これをBGMにしながら読むと良いかも知れません。 |
ASEAN(アセアン)とは、東南アジアの10カ国によって構成される国際機関である。
日本での名称は「東南アジア諸国連合」。
概要
ASEAN 加盟国 |
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東南アジアにある10ヶ国から構成されている地域協力機構。アジアの国家間における経済・社会・政治・安全保障・文化などについて話し合いや協力を行っている。本部はインドネシアのジャカルタにある。
ASEANの名称は英名(Association of South‐East Asian Nations)の頭文字をとったもので、アンセムは「The ASEAN Way」(作詞、作曲:タイ)。
個々の国力は日中韓3ヶ国に比べれば低いが、ASEANというひとつのまとまりで見れば、総人口6億人以上、加盟国の合計GDPは2兆5000億ドルに達しており、これは世界で第7位、日本のGDP(5兆ドル)の50%相当という経済規模をもつ勢力の一つであり、日本も主要な貿易相手の一つとしている。
もともとは、タイ・フィリピン・マレーシアの3ヶ国によって1961年に結成された東南アジア連合(ASA)がその前身である。後にインドネシア・シンガポールを加えた5ヶ国により東南アジア連合が発展的解消、1967年に東南アジア諸国連合が結成された。その後はブルネイ加盟(1984)を機にベトナム(1995)、ミャンマー(1997)、ラオス(1997)、カンボジア(1999)と続き現在に至る。
加盟国家は東南アジアの国々だが、パプアニューギニアなどは「東南アジアの国ではない」としてオブザーバーとしての参加は認められているが加盟できたことはない。逆に東ティモールなど「条件は満たしているが独立にいたる経緯からかつての親元(インドネシア)が加盟を嫌っている」という理由などで加盟できていない国もある。
また、ASEANは国際連合と同じく民主主義を重視する機関であるため、国家主権は各国家にあるものとして捉えており、内政干渉に扱われるようなことは各国家に対して行えないのが実情である。ミャンマーや中国など非民主主義国家に対しても「民主化しなさい」ではなく「民主化してくださいね」とお願いするしかない立場でしかなく、個々の国に対する影響力は強くない。[1]
日本の立場と関わり
東南アジアでない日本はASEANに加盟していない。ただし非加盟は中国と韓国も同様であり、ASEANの会議においては日中韓は「ASEAN + 3」というオブザーバーの立場で会議に出席している。
日本とASEANの間での協力や協定もいくつか締結されている。
関連動画
アンセム The ASEAN Way
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関連リンク
- ASEAN 公式サイト(英語)
- 日本アセアンセンター 公式サイト ※日本とASEANで共同設立
関連項目
脚注
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