DaVinci Resolveとは、総合映像機器メーカー Blackmagic Design(ブラックマジックデザイン)社より提供されている統合型ポストプロダクション・ソフトウェアである。
概要
ざっくり言えば「動画編集ソフト」だが、実際には編集、カラーコレクション、VFX、モーショングラフィックス、オーディオポストプロダクションがひとつのソフトウェアに統合されている。
もともとは2004年にDaVinci Systems社が専用ハードウェアで制御するソフトウェアとしてリリースしたのが始まりである。そのハードウェアは主に色調補正をするためのもので動画編集機能は無く、要は編集スタジオにある豪華な設備の一つ、という存在であった。
2009年頃にBlackmagic Design社が開発元であるDaVinci Systems社を買収すると方針を変えて、販売価格の値下げ、Linux以外の他OS等への対応、更には機能を制限した無料版の公開などを行った。アップデートの度に新たな機能を盛り込み、2018年頃にリリースされたDaVinci Resolve 15辺りで動画編集ソフトとして一通りの機能を備えた。
有償版/無料版について
DaVinci Resolveには有償版と無料版の2つのエディションがあり、有償版はDaVinci Resolve Studioと呼ばれる。ライセンス買い切り式であり、アップデートによる新バージョンもそれまで使用していたライセンスで利用可能である。
無料版でもほとんどの機能が利用可能であり、商用利用も問題ない。Ver18時点での主な無料版の制限は、
などである。
このインタビューでDaVinci Resolveを無償で公開している理由が語られている。
要約すると、「本ソフトを足掛かりにして動画編集界隈の人を増やして、DaVinci Resolveの有償版や、うちが販売してるハードウェアを買ってくれそうな層を増やす」ということらしい。
実際にBlackMagic Design社が販売しているシネマカメラ等の一部商品には、有償版のライセンスがついてくる。
どのあたりが強いの?
無料で使える動画編集ソフトの中では随一の開発規模であり、長年蓄積されてきたアップデートによる膨大な機能/サポートが強みの1つ。とりあえずDaVinci Resolveだけインストールしておけば、撮った動画を投げ入れれば読み込んでくれて、とりあえず用意されているテンプレートを使用すればそれっぽい字幕や演出が入る。
2か月に1度程のペースでアップデートが行われているため、ここで現時点最新の機能を説明しても将来的にここの大百科が放置されて古くなる可能性がある。なので、機能としては下記の公式サイトの説明を参照するといいと思う。DaVinci Resolve Studioと明記されてないものは無料版でもおそらく使える。
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関連項目
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