があるためだ。
クリエイターが退会してもページが残ってしまうことがある
「クリエイターが投稿した作品や支援プランを残した状態で退会してしまった場合は、退会後もクリエイターページが残ってしまう」という報告が複数のクリエイターから挙がっている。実際に、「退会した」と明言しているクリエイターのページがEntyのサイト上に残存している例が複数確認できる。
つまり、「好みのクリエイターさんのページがEntyにある!支援しよう!」と登録したのに、「実は既にそのクリエイターは退会済だったためにクリエイターへの支援にはならず、さらに今後Entyにクリエイターの新作が投稿されることもない」といった事態もありうる。
Entyからの退会を考えているクリエイターはしっかりと作品やプランの削除を行った上で退会すべきであるし、特定のクリエイターを支援するために登録を考えているユーザーは「そのクリエイターは本当にまだEnty上で活動しているのか?」を確認した上で登録するべきだろう。
関連リンク
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