AviUtl ExEdit2とは、KENくん氏によって開発されている動画編集ソフトウェアである。2025年7月7日にバージョン2.00のベータ版が公開された。「AviUtl2」とも表記される。
複数の映像、画像、テキストといった素材をタイムライン上で任意の位置に配置・加工し、一つの動画ファイルとして出力するためのツールである。長年にわたり多くの動画制作者に利用されてきたAviUtlおよびそのプラグイン「拡張編集」の後継として、内部設計を全面的に刷新して開発が進められている。
概要
動画、画像、テキスト、音声といった複数のメディアファイルをタイムライン上に配置し、様々な加工を施して一つの動画ファイルとして出力するための編集ツールで、長年にわたり多くの動画制作者に愛用されてきた「AviUtl」およびその拡張編集プラグイン(以下、旧版)の次世代バージョンとして開発されている。1997年の初期リリースから28年越しという、カービィのエアライダーもビックリの新作発表となった。
UIが刷新されているうえ、旧版が32bitアプリケーションであったのに対し、AviUtl2は64bitに完全対応した。これにより、メモリ使用量の制限が大幅に緩和され、より高解像度で長時間の動画編集が安定して行えるようになることが期待される。内部設計も刷新されており、内部フォーマットは「RGBA16bitFloat」および「PCM32bitFloat」に統一された。
このプログラムはフリーソフトウェアであり、個人利用はもちろん商用目的での業務利用も可能とされている。ただし、プログラムファイルの不特定多数への再配布は控えるよう注意喚起されている。また、ソースコードは非公開(プロプライエタリ)。
AviUtl2を動作させるには、旧版とは異なる比較的新しいPCスペックが要求される。旧来の32bit環境では動作しないため注意が必要である。
- OS: Windows 10 (64bit) 以降
- CPU: AVX2に対応したCPU
- GPU: ROV (Rasterizer Ordered Views) に対応し、DirectX 11.3以上をサポートするGPU
開発者の動作確認環境はWindows 10 + GeForce GTX 1650とのこと。
バージョン2.00時点ではあくまでもベータリリースであるため、あくまでも不完全、不安定であるという点を踏まえて導入したい。
version 2.00 beta10より入力プラグインのMedia Foundation file readerが削除された影響でMP3やMP4が読み込めなくなった。其の為これらのファイルを読み込む場合L-SMASH Works File Reader for AviUtl2を導入する必要がある。
旧版からの主な変更点と注意点
内部設計の刷新に伴い、旧版とは仕様や操作性が異なる点がいくつか存在する。
- 互換性
- 機能・仕様の変更
- フィルタ適用方法: 旧版の「画面全体へのフィルタ」機能はなくなり、代わりに「フレームバッファ」オブジェクトを使用して画面全体にフィルタを適用する方式に変更された。
- クリッピング: 「上のオブジェクトでクリッピング」機能は廃止され、「クリッピングオブジェクト」で下位レイヤーのオブジェクトをマスクする方式になった。
- ファイル出力: 標準のファイル出力機能で対応しているのは非圧縮AVIのみとなっている。MP4など他の形式で出力するには、別途出力プラグインが必要になると考えられる。
- ファイル配置: 設定ファイルやプラグイン、スクリプトなどの関連ファイルは、AviUtl本体のあるフォルダではなく、
C:\ProgramData\aviutl2といった専用フォルダに保存される仕様に変更された。
- 操作性
関連動画
関連コモンズ
関連ニュース
関連リンク
- AviUtl配布先
- AviUtl2のWiki - アットウィキ
- AviUtl ExEdit2 Wiki - GitHub
- KENくん(@__kenkun) - x.com
- KENくん - ニコニコユーザーページ
関連項目
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