SCP-1283-JPとは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
概要
SCP-1283-JP | |
基本情報 | |
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OC | Euclid |
収容場所 | 東京都八王子市郊外 |
著者 | rkondo_001 |
作成日 | 2017年8月24日 |
タグ | デスコン17 儀式 場所 寄生 捕食 機械 鉄道 |
リンク | SCP-1283-JP |
SCPテンプレート |
東京都八王子市郊外に存在する踏切。一般的な踏切と比べて特にこれといった違いはなく、丘陵を通る道と、それを十字に横切る鉄道路線の交点に位置している。この線路そのものは現在も使われている。
ここに、親しい人物との死別を経験している人が、その人との再会を強く望み、日本時間午前2時から20秒以上目を閉じて踏切のとあるサイド (α方面) に立っていると、踏切の遮断器が降り、鉄道車両の接近を認識する (本来この時間にこの路線は運行されていない) 。更にそれでも目を閉じていると自分の前を電車が通り過ぎたような感覚を覚えた後、金縛りにあう。金縛りから解放され、目を開くと目の前 (β方面) に死別したその人 (SCP-1283-JP-A) が現れる。この間、いかなる方法でもふたりの会話を邪魔することはできず、20分程度の会話ができる。ただし外部からはこの音声を録音できず、内容はノイズになってしまう。
その後、β方面に白い衣服を付けた4歳前後の幼児 (SCP-1283-JP-B) が現れ、SCP-1283-JP-Aを引っ張る。おそらくはSCP-1283-JP-Aも多少の抵抗はできるようだが、SCP-1283-JP-BはSCP-1283-JP-Aを急かすように乱雑に引っ張り上げようとする。結果的に故人はこの天使に引っ張られながら天に昇っていく。故人と天使は親しげに談笑しているように見えるらしい。
この踏切は19██年に設置され、20██年に財団がこの異常性を認識し、私有地として隔離するまで約██年の間地元住民によって利用されていたが、何時頃からこの異常性を獲得したのかは不明である。いずれにせよ、地元住民やインターネット上にて発祥不明の都市伝説として語り継がれ、実際に経験した人たちの話を財団が聞きつけたことで収容下にある。
基本的には経験した人はこのSCP-1283-JPに好意的な反応を見せる (最後の会話ができるのだからそうだろう) 。なお、一度経験した人は再度その故人を呼び出せないようだ。財団が行った実験では以下のような結果となった。
踏切進入者 | 出現した故人 | 進入者にとっての関係 | 会話時間 | 備考 |
20代男性 | 10歳前後の男児 | 病死した弟 | 24:32 | |
30代女性 | 60歳前後の男性 | 実父 | 23:50 | |
90代女性 | 旧国民服着用の20代男性 | 戦没した配偶者 | 21:58 | |
40代男性財団職員 | 60代男性 | 殉職した実験主任 | 19:18 | |
30代女性財団職員 | 30代男性 | 事故死した婚約者 | 12:20 | 2体目の SCP-1283-JP-B出現 |
この後、財団は次の実験のためにリハーサルを行っていたところ、突然SCP-1283-JP-Bが出現。まだ誰も故人がいないのに、である。そこで急遽予定を変更し、SCP-1283-JP-Bが出現しているなか実験を敢行。しかし現れると同時に故人は早速SCP-1283-JP-Bに引っ張られ始め、話もなにもできないままSCP-1283-JP-Bに連れられ2分40秒で昇天していった。
更に奇妙なことに、財団職員が近寄っていくだけで、SCP-1283-JPの活性化しない時間であろうがSCP-1283-JP-Bが降りてくるようになった。それも何体も、である (確認されている最大数は15体) 。SCP-1283-JP-Bは笑顔を振りまくだけで意思疎通は取れていない。
都市伝説の伝播経路を財団がたどると、ある時点より前の噂においては「出現した故人は鉄道に乗り帰ってゆく」というものだったことが判明した。もともと電車が運行していない深夜2時に鉄道が接近するのは、乗ってきた電車だったのだろう。――さてそうするとだいぶ奇妙である。もともと冥府が鉄道で通じているのなら、なぜお迎えは空から来るのだろう?
財団が実験時の音声記録を調査すると、ノイズは一様な歪められ方をしていることが判明し、これをもとに構造解析することで当時の会話の復元が可能であったことがわかった。
復元された音声データは現時点確認される限り その全てが、███に類似した未知の音響と、実験当時出現していた故人のものと一致する絶え間ない絶叫でした。
SCP-1283-JP - SCP財団より,2022/11/11閲覧
教訓。野生動物に餌はあたえてはならない。手軽に餌が手に入るとわかれば、餌場に群がるのみ。
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